日本最古と言われる流鏑馬馬場の話。

日本最古と言われる流鏑馬馬場の話。

島根県は津和野に鷲原八幡宮というお宮があり、そこで五穀豊穣を祈願して流鏑馬神事が毎年春に行われている。
鷲原八幡宮の流鏑馬馬場は、原型を留めた日本最古のものだという。
何度か見に行ったが、社殿も味わい深く、流鏑馬馬場と合わさってなんとも良い風情だ。
奉納流鏑馬も、古式に則り、鎌倉時代や室町時代の衣装を身につけた射手が疾走し、陰陽という掛声共に的を射抜く、間近で見ると大迫力だ。
これから流鏑馬の練習を始めるという、地元の子供のお披露目もあったりする。
流鏑馬を見た後は、太鼓谷稲成神社へ移動して名物の黒いいなり寿司を食べ、腹ごなしに津和野の古い街並みを散策する。
これが津和野の春の風物詩だ。

今年もそろそろだなと、開催日はいつかなと調べてみると、先週中止との発表があった模様。
残念だが、今の状況を考えると仕方ないかなと思う。
ほんとは今年も行ってきました!とコラムを書きたかったけれど…
でもほんと、小さな街のほんの小さな春の出来事ですが、馬が好きという人は、是非一度生で体感して欲しいです。
競馬サイトで、観光案内?津和野の回し者か?という雰囲気になってしまいますが、旧畑迫病院も、古建築好きにはたまらないと思います。津和野は見所がたくさんある良いところです。

さて、ここからは競馬コラムらしくいきましょう。
鷲原八幡宮の流鏑馬ですが、この当たり的というのが縁起物だということで、katsuさんに贈りました。
嬉しげに抱えた写メが届き、興奮した声で電話があり、「素晴らしいものをありがとう。これは何か良いことがやってくるな。」そんな話をしてました。

さて、皆さんはkatsuさんにどんな良い事がやってきたと思いますか?
勘の良い方はわかったかな?
続きはCMの後で…

とはならないわな。ただの競馬コラムだ。

その年の秋、katsuさんは念願であった一口馬主になります。
二頭候補がいました。私とtakuさんは相談を受け、takuさんが二頭ともに血統的に楽しみがあると言い、私は好みはこちらだが、katsuさんの好みはあちらだろうなと思っていました。
そしてkatsuさんが決めたのです。

そうしてフィリアプーラはkatsuさんに、我々のもとへやってきてくれたのです。
もちろん、本当のことはわからないし、今の時代にそんなオカルトなことを…という感想があるでしょう。
でも事実として、初めての一口馬主出資で、初勝利、初重賞勝馬をkatsuさんは手にしたわけです。
我々は大きな喜びと、新しい競馬への目線をもらったのです。
そして、新たな競馬愛というようなものに目覚めたのです。

今週はずっと、フワフワした気分です。
今日、出走馬が確定しまして、中山牝馬ステークスにヒューイットソンです。
とにかく無事に、とにかく無事にと、祈り、願いながら、またフィリアプーラが走る姿が見れると思うと、なんとも言えない気分になります。
彼女は我々に、抱えきれないくらいのものをくれました。
もうじゅうぶんです。
でもまだ物語は続きます。続いています。

こんな気持ち、うまく言えたことがない…

無観客ではありますが、今週末も競馬は施行されます。

ただ馬が走ってるだけで何が面白いの?

わかりません。わかりたくもありません。
理由などは、勝手に言ってくれればいい。
この胸に湧き上がるものを、言葉にできるほど達者ではありません。

ただ、ただ…
言葉にならない気持ちで、祈ってしまうのです。

(pirocks)

1日1クリック!皆さん、応援よろしくお願いしますm(__)m


Advertisement

酔いどれ競馬カテゴリの最新記事