2020年・弥生賞ディープインパクト記念(G2)過去10年の傾向

2020年・弥生賞ディープインパクト記念(G2)過去10年の傾向

クラシック三冠レースの初戦である皐月賞(G1)と同コースで行われるトライアルレース。
3着までに、皐月賞(G1)の優先出走権が与えられる。
では、過去10年の傾向を見ていこう。

●人気
1番人気 5-1-0-4
2番人気 2-2-2-4
3番人気 0-1-1-8
4番人気 0-2-2-6
5番人気 0-0-3-7
6番人気 1-1-0-8
7番人気 0-1-1-8
8番人気 1-1-0-8
9番人気 1-0-0-9
10番人気 0-1-1-8

1番人気は、5勝6連対とまずまずの成績。
2番人気も堅実で、複勝率60%と同様の数値。
双方が馬券圏外になったのは、2019年と2012年の2回のみ。
軸は、このどちらか。

 

●枠順
1枠 1-0-0-9
2枠 0-1-2-8
3枠 1-2-4-4
4枠 1-1-3-8
5枠 0-2-0-14
6枠 2-0-0-16
7枠 1-4-1-14
8枠 4-0-0-16

内回りの2000mでは、内枠が有利と思われるが、意外と外が好成績。
これは、平均11.9頭立てという少頭数傾向が影響していると思われ、ゴチャつく内よりは、広い外の方がポジションが取りやすいということのよう。

 

●脚質
逃げ 0-1-0-9
先行 5-6-3-28
差し 4-1-5-19
追込 1-2-2-30

先行>差し>追込>逃げの順。
ゴールまでに急坂を2回上るコース形状から、ペースは落ち着きやすく、基本的に先行が有利。

過去10年で、4コーナー8番手以下からの勝ち馬は、以下の2頭のみ。

2016年 マカヒキ(8番手)
2010年 ヴィクトワールピサ(9番手)

G1級なら間に合う可能性も。

 

●前走
朝日杯FS 2-3-3-2
ホープフルS 0-0-2-2
京成杯 0-0-3-7
若駒S 2-1-0-1
1勝クラス 1-2-1-33
未勝利 0-0-0-7
新馬 0-1-0-5

前走は、重賞組が中心で5着以内馬に注意。
オープン特別なら若駒S勝ち馬。
1勝クラスも、もちろん勝ち馬でなければ勝負にはならない。

 

●種牡馬

このレースでも、ディープインパクトが強いのだが、新種牡馬エピファネイアが頑張っている。
出走頭数が少ないとは言え、率でディープインパクトを上回った。
同じ出走頭数のキングカメハメハとは、比較にならない好成績で要注意。
その他、複勝率からは、ヴィクトワールピサにも注意したい。

 

●まとめ
・1、2番人気が軸候補
・内枠よりは、外枠
・先行>差し>追込み>逃げ
・前走、重賞組。その他は、勝ち馬
・ディープインパクト、エピファネイア、ヴィクトワールピサ産駒に注意

 

●注目馬
ワーケア
予想オッズ1番人気◎ 差し〇 前走・ホープフルS(G1)3着◎ ハーツクライ産駒△
新馬戦、アイビーS(L)を、いずれも33秒台前半の上り一番時計で快勝。
前走のホープフルS(G1)では、スタート直後の不利が響いて後方からの競馬となったが、上り二番時計35.9秒を繰り出し、0.5秒差3着。
2017年セレクトセール1億2,420万円で落札、同コース経験、上りの安定度、引き続きルメール騎乗となれば、当然の1番人気。
重馬場も克服済みで、大きな死角は見当たらない。

サトノフラッグ
予想オッズ2番人気〇 差し〇 前走・1勝クラス1着▲ ディープインパクト産駒◎
新馬戦こそ出遅れと重馬場の影響で1.5秒差6着と大敗したが、続く未勝利戦を1:59.5のレコード勝ち。
能力の高さを見せると、前走の1勝クラス(中山芝2000m)も上り一番時計で2着に0.5秒を付ける楽勝。
鞍上は、同レース7勝、サンバサウジダービーカップを制し、勢いに乗るレジェンド・武豊と必勝態勢。
優勝が金で買えるほど甘い世界ではないが、2017年セレクトセール落札額なら、こちらが上(1億7,820万円)

オーソリティ
予想オッズ3番人気△ 差し〇 前走・ホープフルS(G1)5着〇 オルフェーヴル産駒×
新馬戦、芙蓉S(OP)を連勝後、休養を挟んでホープフルS(G1)へ挑戦。
ワーケア同様、スタート直後の不利が響いて後方からの競馬となったが、上り三番時計で0.8秒差5着。
オルフェーヴル産駒という事もあり、あてにし辛い面はあるが、近親にサートゥルナーリア、リオンディーズ、エピファネイアがいるクラシック血統。
メンバー唯一の500kgを越える馬体で、成長力に期待したい。

ブラックホール
予想オッズ4番人気△ 差し〇 前走・ホープフルS(G1)9着× ゴールドシップ産駒×
新馬戦は、出遅れが響き2着も上り一番時計でタイム差なし2着。
続く未勝利戦を1着すると、勢いに乗って札幌2歳S(G3)を制覇。
420kg前後の小さな馬体、最後までシッカリ走る黒鹿毛の馬体は、父父ステイゴールドを思い起こさせる。
割引材料は多いが、「意外性の血統」から、当日の気配には注意したい。

 

皐月賞(G1)と同コースのトライアルレースながら、ローテーションの関係、牧場・調教技術の向上など、重賞実績馬が参戦してくることが少ないレースとなっている。
弥生賞(G2)→皐月賞(G1)制覇となると、2010年ヴィクトワールピサのみという状況。
前走負けからの巻き返しを狙う馬と、ここからクラシックロードに乗りたい馬との対決となるケースが多い。
関係者の間では、最大の目標である日本ダービー(G1)の有力候補との呼び声高い、サトノフラッグに注目したい。

(編集長・katsu)
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