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新馬・未勝利勝ち馬より ーアンクルクロスー

アンクルクロス(23.12.10,中京4R,芝1400m未勝利)12番人気1着

タリスマニック×ウインクルキラリbyダンスインザダーク.

 

父タリスマティックは初年度産駒が2022年デビューで、今年の2歳馬は2世代目。この世代からはタリスマン、ブレードサクセスに次ぐ3頭目の勝ち上がり。前日の12/9には、中山芝1200mでサウザンサニーがタリスマティック産駒初の2勝馬になりました。タリスマニック自身は米G1_BCターフ(芝12F)勝ちがある中長距離馬でしたが、産駒の活躍レンジは主にダート短中距離と芝短距離で、今走距離短縮馬が好走する傾向にあります。

 

アンクルクロスの牝系を遡ると、4代母のPacific Princessが目に止まります。

Pacific Princessは牝駒パシフィカス(父Northern Dancer)からビワハヤヒデ、ナリタブライアンの兄弟が、また牝駒キャットクイル(父Storm Cat)からファレノプシス、キズナの姉弟が誕生している名種牝祖で、アンクルクロスは輸入された3代母ポーサー(父Bold Ruckus)から続くライン。

2代母ウインクルグラス(父グラスワンダー)はJRA1勝、母ウインクルキラリはJRA2勝と代々勝利を挙げています。また、ウインクルグラスの勝利は5番人気、ウインクルキラリの勝利は9番人気と5番人気のもの。アンクルクロス自身の勝利も12番人気でのものでしたので、勝利だけでなく人気薄で激走する点も牝系の伝統だったようです。

 

タリスマニックは母Magic Missionが「父Machiavellian×母父Danzig」という配合なので、Machiavellianが内包する「Mr.ProspectorとHalo」及びDanzigがクロスになりやすいですが、アンクルクロスの場合は母母父グラスワンダーを通じて「Hail to Reason,Nashua,Raise a Native,Ribot,Danzig」などがクロスしており、薄いながら「Magic Mission≒グラスワンダー2×3の組み合わせのクロス」と捉えることが出来ます。

「母にグラスワンダーを持つタリスマニック産駒」を調べると、アンクルクロスの他には2020年産のグッドルックス1頭のみで、当馬はJRA未勝利3着2回が最高着順と勝ち上がれず、現在は園田競馬場を主戦場としています。今後同様の配合馬が出てくるかは難しいかもしれませんが、母父スクリーンヒーロー産駒など見つけたら狙ってみたくなりますね。

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