重賞勝ち馬評価 小倉大賞典 フェブラリーステークス

重賞勝ち馬評価 小倉大賞典 フェブラリーステークス

小倉大賞典

カデナ(ディープインパクト×フレンチリヴィエラ by フレンチデピュティ)牡・14生

有効世代数:9代目

 

Ⅰ 主:6 結:5 土:4 弱:2 影:2 集:4 質:4 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)

合計:(37+1/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S × M □ I 〇 C □ L ×

ダ:S × M □ I △ C × L ×

芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□

Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

 

〇 短評

 

主導は、Turn-toを伴うHail to Reason4×6。次いで、Almahmoud.Northern Dancer-Nearctic。従って、主導としてはかなり不明瞭な配合だが、4代目Hail to Reasonの位置が他のクロスより良い為、辛うじて主導と考えられる。できるならば、Nearcticのクロスを作成せず、もう少しHail to Reasonの主張を強くした方が良かった。しかしながら、父ディープインパクトの母ウインドインハーヘア内の欧州系である、Court Martialのスピードや(Hurry Onの欠落によりスピードタイプと判定)、Donatelloの系列クロスを作成し、その仔Crepelloこそクロスしないものの、母方であるMieuxce-Massineをクロス。更に結合が弱いもののAurora.Gold Bridge.Ksarもクロスするなど、7代目以降の血のきめ細かい生かし方は一見の価値がある。惜しむらくは、これらのきめ細かい血をしっかりと前面でリードする血に恵まれなかった点で、父のイメージ程キレる脚は望めない配合だと考えられる。本質は芝向きの中距離タイプ。開花には時間がかかるタイプだが、鍛えがいはある血統構成だと言えるだろうか。

 

フェブラリーステークス

モズアスコット(Frankel×India by ヘネシー)牡・14生

有効世代数:9代目

 

Ⅰ 主:5 結:7 土:3 弱:1 影:2 集:4 質:5 再:4 SP:4 ST:3 特:0

合計:(38/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S × M □ I □ C △ L ×

ダ:S □ M □ I △ C × L ×

芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:□

Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

 

〇 短評

 

最前面で、Miswaki4×3のクロスがあるが、Miswaki内の系列クロスは5代目Buckpasser.Raise a Nativeの為、主導はNorthern Dancer4・5×5・5の系列クロス。モズアスコットの配合において、非常に目につくMiswakiクロスだが、結合面及び米系のスピード・スタミナ再現において、確かにプラスに作用しているものの、シンプルに芝向きの配合を目指すのであれば、このクロスは無い方がよかった。また、欠陥自体は無いものの、近親配合にも関わらず弱点を複数抱え、影響度バランスの悪さも加味すると、やや安定感に欠ける配合だと言えるだろう。ただし、全体的に生かされた血の質は高く底力自体はあり、前述の米系のスピード・スタミナに加え、その再現が不完全ながらもGraustarkのスタミナも加え、長く脚を使う可能性は秘める。本質的には、芝・ダートとも今一つになりがちな配合で、父のイメージである重厚な欧州系スタミナに支えられたスピードという配合ではない。ただし、前述の質の高さから、鍛錬次第では馬場を問わず強い競馬を見せる可能性は秘める。

 

(taku.O)

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