クラシック三冠レースの第一関門である皐月賞(G1)
ここ10年では、1番人気が3勝と混戦模様。
昨年は、異例のローテーションから、サートゥルナーリアがその性能の高さを見せつけるレースとなった。
では、過去10年の傾向を見ていこう。
●人気
1番人気 3-1-1-5
2番人気 1-3-0-6
3番人気 2-1-3-4
4番人気 1-2-2-5
5番人気 0-0-0-10
6番人気 0-1-0-9
7番人気 1-0-0-9
8番人気 1-1-2-6
9番人気 1-1-0-8
10番人気 0-0-0-10
11番人気 0-0-1-9
12番人気 0-0-1-9
13番人気 0-0-0-10
14番人気 0-0-0-10
15番人気 0-0-0-10
16番人気 0-0-0-9
17番人気 0-0-0-8
18番人気 0-0-0-8
開催年 3着内人気
2019年 1-4-3
2018年 7-9-8
2017年 9-4-12
2016年 8-3-1
2015年 3-2-4
2014年 2-1-8
2013年 1-2-3
2012年 4-2-3
2011年 1-6-11
2010年 3-8-4
1~4番人気が揃って馬券圏外になったのは、2018年1回のみ。
3連軸は、4番人気以内。
連対では、9番人気以内。
2桁人気が絡んだのは、2017年12番人気、2011年11番人気でともに3着。
実質、9頭立てと考えて良さそう。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東 4-0-3-53 6.70% 6.70% 11.70%
関西 6-10-7-92 5.2% 13.9% 20.0%
勝率のみ、若干、関東馬が上回っているが、基本、関西馬優勢。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-0-18 5.30% 5.30% 5.30%
2枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
3枠 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0%
4枠 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0%
5枠 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
6枠 2-0-3-15 10.0% 10.0% 25.0%
7枠 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
8枠 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
1、3、5枠がやや割引。
4、6枠と、中ほどの偶数枠が好成績。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-1-12 0.00% 0.00% 7.70%
先行 2-4-4-23 6.1% 18.2% 30.3%
差し 8-3-4-67 9.8% 13.4% 18.3%
追込 0-3-1-43 0.0% 6.4% 8.5%
差し>先行>追込>逃げの順。
上り3番時計以内 8-7-3-14
上り4番時計以下 2-3-7-131
差し~先行脚質で、上りの時計のある馬が中心。
●前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
G1 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
G3 5-1-4-35 11.1% 13.3% 22.2%
G2 4-5-5-73 4.6% 10.3% 16.1%
OP 0-3-1-27 0.0% 9.7% 12.9%
1勝 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
G1のデータは、昨年のサートゥルナーリアなので、やや参考外だが、基本的に、重賞組が中心。
OP以下からは、勝ち馬は出ていない。
●前走レース 成績
ホープフルS 1-0-0-0
共同通信杯 4-0-1-7
毎日杯 1-0-0-11
スプリングS 3-1-2-37
弥生賞 1-4-3-35
アーリントンC 0-1-0-1
若葉S 0-3-1-19
京成杯 0-0-2-2
きさらぎ賞 0-0-1-7
その他 0-0-0-27
ホープフルS、共同通信杯、毎日杯、スプリングS、弥生賞のいずれかから勝ち馬が出ている。
その他のレースからは、2着又は3着のみだが、若葉Sは、高い数値で注意。
●前走距離
1200m 0-0-0-1
1400m 0-0-0-1
1600m 0-1-0-5
1800m 8-1-4-68
2000m 2-8-6-56
2200m 0-0-0-14
前走距離は、1800~2000mが中心で、それ以外は大きく割引。(というか消し)
●前走着順
前走1着 8-5-5-49
前走2着 2-3-2-27
前走3着 0-0-2-21
前走4着 0-2-0-10
前走5着 0-0-0-6
前走6~9着 0-0-1-23
前走10着~ 0-0-0-9
1、2着馬が中心。
5着以下が馬券になったのは、1度だけで、割り引きと見ていい。
●前走人気
前走1人気 6-7-5-27
前走2人気 2-1-2-24
前走3人気 1-0-1-18
前走4人気 0-1-0-18
前走5人気 0-1-2-16
前走6~9人 1-0-0-36
前走10人~ 0-0-0-6
こちらも1、2番人気が中心。
5番人気以内と見て良さそう。
●種牡馬
ディープインパクト 2-3-3-20
ネオユニヴァース 2-0-0-4
キングカメハメハ 1-1-1-16
ロードカナロア 1-0-0-2
フジキセキ 1-0-0-3
ステイゴールド 1-0-0-3
オルフェーヴル 1-0-0-1
ローエングリン 1-0-0-0
スペシャルウィーク 0-1-1-2
ルーラーシップ 0-1-1-1
マンハッタンカフェ 0-1-0-9
シンボリクリスエス 0-1-0-6
ハービンジャー 0-1-0-5
ジャスタウェイ 0-1-0-1
ブラックタイド 0-0-1-3
スクリーンヒーロー 0-0-1-3
グラスワンダー 0-0-1-1
King’s Best 0-0-1-0
ハーツクライ 0-0-0-65
やはり、ディープインパクト産駒が優勢。
以下、ネオユニヴァース、キングカメハメハ、ロードカナロアなどが僅差で続くが、注意すべきは、ハーツクライの0-0-0-65という成績。
●圧勝実績
キメラヴェリテ 未勝利 0.8秒差
コントレイル 東京スポーツ杯2歳S(G3) 0.8秒差
サトノフラッグ 未勝利 0.5秒差 1勝クラス 0.5秒差
ディープボンド 未勝利 0.5秒差
マイラプソディ 野路菊S 0.8秒差
ヴェルトライゼンデ 新馬 0.5秒差
0.5秒差以上の圧勝があった各馬。
●注目馬
コントレイル
予想オッズ1番人気◎ 栗東◎ 先行○ 前走・ホープフルS(G1)1番人気1着◎ ディープインパクト産駒◎ 圧勝歴◎
新馬戦から、3連勝、無敗でホープフルS(G1)を制した2歳チャンピオン。
全てのレースで1番人気、上り1番時計、1着という素晴らしい結果なのだが、中でも、レコード勝ちとなった前々走の東京スポーツ杯2歳S(G3)が素晴らしい。
1:44.5という大レコードは、10月の毎日王冠(G2)が1:44.4だったことからも、その価値の高さが分かる。
昨年のサートゥルナーリアと同じローテーションで挑むことになる点のみが、不安点だが、現在の完成度は、ズバ抜けていると見える。
サトノフラッグ
予想オッズ2番人気▲ 美浦○ 差し◎ 前走・ディープインパクト記念(G2)2番人気1着◎ ディープインパクト産駒 圧勝歴◎
新馬戦こそ、原因不明の1.5秒差6着という大敗を喫したが、その後は、3連勝で重賞を制覇。
一躍、クラシックロードの主役に名を連ねることになった。
勝った全てのレースで上り1番時計を記録しており、未勝利では1:59.5のレコードもマーク。
勝ち馬の資格は十分に得ているが、あるとすれば、乗り替わりがどうでるか?だろう。
サリオス
予想オッズ3番人気○ 美浦○ 先行○ 前走・朝日杯FS(G1)1番人気1着× ハーツクライ産駒× 圧勝歴×
コントレイル同様、3連勝、無敗で朝日杯FS(G1)を制した2歳マイルチャンピオン。
2走前のサウジアラビアRC(G3)では、1:32.7のレコードも記録しており、順風満帆に見えるのだが、死角は、距離と父。
前走1600m 0-1-0-5と、ハーツクライ産駒 0-0-0-65という数値をどう跳ね返すか?
また、クラシック活躍馬に共通する圧勝歴もなく、早くも連下評価が漂う。
ヴェルトライゼンデ
予想オッズ4番人気△ 栗東◎ 先行○ 前走・スプリングS(G2)1番人気2着○ ドリームジャーニー産駒× 圧勝歴○
ワールドエース(2012年・皐月賞(G1)2着)、ワールドプレミア(2019年・菊花賞(G1)1着)の下という血統馬だが、父がドリームジャーニーになったことで、評価は一枚落ち。
ただし、重賞は未勝利だが、ホープフルS(G1)0.2秒差2着、スプリングS(G2)0.2秒差2着なら実績として良い方か。
恐らく、重は得意なタイプで、道悪になるようなら要注意。
クリスタルブラック
予想オッズ5番人気△ 美浦○ 差し◎ 前走・京成杯(G3)7番人気1着△ キズナ産駒× 圧勝歴×
注目の牝馬スカイグルーヴを差し切った馬と言えば、記憶に新しいかもしれない。
まだキャリア2戦と浅いが、2連勝で重賞制覇は、立派。
新馬、京成杯(G3)ともに、後方からの直線一気で、上り1番時計で差し切った末脚は本物。
S指数も、このレースを勝ってもおかしくない数値が出ており、要注意の穴馬。
マイラプソディ
予想オッズ6番人気△ 栗東◎ 差し◎ 前走・共同通信杯(G3)1番人気4着× ハーツクライ産駒× 圧勝歴◎
キーファーズ×友道厩舎×武豊で、デビュー前から話題の注目馬。
新馬を計ったように楽に勝ち、野路菊Sでは0.8秒差の圧勝、京都2歳S(G3)も楽勝。また、その全てが上り1番時計という内容。
それによって、1.5倍の圧倒的支持を受けた前走・共同通信杯(G3)では、まさかの0.7秒差4着といきなり馬券圏外へ。
昼前まで降っていた雨が影響したようだが、果たして・・・
早くから目標を日本ダービー(G1)に置いているようで、ここでの扱いが難しい一頭。
ダーリントンホール
予想オッズ7番人気△ 美浦○ 差し◎ 前走・共同通信杯(G3)3番人気1着◎ New Approach産駒× 圧勝歴×
マイラプソディを差し切って、共同通信杯(G3)を制した○外馬。
血統の詳細は、血統研究所の重賞勝ち馬評価 クイーンカップ 京都記念 共同通信杯をご覧ください。
前走のインパクトが強いのだが、当馬のベストパフォーマンスは、3着に負けた前々走。
奇しくも皐月賞(G1)と同コースで行われた葉牡丹賞では、上り1番時計35.8秒を記録し、S指数もかなり高い。
鞍上は、乗り替わりも、デムーロを確保し、強化とも取れる。
中間の動き~当日の気配に注意したい。
レクセランス
予想オッズ11番人気× 栗東◎ 差し◎ 前走・すみれS(L)1番人気1着× ディープインパクト産駒◎ 圧勝歴×
別路線からの穴馬としては、こちらも無敗の3連勝中という同馬。
全てのレースで上り1番時計を記録しているのだが、特に前走のすみれS(L)のS指数が高く、ゆったりとしたローテーションも好感が持てる。
一雨あるようだと、台頭してもおかしくない。
●まとめ
3連軸は4番人気以内、連対は9番人気以内、前走に関する傾向なども、割とハッキリしているレース。
サリオスは、大分、割り引き要素が多いので、ちょっと評価を下げた方が良さそうに感じる。
あとは、天気なのだが、これも金曜辺りから雨の予報。
更に不確定要素がプラスされるので、難しい。
個人的には、コントレイルとサトノフラッグは、中心視すべきだろうと思いながらも、中山実績重視で、クリスタルブラック、ダーリントンホールといった、非ディープインパクト産駒の活躍に期待したい。
(編集長・katsu)
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