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2020年・中山記念(G2)過去10年の傾向

ヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ウインブライト、ラッキーライラック…
近年、何故か、海外G1で活躍する馬達の参戦が多いこのレース。
過去10年の傾向を見ていこう。

 

●人気
1番人気  2-0-0-8
2番人気  3-1-2-4
3番人気  3-1-2-4
4番人気  0-3-2-5
5番人気  1-1-1-7
6番人気  0-1-1-8
7~9人  0-2-2-26
10人以下 1-1-0-31

1番人気は、2勝2連対のみと、全く軸として機能していない。
対して2、3番人気は、それぞれ6回馬券になっており、軸としての信頼度は、こちらが高め。
2桁人気が馬券になったのも2010年のみで、それ以降は、8番人気まで。実質8頭立てのレース。

 

●馬齢
4歳  4-3-5-19 12.9% 22.6% 38.7%
5歳  4-2-1-20 14.8% 22.2% 25.9%
6歳  2-4-2-24  6.3% 18.8% 25.0%
7歳上 0-1-2-30  0.0% 3.0% 9.1%

4>5>6>7以上と若い順に優秀な傾向。
7歳以上の高齢馬の好走例は少ない。

 

●脚質
逃げ 0-2-3-5
先行 7-4-2-22
差し 3-2-3-33
追込 0-2-2-33

開幕週ということもあり、前目で競馬できる馬の好走が目立つ。
本来、中山芝1800mは、ハイペースになると、前残りが難しい形になるコースだが、このレースの場合は、そのままゴールまで間に合っているように感じる。

 

●騎手

33回騎乗して、勝率39.40%と、デムーロが他を圧倒。
続いて、福永、ミナリク、横山典となっている。
尚、この数値は、中山芝1800m過去3年の上位30位から抜粋している。
武士沢騎手は、30位以内に入っていないため、数値化できていない。

 

●前走距離
1400m 0-1-3-3
1600m 0-2-0-9
2000m 5-5-1-31
2200m 1-0-0-14
2400m 1-0-0-8
2500m 2-1-0-5
2600m以上 0-0-1-5

中間距離の1800m、しかも開幕週となるとスピード先行の1600mかと思いがちだが、2000mからの距離短縮が中心。
開幕週から来る印象としては、距離的なスピードというよりは、ポジションへの影響が強そうだ。

 

●まとめ
・軸は、1番人気2-0-0-8よりは、2、3番人気3-1-2-4
・馬齢は若い順、7歳以上は割引
・開幕週で先行有利
・デムーロ、福永、ミナリク、横山典に注意。特にデムーロが圧倒的。
・距離延長よりは、距離短縮

 

●注目馬
ラッキーライラック
予想オッズ1番人気▲ 5歳〇 先行~差し〇 前走2400m▲ デムーロ◎
デビューから3連勝で阪神ジュベナイルF(G1)を制すなど、アーモンドアイが登場するまでは、世代トップクラスの評価だった同馬。
その後、チューリップ賞(G3)を最後に勝ち鞍から遠ざかっていたが、昨年のエリザベス女王杯(G1)を制覇し、G1・2勝となった。
昨年の同レースを休み明けタイム差なしの2着しているように、同コースへの適性は高いが、使い減りするタイプなだけに、体調管理が鍵。
鞍上にデムーロを配し、必勝態勢だが、当日の馬体重や気配に注意が必要だ。

ダノンキングリー
予想オッズ2番人気◎ 4歳◎ 差し▲ 前走1600m△ 横山典▲
春のクラシックは、皐月賞(G1)タイム差なし3着、日本ダービー(G1)タイム差なし2着と、惜しい競馬が続いたが、秋初戦の毎日王冠(G2)では、G1馬含む古馬相手に、休み明け、出遅れも物ともせず、上り1番時計で快勝。
改めてポテンシャルの高さを見せつけた。
2番人気に支持されたマイルチャンピオンS(G1)では、0.4秒差5着と初めて馬券圏外になったが、それでも4-1-1-1の成績は立派。
S指数からは、昨年の皐月賞(G1)と毎日王冠(G2)がベストパフォーマンスと、コース、距離ともにベストの条件で、軸候補。

ウインブライト
予想オッズ3番人気◎ 6歳▲ 先行◎ 前走2000m◎ ミナリク〇
9-2-0-10の内、中山コース5-2-0-2という白い中山専用機。(シン・マツナガかっ!)
昨年の秋は、オールカマー(G2)1.5秒差9着、天皇賞・秋(G1)1.1秒差8着と大敗が続き、これまでか?と思わせるも、香港C(G1)を制覇。
春のクイーンエリザベス2世C(G1)勝ちも評価され、最優秀4歳以上牡馬となった。
ステイゴールド産駒らしい走法が中山に合っているということだと思われるが、とにかく中山が得意。
昨年の同レース勝ちが自身のベストパフォーマンスで、理屈抜きで警戒が必要な1頭。

インディチャンプ
予想オッズ4番人気〇 5歳〇 先行◎ 前走1600m△ 福永〇
昨年の東京新聞杯(G3)で初重賞制覇すると、春の目標だった安田記念(G1)では、ドバイ帰りの年度代表馬アーモンドアイを押さえ、1:30.9の快勝。
秋初戦の毎日王冠(G2)では、スタート後の接触が響き0.4秒差3着だったが、マイルチャンピオンS(G1)では、2着に0.2秒差を付けて勝利。
春秋マイルG1制覇を達成した。
鞍上もこのコース得意な福永に戻り、体制万全だが、明らかなマイラーで距離に不安を隠す。
この一点を克服できれば、勝機もある。

 

G1馬3頭、内2頭が2019年JRA賞受賞馬、唯一の1頭も3歳時に古馬を圧倒と、それ以下の馬がつけ入る隙は無い。
4頭から慎重に単を選出し、単勝、馬単、3連単のいずれか1点勝負で決めたい。

(katsu)
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