アンジェリュス(24/01/08、1回京都3日、ダ1800m、未勝利)1番人気1着
サンダースノー×ボストンサクラbyダイワメジャー.
新年開幕の3日間開催は、3歳新馬・未勝利戦でサンダースノー産駒が2勝。1月7日中山ダート1800m未勝利戦を勝利したウインイメルは、母がG3_新潟記念勝ち馬コスモネモシン。1月8日京都ダート1800mで勝利したアンジェリュスは、2代母がOP_北九州短距離S勝ち馬イサミサクラ。偶然にも共に思い入れのある名牝の血を引いていると知ったとき、なんだか感慨深いものがありました。
アンジェリュスの2代母イサミサクラはアイネスフウジン産駒の数少ない活躍馬で、北九州短距離S(芝1200m)や小倉日経OP(芝1200m)、葵S(芝1400m)などJRAで6勝をあげたオープン級のスプリンター。アイネスフウジンは中長距離タイプの父シーホークに、Nasrullah3×4,Blandford6・5×5・7*5とスピードタイプの血統構成を持つ母テスコパールが繋けられて誕生した日本ダービー馬ですが、自身の産駒は母の持つクロスによる影響が強かったせいか短距離馬が量産されていたイメージ。
イサミサクラから更に2代母にあたるジュピックは、母ジュデラ・父Tropiqueから誕生した持ち込み馬。1970年の優駿牝馬(オークス)勝ちが唯一のタイトルで、桜花賞を勝った美少女タマミが藻掻く不良馬場の最内を抜け出す姿がとても印象的。その母ジュデラは
父母Nogara,母父父Pharos,母母父Hyperionという血統構成で、これは「NearcoとHyperion」の組み合わせを持つNearcticやテスコボーイなどと共通しており、それはイサミサクラの母ハマナジュビーによるNearctic≒ジュデラ 4×2、イサミサクラ自身によるテスコボーイ≒Nearctic≒ジュデラ3×5*3からも確認できます。
最後に蛇足となりますが、ジュデラの母Jupiter Islandは第6回ジャパンカップ勝ち馬ジュピターアイランドとは同名の別馬であるということと、ジュデラの3代母Polly Playの血統表にはCinderella(1885)とCinderella(1888)の同名牝馬2頭が近しい代にいるのでクロスを確認するとき要注意だよ!ということをお伝えして、今回は〆させていただきます。