2020年・チューリップ賞(G2)過去10年の傾向

2020年・チューリップ賞(G2)過去10年の傾向

牝馬クラシック初戦の桜花賞(G1)と同コースで行われるトライアルレース。
そのせいもあり、本番との直結率も非常に高い。
過去の傾向を見ていこう。

 

●人気
1番人気 5-2-1-2
2番人気 1-1-3-5
3番人気 1-2-0-7
4番人気 1-2-0-7
5番人気 1-0-1-8
6番人気 0-0-2-8
7~9人気 1-3-2-24
10人気以下 0-0-1-47

1番人気は、連対率70%、複勝率80%とバッチリ仕事をしていると言える。
本番への直結率の高いレースで、1番人気が強い。

 

●枠順
1枠 1-1-0-11
2枠 0-0-1-13
3枠 1-0-1-13
4枠 1-1-3-12
5枠 1-1-2-15
6枠 3-1-0-15
7枠 3-2-0-15
8枠 0-4-3-14

内よりは、外が好成績な傾向。
1~3枠は、やや割引か。

 

●脚質
逃げ 1-0-2-7
先行 2-4-4-27
差し 4-2-3-36
追込 3-4-1-38

もちろんメンバー次第の部分はあるが、逃げ、追込といった極端な脚質も馬券になっており、脚質に関しては大きな差はない。

 

●前走
阪神JF 7-3-5-10
シンザン記念 0-1-0-2
クイーンC 0-2-0-3
フェアリーS 0-0-1-3
エルフィンS 0-1-3-23
紅梅S 1-0-0-9
1勝クラス 1-1-1-29
未勝利 1-1-0-16
新馬 0-1-0-5

阪神JF(G1)組が好成績。
その他の重賞からは、勝ち馬は出ていない。
それよりは、紅梅S、1勝クラス、未勝利と、遅れてデビューしてきた中に新星がいるケースがあった。

 

●前走距離
1200m   0-0-0-6
1400m   2-0-0-29
1500m   0-1-0-0
1600m   8-9-10-58
1700m以上 0-0-0-15

前走1600mからが圧倒的。
1400mからも2頭の勝ち馬が出ているが、中心は1600m。

 

●種牡馬

阪神芝1600m・過去5年の傾向を参考。
緩やかなページから、速い上りの時計が求められることが多く、ディープインパクトが強い。
また、チューリップ賞では、自身がクラシックで連対又は、既に産駒が連対していることが共通傾向であり、いわゆるクラシック血統に注目。

 

●まとめ
・1番人気軸
・1~3枠は、やや割引程度
・脚質に不利なし
・勝ち馬は、前走、阪神JF(G1)から
・前走1600mが中心
・種牡馬は、ディープインパクト、ダイワメジャー、キングカメハメハの順で、クラシック成績にも注意

 

●注目馬
レシステンシア
予想オッズ1番人気◎ 前走・阪神JF(G1)◎ 1600m◎ ダイワメジャー産駒◎
前走の阪神JF(G1)での圧勝劇が印象的だが、数値から見ても、前半600m・33.7秒を逃げて、上り一番時計35.2秒、2着に0.8秒差、1:32.7レコードとは、非の打ち所のない完全勝利。
時計の掛かる馬場も経験済みで、死角があるとしたら休養明けくらい。
万が一、出遅れるようなことがあっても、馬なり追走からで巻き返せるスピードはある。

クラヴァシュドール
予想オッズ2番人気〇 前走・阪神JF(G1)◎ 1600m◎ ハーツクライ産駒▲
新馬戦を上り一番時計33.1秒で快勝すると、続くサウジアラビアC(G3)でも上り一番時計33.1秒を繰り出し、後のG1馬サリオスに0.2秒差2着。
阪神JF(G1)では、レシステンシアに屈したが、ここでも上り二番時計35.5秒で0.8秒差3着と末脚の安定度は間違いなく重賞級。
こちらも大崩れは考え難い。

ウーマンズハート
予想オッズ3番人気▲ 前走・阪神JF(G1)◎ 1600m◎ ハーツクライ産駒▲
クラシック馬共通点の一つにある「新馬戦圧勝」を唯一達成している点は心強い。
前走の阪神JF(G1)では、前へ行った分、直線ではおつりが無かったが、それでも4着に粘った。
この分、自在性が増す可能性もあり、敗戦が経験に活きる可能性は高い。

マルターズディオサ
予想オッズ5番人気△ 前走・阪神JF(G1)◎ 1600m◎ キズナ産駒〇
出遅れ癖がある点は不安だが、それを補う上りの時計があり、未勝利から2連勝でG1へ。
前走の阪神JF(G1)では、3番手から粘り込みを見せて0.8秒差2着。
粗削りながら能力の高さを示しており、当日の気配に注意したい。

ピーエムピンコ
予想オッズ10番人気× 前走・未勝利△ 1600m◎ リアルインパクト産駒△
新馬から一貫して1600mを使い、前走の3戦目で未勝利勝ち。
藤田菜七子騎手騎乗で51kgという斤量に恵まれたこともあるが、全てのレースで上り一番時計を記録。
2歳戦で勝率の高かったリアルインパクトに、牝系は、ローズキングダムなどを出した「薔薇一族」。
この時期の成長力も見込め、大穴の激走も。

 

リアアメリアに注目が集まった分を割り引いても、衝撃的な勝ち方だったレシステンシアはじめ、阪神JF(G1)組が順当に参戦。
正直、他の路線から逆転は難しいだろう。
しかし、阪神JF(G1)組は、4頭とも、ここを勝たなくても桜花賞(G1)に出ることはでき、絶対に無理はしない。
別路線組の「死ぬ気」が勝れば、あるいは…

(編集長・katsu)
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