日経新春杯G2レース回顧

日経新春杯G2レース回顧

走破タイム2:26.9は、過去10年で最も遅い時計。
前半の3ハロンが35.7で、前半4ハロンから12.9、13.0、12.9と一気にページダウン。
そこから、12.1-12.8-12.2と進み、後半の3ハロンが11.8-11.7-11.8(35.3)というレース。

勝ったモズベッロは、格上挑戦をものともせず、上り3ハロン34.5の1番時計で快勝。
2着に2馬身半の着差を付けた。
出遅れて最後方からの競馬となったセントライト記念G2を除けば、6戦連続で上りタイム3位以内で、直近3戦は全て1位。
最後に確実に良い脚を使う。
賞金的には、大阪杯→宝塚記念を展望できるレベルに到達したが、タイム、斤量などからも、古馬一線級が相手となると、さすがに一枚も、二枚も下がるだろう。
中長距離のハンデ重賞で、力のいる馬場で、再浮上なタイプとしておく。

1番人気レッドジェニアルは、スタート後、行き脚がつかずに終始最後方からの競馬。
元々、上りの時計が無いタイプだけに、この位置からでは、レジェンドもお手上げという感じだろう。
重賞で好勝負するには、もう一つスピード能力の開花が必要かと思われる。

紅一点メロディーレーンは、見せ場なく9着。
特に大きな不利もなかったことから、菊花賞の5着を過大評価してはいけないと判断せざるを得ない。
まだ2勝馬の身なので、自己条件又はハンデ戦の長距離戦でなら好勝負も。

馬券になった3着までの各馬の1コーナー通過順位が、上から、5、3、1。
馬番が、6、4、8。
内枠が好成績を残している傾向のレースだが、今回は、中ほどの馬が好走。
最内は、思ったよりも痛みが酷く、あまり伸びておらず、馬場の良い中ほどからスタートし、ある程度の行き脚をもってポジションをとれた馬達が上位となった。
こうなると、先ほどのレッドジェニアルは、逆パターンだから、当然の結果とも言える。

いずれにせよ、今年も、人気上位の明け4歳が活躍。
出走の無かった2018年以外は、勝率90%、連対率100%と驚異的。

傾向は、益々もって鉄板化している。

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