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2020年函館記念過去10年の傾向データ

函館記念(G3)は、函館芝2000mで行われる3歳以上ハンデG3。
3連単平均265,863円という波乱前提の重賞で、人気からは絞ることはできないレース。
ただし、単勝平均は698円と落ち着いており、人気サイドから入るか?穴から入るか?非常に難しい。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
2番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
3番人気 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
4番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
5番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
6番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0-2-5-3 0.0% 20.0% 70.0%
8番人気 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
9番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
13番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
14番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
15番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%

開催年 3着内人気
2019年 1-9-3
2018年 5-7-13
2017年 5-14-7
2016年 3-13-9
2015年 3-10-7
2014年 2-8-7
2013年 3-7-8
2012年 4-8-7
2011年 4-12-7
2010年 2-1-5

勝ち馬は、1~5番人気からで、ここが中心。
2桁人気の馬券率は、50%と高めで、注意が必要。
全体的にバラつきが大きく、人気からは絞れない。

 

●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
4歳 1-4-1-9 6.7% 33.3% 40.0%
5歳 4-0-4-31 10.3% 10.3% 20.5%
6歳 2-1-3-44 4.0% 6.0% 12.0%
7歳~ 3-5-1-43 5.8% 15.4% 17.3%

5歳>7歳以上>6歳>4歳>3歳の順。
頭数では5歳、率では4歳と、見方によってバラつきが大きい。
3歳馬の連対はおらず、大きく割引き。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 4-4-3-58 5.8% 11.6% 15.9%
栗東 6-6-7-71 6.7% 13.3% 21.1%

頭数、率ともに関西馬がやや優勢だが、大きな隔たりはない。

 

●枠 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-1-2-16 0.0% 5.3% 15.8%
2枠 4-3-1-12 20.0% 35.0% 40.0%
3枠 3-1-0-16 15.0% 20.0% 20.0%
4枠 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0%
5枠 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
6枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
7枠 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0%
8枠 0-0-3-17 0.0% 0.0% 15.0%

勝ち馬で見ると、2、3、4枠が優勢で、内が圧倒的に有利。
2着、3着で見ても、内は外の倍の数値があり、外枠は不利と考えられる。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
先行 4-6-5-19 11.8% 29.4% 44.1%
差し 2-4-3-54 3.2% 9.5% 14.3%
追込 0-0-1-49 0.0% 0.0% 2.0%

先行>逃げ>差し>追込の順。
前有利の傾向で、逃げ切りもある。
差しは届くが、追込みとなると連対も厳しく割引き。

 

●斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg以下 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0-2-0-10 0.0% 16.7% 16.7%
53kg 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
54kg 3-1-2-23 10.3% 13.8% 20.7%
55kg 2-1-3-22 7.1% 10.7% 21.4%
55.5kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
56kg 4-2-1-34 9.8% 14.6% 17.1%
56.5kg 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
57kg 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
57.5kg 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
58kg 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
58.5以上 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%

勝ち馬で見ると、54~56kgが中心。
その他の斤量からは、勝ち馬は出ていない。
また、51kg以下、58.5kg以上からは、馬券になっていないので、大きく割引き。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
目黒記念 3-0-0-9 25.0% 25.0% 25.0%
エプソムC 2-1-1-7 18.2% 27.3% 36.4%
巴賞 1-4-2-44 2.0% 9.8% 13.7%
新潟大賞典 1-1-1-5 12.5% 25.0% 37.5%
鳴尾記念 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
金鯱賞 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
福島テレビ 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
天皇賞春 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
五稜郭S 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
日経賞 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
マーメイドS 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
ジューンS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
NHKマイルC 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-41 0.0% 0.0% 0.0%

目黒記念、エプソムC、巴賞、新潟大賞典、鳴尾記念、金鯱賞辺りが中心。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1-0-1-14 6.3% 6.3% 12.5%
前走2人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
前走3人気 0-2-1-11 0.0% 14.3% 21.4%
前走4人気 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
前走5人気 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
前走6~9人 6-5-4-42 10.5% 19.3% 26.3%
前走10人~ 1-2-2-37 2.4% 7.1% 11.9%

前走人気では、6番人気以下の人気薄が活躍。
10番人気以下からも勝ち馬、連対馬が出ており、要注意。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-0-1-17 10.0% 10.0% 15.0%
前走2着 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
前走3着 2-2-2-9 13.3% 26.7% 40.0%
前走4着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走5着 2-1-0-8 18.2% 27.3% 27.3%
前走6~9着 2-4-2-32 5.0% 15.0% 20.0%
前走10着~ 0-3-4-46 0.0% 5.7% 13.2%

前走着順は、バラバラに散っていて、この項目からは絞れない。
逆に1着だからと言って過信する事の無いように気を付ける必要がある。

 

●注目馬
レイエンダ
予想オッズ1番人気△ 5歳◎ 美浦○ 差し▲ 57.0kg△ 前走・エプソムC○ 3番人気△ 10着△
総合点16
レイデオロ(2017年・日本ダービー、2018年・天皇賞秋など重賞5勝)の全弟という血統。
自身は、クラシック未出走で、昨年のエプソムC(G3)勝ちのみとなっている。
前走のエプソムC(G3)は、1.7秒差10着と大敗しているが、これは不良馬場が影響してのものと敗因がハッキリしており、度外視で良い。
着順、S指数ともにバラつきが多く、どこがベスト条件なのか?分かり辛い。
S指数から見ると、昨年の富士S(G3)がベストパフォーマンスであることから、1600m~1800mがベストの条件である可能性が高く、2000mではどうか。
総合点も低く、軽視の方向。

トーラスジェミニ
予想オッズ2番人気▲ 4歳△ 美浦○ 逃げ○ 56.0kg◎ 前走・巴賞▲ 2番人気○ 1着△
総合点19
前々走のエプソムC(G3)では、不良馬場の中、18番人気なが0.2秒差3着と大健闘。
勢いそのままに、前走の巴賞を0.2秒差で逃げ切り、オープン勝ちとなった。
後続を引き離す形の逃げを打ち、粘りこむタイプの脚質で、この形に持ち込めるようだとしぶとい。

ニシノデイジー
予想オッズ3番人気◎ 4歳△ 美浦○ 差し▲ 56.0kg◎ 前走・目黒記念◎ 9番人気◎ 18着△
総合点23
未勝利、札幌2歳S(G3)、東京スポーツ杯2歳S(G3)を3連勝後、ホープフルS(G1)では、サートゥルナーリアから0.3秒差3着と好走したが、これを最後に、1年7か月馬券になっていない。
札幌2歳S(G3)からS指数も上昇しておらず、早熟という見方が賢明で、ここでは軽視の方向。

カウディーリョ
予想オッズ4番人気▲ 4歳△ 美浦○ 先行◎ 55.0kg▲ 前走・メトロポリタンS× 2番人気○ 4着△
総合点16
ディアデラマドレ(マーメイドS(G3)他、重賞3勝)の全弟という血統。
前々走の関門橋S(3勝クラス)を勝って、オープン入り。
前走のメトロポリタンS(L)では、上り2番時計33.4秒を繰り出し、0.1秒差2着と健闘。
オープンクラスでも戦える目処は立てた。
S指数はそれほど高くないが、デビュー当時の馬体重と比較して、プラス30kgと大きく成長している点は良いのだが、馬体重増減が2桁単位で出るなど安定しない。
恐らくは、この辺りが安定するようだと、競馬になってくるのかと思われる。
中間の動きと当日の馬体重に注目。

ベストアプローチ
予想オッズ5番人気○ 6歳▲ 美浦○ 差し▲ 56.0kg◎ 前走・巴賞▲ 5番人気△ 6着○
総合点20
一昨年の尼崎S(1600万下)を勝ってオープン入りすると、続くメトロポリタンS(OP)も連勝。一気にオープン勝ちとなる。
しかし、この後、去勢、転厩等を含む2年2か月の休養に入る。
長期休養明けとなった前走の巴賞(OP)では、0.5秒差6着と完敗だったが、上り1番時計34.6秒を記録。
S指数も高く、鞍上も継続騎乗、叩いての上積みも見込め、上位人気馬では、最も色気がある。

プレシャスブルー
予想オッズ11番人気× 6歳▲ 美浦○ 差し▲ 54.0kg○ 前走・新潟大賞典△ 14番人気▲ 3着◎
総合点14
全31戦中23戦が上り3番時計以内という、典型的な上り巧者。
前走の新潟大賞典(G3)では、14番人気ながら、上り1番時計34.5秒を繰り出し、0.3秒差3着と好走。
これがフロックなのか?が問題だが、重馬場だった前々走は度外視し、3走前に記録しているS指数は重賞通用レベルが出ている。
また、450kgと中型馬ではあるが、前走が自身最高体重と、成長も止まっていないと見える。
中山に好走歴がある点からも、小回り対応も可能と見て、穴では一番の存在。

 

●まとめ
波乱重賞で中々難しいが、勝ち馬は5番人気以内、54kg~56kgと見ると、減点材料の少ないトーラスジェミニ、カウディーリョ、ベストアプローチの3頭の中に勝ち馬がいるように見える。
個人的には、ベストアプローチに注目したい。
2年以上も休養していた馬と見ると、前走の内容は上々で、上積みがどの程度かにもよるが、場合によっては、これを単に固定したい。
穴馬のプレシャスブルーも注目で、この馬の場合は、脚質から見ても、特に内枠である必要もなく、順調であれば印が回る。

(編集長・katsu)

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