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AJCC展望

かつて、「残念有馬記念」、などと呼ばれたこともあるこのレース。
先週の日経新春杯同様、傾向のハッキリしているレースでもあり、ある意味読みやすいのだが…

●先行馬優勢
中山だから当たり前なのだが、4コーナー5番手以内が超の付く好成績。

勝率、連対率、複勝率
13.1%、22.6%、33.3%

逆に、11番手以降の馬は、完全な劣勢。

勝率、連対率、複勝率
1.1%、1.1%、2.2%

全く必要ない。という解釈で間違いない数値。

 

●馬齢は関係ない
日経新春杯のように、明らかに明け4歳が強いということはなく、高齢馬でも勝負になる。

 

●前走の格
別定G2は、最もG1に近いレース。
それだけに、前走の格は重要。
冒頭に書いた「残念有馬記念」とはそこからきており、前走、有馬記念、菊花賞など、G1からの参戦が好走している。

 

これ以外の傾向は、あんまり気にしなくても良いかな?
強いて言えば、内が荒れてるし、外回りの後方不利だから、極端な内外枠は、不利な傾向。

長年、競馬をやっているファンなら当たり前のことだから、今更、こんなことを書いてもなぁ~…とも思うのだが、この「当たり前」を復唱することが大切。
馬鹿にしないで、きちんと胸に刻もう。

その上で、プラスする要素は、やはり中山実績だ。

形状が特殊な中山は、年間の中山重賞連対馬=有馬記念の穴馬となるように、とにかくコース実績が重要。
各馬の成績を見てみよう。

 

●コース実績
【馬名、成績、勝率、連対率、複勝率】
ブラストワンピース 1.0.0.0 100% 100% 100%
ウラヌスチャーム 1.3.0.0 25% 100% 100%
ステイフーリッシュ 0.1.1.0 0% 50% 100%
ミッキースワロー 2.2.0.2 33% 67% 67%
サトノクロニクル 0.1.1.1 0% 33% 67%
ルミナスウォリアー 1.3.0.3 14% 57% 57%
ラストドラフト 1.0.0.2 33% 33% 33%
グローブシアター 0.0.1.2 0% 0% 33%
スティッフェリオ 1.0.0.3 25% 25% 25%
ニシノデイジー 0.0.1.3 0% 0% 25%
マイネルフロスト 0.1.0.10 0% 9% 9%
クロスケ 0.0.0.1 0% 0% 0%

各馬を複勝率から順に並べてみました。
複勝率100%は、ブラストワンピース、ウラヌスチャーム、ステイフーリッシュの3頭。
ルミナスウォリアーまでが50%以上という状況。
ラストドラフト以下の各馬は、33%以下で、3着程度の評価までと見える。

冬の中山という切り口では、有馬記念もAJCCも同じ時期のレース。
コーナー6回の外回り2200mという意味では、2500mよりも特殊なコースかもしれない。

注目は、紅一点ウラヌスチャーム。
中山で4戦し、1.3.0.0と連対率100%は立派。
しかも、2200m、2000m、2200m、1800m、と内外回りの両方を経験し、全てのレースで上り1番時計。

更にルーラーシップ産駒は、勝率20.7%、連対率37.9%、複勝率44.8%。
「もう、この馬で決まり!」
と言いたいのだが、近4戦が全て後方からの競馬というところが痛い。

中間の仕上がりが今一なステイフーリッシュや、コース実績今一のスティッフェリオよりは、自力勝負ということなら、グランプリホースのブラストワンピース。
鉄砲も利くし、コース、距離も問題ない。
懸念されている雨も、他馬が気になる分、むしろ有利という見方も。
年を重ねて、益々充実ハービンジャー。か?

現時点では、ウラヌスチャームとブラストワンピースの2頭がややリードと見る。

後は、枠順と、当日の馬場状態かな?

今週も、傾向はハッキリだが、簡単には決めきれない。

(編集長・katsu)

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