桜花賞(G1)よりは、NHKマイルC(G1)との関連が強く、「賞金上積み」目的の各馬が集うレース。
過去10年の傾向から、注目できる項目を見ていこう。
●人気
1番人気 5-1-1-3
2番人気 3-1-3-3
3番人気 1-3-0-6
4番人気 1-0-1-8
5番人気 0-3-1-6
6番人気 0-0-2-8
7番人気 0-1-2-7
8番人気 0-0-1-9
9番人気 0-0-0-10
10人以下 0-1-0-60
人気サイドの傾向。
1番人気の連対率は、60%と堅実。
勝ち馬は4番人気以内、連対馬は7番人気以内と考えたい。
●脚質
逃げ 1-0-3-6
先行 5-1-1-31
差し 4-5-4-41
追込 0-4-3-42
先行~差しが優勢。
上り1番時計馬の連対率60%で、東京コースらしく、長く良い脚を使える馬が台頭。
逃げ切りは難しく、逃げ切った1頭は、阪神ジュベナイルF(G1)1着、後にNHKマイルC(G1)も逃げ切ることになるメジャーエンブレム。
特例と考えたい。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦7-7-7-91 6.3% 12.5% 18.8%
栗東3-3-4-21 9.7% 19.4% 32.3%
関西馬に比べ、関東馬が3.6倍の出走率。
有力馬がチューリップ賞(G3)~桜花賞(G1)のローテーションを踏むことが多く、遠征を嫌う関東馬が賞金上積みのために出走するケースが多い。
関西馬は、人気馬以外は好走なし。
●前走着順
重賞・OP特別
1着 1-0-1-6
2着 4-1-2-6
3着 1-2-1-5
4着 0-1-1-4
5着 0-1-0-4
6~9着 1-2-1-16
10着以下0-0-1-8
1勝クラス
1着 3-0-0-8
2着 0-1-0-4
3着 0-0-1-7
4着以下0-0-0-17
賞金上積み狙い馬が多いため、前走、重賞・OP勝ちからの参戦よりも、負けからの巻き返し又は1勝クラス勝ちが好走傾向。
ただし、大敗からの巻き返しはないので注意。
●種牡馬 出走数 勝率 連対率 複勝率
マジェスティックウォリアー 1 100% 100% 100%
カレンブラックヒル 6 17% 17% 33%
ディープインパクト 68 12% 19% 28%
オルフェーヴル 29 10% 24% 24%
ローズキングダム 10 10% 10% 30%
リアルインパクト 15 7% 33% 47%
キズナ 16 6% 6% 6%
ブラックタイド 10 0% 10% 20%
ヴァンセンヌ 2 0% 0% 0%
東京芝1600mOP以上での成績を数値化し、勝率、連対率、複勝率順に並べてみた。
出走数の少ないマジェスティックウォーリアーは参考程度としても、ディープインパクトがそれほどではない点に注意。
勝率は低いが、新種牡馬のリアルインパクトが好成績。
「馬券になる」という見方では、有力か。
●まとめ
・1番人気の連対率60%
・勝ち馬は4番人気以内、連対馬は7番人気以内
・先行~差し
・上り1番時計馬の連対率60%
・関西馬は人気上位
・前走重賞・OPは3着以内
・1勝クラスは勝ち馬
・ディープインパクト産駒断然ではない
●注目馬
ルナシオン
予想オッズ1番人気◎ 先行◎ 上り○ 前走新馬勝ち○ ディープインパクト産駒〇
スワーヴリチャードの半弟にして、ルナステラの全弟。
新馬戦は、台風の雨の影響もあって、かなり時計の掛かる馬場で、楽に2番手追走から、直線で抜け出し勝利。
馬場が悪く、時計が平凡すぎて評価が難しいが、悪条件を克服したという点はプラス。
しかし、兄弟馬名 + ルメール + 藤沢厩舎 + シルクレーシング=1番人気ということなら疑いたい。
ミヤマザクラ
予想オッズ2番人気◎ 先行~差し〇 上り◎ 前走重賞2着◎ ディープインパクト産駒〇
菊花賞3着があるポポカテペトルの全弟。
新馬戦0.6秒差4着も、続く未勝利戦では、2着に0.8秒差レコード勝ち。
3戦目のラジオN杯京都2歳S(G3)は、マイラプソディの0.3秒差2着。3着には3馬身差を付けた。
実績はメンバー中1番だが、1800m、2000m、2000mからの1600mがどうか。
流れの違うスピードレースへの対応が鍵。
ホウオウピースフル
予想オッズ3番人気◎ 先行◎ 上り◎ 前走1勝クラス勝ち〇 オルフェーヴル産駒○
ブラストワンピースの半弟。
新馬、百日草特別(1勝クラス)を共に先行し、上り1番時計で快勝。
ただ、どちらも早い時計が出やすい馬場で、当日、雨の影響が懸念される東京コースを克服できれば圏内。
アカノニジュウイチ
予想オッズ5番人気〇 差し〇 上り◎ 前走新馬勝ち〇 ブラックタイド産駒△
新馬戦は、東京芝1400m。
14番枠から出遅れて後方からも、最後の直線では、上り32.9の鬼脚を繰り出し快勝。
早い時計の出やすい馬場ではあったが、2着に0.6秒差は、無視できない強い勝ちっぷり。
馬場克服なら勝機十分。
上位人気馬中心で良いと思うが、過去、連対した1番人気馬は、前走G1好走馬が多く、今年の場合は該当馬がいない。
それぞれ克服条件があるのだが、馬場については、全馬共通の条件。
ホウオウピースフル、アカノニジュウイチに注目したい。