根岸S(G3)は、東京ダート1400mで行われる4歳以上別定G3。
ここをステップにフェブラリーS(G1)へ進んだ馬の成績は 3-2-2-51 と、好成績で、関連性も強い。
昨年は、モズアスコットがここから連勝して、二刀流G1馬となった。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-3-0-4 30.0% 60.0% 60.0%
2番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
3番人気 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
4番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
5番人気 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
6番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
10番人気 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
16番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2020年 3-1-9
2019年 2-3-5
2018年 6-1-2
2017年 1-3-4
2016年 1-6-10
2015年 1-2-15
2014年 4-8-5
2013年 5-1-10
2012年 4-9-5
2011年 2-3-10
1番人気は、3勝のみだが、連対率60%と連軸としては、まずまず。
また、1、2番人気の連対率も80%と高い。
連下は難解で、馬連では最大9番人気、複勝では15番人気まで見ないとならないが、馬連6番人気以内率80%、2桁人気は3着且つ4回中3回は10番人気という辺りがボーダーラインか。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-2-0-8 16.7% 33.3% 33.3%
5歳 3-4-1-23 9.7% 22.6% 25.8%
6歳 4-2-3-34 9.3% 14.0% 20.9%
7歳~ 1-2-6-62 1.4% 4.2% 12.7%
6歳>5歳>4歳>7歳以上の順。
頭数では、5、6歳だが、率では4歳馬が優勢。
出てくるようなら注意。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 1-0-0-26 3.7% 3.7% 3.7%
栗東 9-10-10-92 7.4% 15.7% 24.0%
その他 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
関東のレースだが、圧倒的に関西馬が優勢で、もはや、関東馬は割引きの域。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-3-14 5.3% 10.5% 26.3%
2枠 1-1-0-17 5.3% 10.5% 10.5%
3枠 2-4-0-14 10.0% 30.0% 30.0%
4枠 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
5枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
6枠 2-0-2-16 10.0% 10.0% 20.0%
7枠 0-1-3-16 0.0% 5.0% 20.0%
8枠 2-0-0-17 10.5% 10.5% 10.5%
7枠からは勝ち馬は出ていないが、2、3着はいる。
全くと言って良いほど、枠による有利不利はない。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
先行 1-4-2-32 2.6% 12.8% 17.9%
差し 4-5-4-47 6.7% 15.0% 21.7%
追込 5-1-4-37 10.6% 12.8% 21.3%
追込>差し>先行>逃げの順。
全ての勝ち馬が、上り3番時計以内からで、速い上りのある後方勢が優勢。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
武蔵野S 3-0-1-5 33.3% 33.3% 44.4%
カペラS 2-2-1-22 7.4% 14.8% 18.5%
ギャラクシーS 2-2-0-7 18.2% 36.4% 36.4%
チャンピオンズC 2-1-2-7 16.7% 25.0% 41.7%
マイルCS 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
大和S 0-2-0-4 0.0% 33.3% 33.3%
師走S 0-1-2-0 0.0% 33.3% 100.0%
ファイナルS 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
JBCスプリント 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
すばるS 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
兵庫GT 0-0-1-17 0.0% 0.0% 5.6%
東京大賞典 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-55 0.0% 0.0% 0.0%
武蔵野S、カペラS、ギャラクシーS、チャンピオンズC、マイルCSから勝ち馬が出ている。
前走芝だったのは、モズアスコットのみで、特例と考えた方が良さそう。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-4-2-21 10.0% 23.3% 30.0%
前走2人気 3-2-1-16 13.6% 22.7% 27.3%
前走3人気 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%
前走4人気 0-0-2-15 0.0% 0.0% 11.8%
前走5人気 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
前走6~9人 2-3-2-27 5.9% 14.7% 20.6%
前走10人~ 1-1-1-25 3.6% 7.1% 10.7%
前走1、2、3番人気が中心。
それ以外では、3~5番人気よりも、6番人気以下からの巻き返しが優勢。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-6-0-26 5.9% 23.5% 23.5%
前走2着 1-3-1-18 4.3% 17.4% 21.7%
前走3着 3-0-4-9 18.8% 18.8% 43.8%
前走4着 2-0-0-13 13.3% 13.3% 13.3%
前走5着 0-0-1-10 0.0% 0.0% 9.1%
前走6~9着 1-1-3-25 3.3% 6.7% 16.7%
前走10着~ 1-0-1-22 4.2% 4.2% 8.3%
前走1~4着が中心。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒以内がボーダーラインで、2秒以上からは3着が1頭のみ。
●注目馬
タイムフライヤー
予想オッズ1番人気◎ 6歳◎ 栗東◎ 差し○ 上り時計▲ 前走・チャンピオンズC▲ 7番人気△ 8着△
総合点21/32
2017年・ホープフルS(G1)の勝ち馬で、その後の三冠成績は、皐月賞(G1)1.1秒差10着、日本ダービー(G1)0.8秒差11着、菊花賞(G1)0.6秒差6着。
2019年のエルムS(G3)からダート路線へ転向後は、2-1-0-7という成績で、2020年のエルムS(G3)を0.3秒差差し切り勝ちがある。
2019年・チャンピオンズC(G1)0.7秒差8着、2020年・フェブラリーS(G1)0.9秒差5着、チャンピオンズC(G1)1.0秒差8着と、G1では、力不足なのは否めないが、ダートでのS指数は重賞勝ちの高いレベルで安定しており、2019年、2020年の武蔵野S(G3)好走内容から、ここなら通用すると見える。
レッドルゼル
予想オッズ2番人気○ 5歳○ 栗東◎ 先行◎ 上り時計○ 前走・カペラS▲ 1番人気◎ 2着▲
総合点25/32
デビュー戦の芝を含め、14戦して 6-5-1-2 という堅実派。
前走のカペラS(G3)では、好スタートから中団に付け、最後の直線では、上り3番時計35.4秒を繰り出し、タイム差無しの2着。
大外をブン回ってきた分、勝ち馬には届かなかったが、勝ちに等しい内容だった。
1400m戦はコーラルS(L)勝ちがあるが、1200mの方がS指数も高く、安定しているように見える。
堅実な上りの脚を、どれだけ貯められるか?その辺りがポイントになるだろう。
アルクトス
予想オッズ3番人気△ 6歳◎ 美浦× 先行◎ 上り時計△ 前走・チャンピオンズC▲ 9番人気△ 9着△
総合点14/32
2019年に3連勝でプロキオンS(G3)を勝ち、初重賞制覇すると、続く、南部杯(G1)でも0.3秒差2着と好走。
一気に一線級の仲間入りを果たした。と思ったが、続く、2020年のフェブラリーS(G1)では、1.8秒差9着と大敗。
その後、かしわ記念(G1)0.8秒差4着、エルムS(G3)0.7秒差6着と、徐々に立て直し、前々走の南部杯(G1)を上り3番時計35.2、2着に0.1秒差でG1勝ち。
走破タイム1:32.7はレコードタイムとなった。
しかし、前走のチャンピオンズC(G1)では、1.0秒差9着と、再び大敗している。
全8勝中7勝が1400~1600mで、前走の大敗は、距離との見方もできる。
好走しても不思議ではない実績があるが、強調点は少なく、傾向からは軽視の方向。
ステルヴィオ
予想オッズ4番人気▲ 6歳◎ 美浦× 差し○ 上り時計△ 前走・阪神C× 2番人気○ 12着△
総合点14/32
2018年・スプリングS(G2)、マイルCS(G1)の勝ち馬。
それ以降は、G1では掲示板も無い状態だが、2019年・中山記念(G2)タイム差無し3着、2020年・京王杯SC(G2)0.2秒差2着、スワンS(G2)0.2秒差2着がある。
前走の阪神C(G2)では、2番人気に支持されたが、出遅れもあって、1.1秒差12着と大敗。
マイルCS(G1)勝ち、ここが初ダートという点では、モズアスコットと同じだが、血統面からも同等には扱い辛い。
過去6戦中4回の出遅れという点も不安材料。
テイエムサウスダン
予想オッズ5番人気△ 4歳▲ 栗東◎ 先行▲ 上り時計▲ 前走・すばるS△ 5番人気△ 1着○
総合点16/32
2019年・兵庫ジュニアG(G2)の勝ち馬。
前走のすばるS(L)では、好スタートから楽に4番手を確保。4コーナーから直線で外へ出し、残り300m付近で仕掛けると鋭く伸び、上り1番時計36.5秒で、2着に0.3秒差を付ける快勝。3着とは0.9秒差を付けた。
今回は、後方勢が有利なレースではあるが、一雨あって、先行有利に傾くようなら面白い。
デザートストーム
予想オッズ13番人気× 7歳△ 栗東◎ 差し○ 上り時計◎ 前走・ギャラクシーS○ 4番人気△ 1着○
総合点19/32
今年で7歳になるが、前走のギャラクシーS(OP)が初のオープン勝ちという遅咲き馬。
しかし、レース内容は素晴らしく、スタート後は、中団やや後方を進み、4コーナー入り口付近から徐々に進出。
直線では、上り1番時計35.6秒を繰り出し、2着に0.1秒差を付ける快勝。レースの上りを1秒も上回った。
ハイペースではあったが、先行馬が3着に粘っており、走破タイムも含め、価値のある勝利と言える。
前走だけ走れれば、圏内十分。
●まとめ
3着の紐荒れ率の高いレースで、人気上位から3着穴へという組み方が定石。
・連対馬は、1、2番人気中心の相手6番人気以内
・関西馬(関東馬は消しレベル)
・差し、追込みで上り重視
・武蔵野S、カペラS、ギャラクシーS、チャンピオンズC組
・前走1~3番人気
・前走1~4着
今年メンバーを見ると、タイムフライヤーとレッドルゼルが揃って飛ぶとは考え辛い。
総合点も高く、やはりこの辺りが中心となりそう。
ただ、雨の予報もあって、その辺りも気になる。
上記には書けていないが、メイショウテンスイとブルベアイリーデは、重馬場で同コース1:21.8があり、メンバー中最速。
純粋に時計勝負となると、大穴を開ける目も…
(編集長・katsu)