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2020年・高松宮記念(G1)過去10年の傾向

かつて、高松宮杯というレース名で、夏の別定G2だったのが、今から25年も前。
それは、同時に、このレースが20年以上もスプリントG1として開催されているということにもなる。
昨年の大万馬券がまだ記憶に新しいが、今年は、果たして…
過去10年の傾向を見ていく。

●人気
1番人気 3-0-3-4
2番人気 2-3-0-5
3番人気 3-2-3-2
4番人気 1-1-0-8
5番人気 1-0-0-9
6番人気 0-2-0-8
7番人気 0-0-0-10
8番人気 0-1-0-9
9番人気 0-0-0-10
10人以下 0-1-4-82

開催年 3着内人気
2019 3-12-17
2018 2-3-10
2017 5-2-1
2016 1-2-3
2015 4-6-3
2014 3-8-1
2013 1-2-10
2012 2-3-1
2011 3-4-10
2010 1-6-3

3番人気以内は、複勝率100%と3連系軸として機能している。
また、勝ち馬は、5番人気以内から。
連対を見ると、2019年、2014年に12番人気、8番人気が2着しているものの、それ以外は、6番人気以内で決着している。
2019年以外は、10番人気が3回3着しているが、2桁人気は、ここまでで、大穴の台頭は少ない。

 

●馬齢
4歳  3-0-4-29
5歳  4-3-3-30
6歳  0-7-2-37
7歳上 3-0-1-51

5歳>4歳>6歳>7歳の順。

 

●所属
美浦 3-4-5-46
栗東 6-6-5-100

頭数の差もあるが、率では、若干、関東馬が優勢。

 

●枠順
1枠 0-0-2-18
2枠 3-3-0-14
3枠 3-1-0-16
4枠 0-1-4-15
5枠 2-0-1-17
6枠 1-1-0-18
7枠 1-1-1-26
8枠 0-3-2-25

勝ち馬で見ると、2、3枠に注意。
これは、「最短距離で最後の直線の馬場の良いところへ入れる枠」という事か。
外枠も悪くはないが、勝ち切るまでは、難しいよう。

 

●脚質
逃げ 1-0-1-8
先行 5-4-2-27
差し 4-5-7-65
追込 0-1-0-49

先行>差し>逃げ>追込の順。
極端な脚質は、苦戦傾向。
好ポジションから、如何に直線で良いところを走れるか?が勝負。

 

●前走
阪急杯 3-4-2-38
オーシャンS 3-2-4-62
シルクロードS 3-2-3-18
京都牝馬S 0-1-0-4
フェブラリーS 0-1-0-4
阪神カップ 0-0-0-5
スプリンターズS 0-0-0-1
JBCスプリント 0-0-0-1
海外G1 1-0-1-4
OP特別 0-0-0-4
1600万下 0-0-0-3

シルクロードS、阪急杯、オーシャンSが中心。
特に勝ち馬は、この中にいると考えて良い。

 

●種牡馬

アドマイヤムーン、キングカメハメハ、クロフネが好成績。
特にキングカメハメハは、ロードカナロアへと繋がる血統で、今回出走のロードカナロア産駒にも注意を払いたい。
やはり、スプリント戦となると、専門性が高まるようで、さすがのディープインパクトもここでは10位。(それでも、いるだけでも凄いが)

 

●注目馬
タワーオブロンドン
予想オッズ1番人気◎ 5歳◎ 差し○ 前走・オーシャンS(G3)3着〇 Raven’s Pass産駒△
昨年の秋、セントウルS(G2)をレコード勝ちし、勢いそのままにスプリンターズS(G1)も制した。
前走は、休み明けの影響もあってか、伸び切れず3着だったが、順調なら巻き返せる力は十分。

グランアレグリア
予想オッズ2番人気◎ 4歳○ 先行◎ 前走・阪神C(G2)1着× ディープインパクト産駒△
桜花賞(G1)を楽勝したことから、NHKマイルC(G1)では1番人気に支持されるも5着降着。
気の悪さなどから、秋からはスプリント路線へコンバート。
前走の阪神C(G2)では、2着に0.8秒差を付け圧勝。改めて、スピード能力の高さを示した。
ここを勝つようだと、前走・阪神C(G2)、ディープインパクト産駒と2つの傾向外を突破することになる。

ダノンスマッシュ
予想オッズ3番人気◎ 5歳◎ 先行◎ 前走・オーシャンS(G3)1着◎ ロードカナロア産駒○
スプリント重賞を4勝もしており、G1タイトルが無いのが不思議なくらいの実力馬。
昨年の同レース、スプリンターズS(G1)の両方で1番人気に支持されている。
前走は、休み明けもあってか、出遅れるも、上がり一番時計34.0秒を繰り出し、0.2秒差を付けて快勝。
念願のG1タイトルに向け、視界良好。
なのだが、この前も、その前もそうだった。
この辺りが引っ掛かる。

モズアスコット
予想オッズ4番人気○ 6歳▲ 差し○ 前走・フェブラリーS(G1)1着△ Frankel産駒△
2018年の安田記念(G1)、今年のフェブラリーS(G1)を制し、芝・ダート両G1制覇を成し遂げた二刀流馬。
4走前のスワンS(G2)では、ダイアトニックとタイム差なしの2着とスピード能力の高さを示している。
自身初の1200m戦がここというのは、さすがに厳しい気もするが、「意外性」で成り立っている当馬らしいと言えば、そうも言える。

ダイアトニック
予想オッズ5番人気▲ 5歳◎ 差し○ 前走・阪急杯(G3)3着降着○ ロードカナロア産駒○
昨秋のスワンS(G2)では、上がり一番時計33.6秒を繰り出し、快勝。
「目の覚めるような」という直線が記憶に新しい。
前走の阪急杯(G3)では、直線の狭いところを強引に抉じ開け2着するも、それが幸いし3着降着。「ユーイチー!」by 川田
根性とスピード能力があることは示せたが、この馬も、ここが初の1200m戦で、勝ち切るまではどうか。

セイウンコウセイ
予想オッズ6番人気△ 7歳△ 先行◎ 前走・シルクロードS(G3)5着▲ アドマイヤムーン産駒◎
2017年の同レースの勝ち馬。昨年は、12番人気ながら2着し、万馬券の片棒を担いだ。
基本的には、7歳以上の高齢馬は、割引の傾向だが、G1勝ちのある実績馬が、前走もシルクロードS(G3)0.2秒差5着と、着順ほど負けておらず順調。
重馬場への適応力も高く、引き続き警戒が必要。

ノームコア
予想オッズ10番人気△ 5歳◎ 差し○ 前走・香港マイル(G1)4着△ ハービンジャー産駒×
昨年のヴィクトリアマイル(G1)を1:30.5という驚異的なタイムで制し、一躍、G1マイル路線に台頭。
骨折明けだった、秋初戦の富士S(G3)を快勝し、香港マイル(G1)へ挑戦。
結果は、4着と振るわなかったが、着実な成長を見せる。
サラブレッドの能力を計る物差しとして、1600mがあると考えると、台頭の可能性は否定できない。
既にG1でもあり、穴で一考。

 

●まとめ
純粋なスプリンターとなると、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、セイウンコウセイの3頭か。
これに、スピード能力の高さで挑戦する各馬が、どこまで食い下がれるか?という一戦。
週末は、雨も警戒が必要で、不確定要素は多い。

(編集長・katsu)
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