春の古馬G1戦線を展望するのに重要な別定G2レース。
意外と宝塚記念とのリンク率が高いのも面白い。
過去10年から、注目する傾向を見てみる。
●人気
1番人気 2-2-2-4
2番人気 0-1-5-4
3番人気 2-4-1-3
4番人気 1-1-2-6
5番人気 1-2-0-7
6番人気 4-0-0-6
7番人気以下 0-0-0-55
圧倒的に人気サイドのレースで、事実上6頭立てと見ていい。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 4-5-3-22 11.8% 26.5% 35.3%
5歳 5-1-5-17 17.9% 21.4% 39.3%
6歳 1-3-2-25 3.2% 12.9% 19.4%
7歳上 0-1-0-21 0.0% 4.5% 4.5%
充実期を迎える4、5歳が中心。
7歳になると、極端に成績が落ちるので割引。
●脚質
逃げ 1-1-0-8
先行 8-4-6-22
差し 1-4-3-20
追込 0-1-1-35
先行~差しが圧倒的。
ウィニングポジションで競馬ができて、上りの脚がある馬=正攻法が強いレース。
逃げや追い込みといった、極端な競馬は割引。
●京都芝2200m種牡馬成績
順位 種牡馬名 成績 出走数 勝率 連対率 複勝率
1 ディープインパクト 4-2-8-19 33 12.1% 18.2% 42.4%
2 ルーラーシップ 3-1-0-11 15 20% 26.7% 26.7%
3 オルフェーヴル 2-1-0-4 7 28.6% 42.9% 42.9%
4 ステイゴールド 1-2-0-3 6 16.7% 50% 50%
5 ハーツクライ 1-1-2-11 15 6.7% 13.3% 26.7%
6 ハービンジャー 1-1-1-9 12 8.3% 16.7% 25%
7 キングカメハメハ 1-0-0-7 8 12.5% 12.5% 12.5%
8 ドリームジャーニー 1-0-0-3 4 25% 25% 25%
9 ゴールドシップ 1-0-0-0 1 100% 100% 100%
10 ノヴェリスト 0-2-0-3 5 0% 40% 40%
ここでもディープインパクトが圧倒的。
8位以下は、出走数が少なく、対象データとしては不十分。
7位のキングカメハメハまでを対象としたい。
●まとめ
1~6番人気
4、5歳馬中心で、7歳以上は割引
先行~差しの上りの脚がある馬
種牡馬成績は、ディープインパクト以下、キングカメハメハまでが対象
●注目馬
カレンブーケドール
4歳◎ 予想オッズ1番人気◎ 先行◎ 上り△ ディープインパクト産駒◎
9戦して2-4-2-1(着外も4着)という堅実派。
オークス(G1)タイム差なし2着、秋華賞(G1)0.3秒差2着、ジャパンC(G1)0.1秒差2着という実績は、立派なもの。
ただ、上りに切れる脚がなく、その分が勝ち味の遅さに出ているか。
クロノジェネシス
4歳◎ 予想オッズ2番人気〇 先行◎ 上り◎ バゴ産駒×
昨年の秋華賞(G1)勝ち馬で、メンバー中、唯一のG1馬。
8戦して4-1-2-1(着外はエリザベス女王杯(G1)0.3秒差5着)と、こちらも堅実。
オークス(G1)以外の全てのレースで、上り3位以内を出しており、最後の脚にも堅実さがある。
2歳時からクラシックを含む牝馬G1成績1-1-2-1は、メンバー中、最上位の実績と言える。
死角は、血統で、この馬、実は1Bの低評価馬。
成長度、下降角度などに多少の不安はある。
ステイフーリッシュ
5歳〇 予想オッズ3番人気◎ 先行◎ 上り△ ステイゴールド産駒〇
2勝馬ながら、獲得賞金は、1億9,880万円。
新馬以降の16戦の全てが重賞で、同コースの京都新聞杯(G2)1着、昨年の同レースでタイム差なし2着がある。
上りの脚が無いため、G1では勝負にならないが、前走は、グランプリホースのブラストワンピースに0.2秒差2着し、メンバー中2位の上りも記録。
早め先行からの抜け出しで変わり身を果たした。
今回、上積みがあるようなら好勝負。
クラージュゲリエ
4歳◎ 予想オッズ4番人気〇 先行◎ 上り〇 キングカメハメハ産駒〇
春のクラシックは、皐月賞(G1)0.6秒差5着、日本ダービー(G1)0.6秒差6着と振るわなかったが、それまでの4戦では、上り3位以内を常に記録。
3戦目には、ラジオN杯京都2歳S(G3)勝ちを収めている。
メンバー中、最も成長力に優れた3B馬で、仕上がり次第で、いきなり春のG1戦線へ台頭もある。
6番人気以内での決着がベースのレースなんで、この上、穴馬を探す必要はないと見える。
上位4頭から、慎重に頭を選びたい。