京都牝馬S(G3)は、例年は、京都芝1400mで行われる、4歳以上牝馬限定の別定G3。
昨年は、サウンドキアラが前走の京都金杯(G3)に続き、ここを連勝。
その後も勝って、ヴィクトリアM(G1)で2着している。
データは、京都芝1400mになってからの過去5年のものとなるため、あくまでも参考程度に。
では、過去5年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4-0-0-1 80% 80% 80%
2番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
3番人気 0-0-1-4 0% 0% 20%
4番人気 0-1-0-4 0% 20% 20%
5番人気 0-0-2-3 0% 0% 40%
6番人気 0-2-0-3 0% 40% 40%
7番人気 0-2-0-3 0% 40% 40%
8番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
9番人気 1-0-0-4 20% 20% 20%
10番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
11番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
12番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
13番人気 0-0-2-2 0% 0% 50%
14番人気 0-0-0-4 0% 0% 0%
15番人気 0-0-0-4 0% 0% 0%
16番人気 0-0-0-4 0% 0% 0%
17番人気 0-0-0-4 0% 0% 0%
18番人気 0-0-0-2 0% 0% 0%
●開催年 3着内人気
2020年 1-6-13
2019年 9-7-12
2018年 1-4-5
2017年 1-7-5
2016年 1-6-3
2019年以外は、全て1番人気が勝っており、軸としての信頼度は高い。
連対は、7番人気以内が中心。
2桁人気は、2年連続で3着に入っており、注意が必要。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-3-1-23 7% 17% 21%
5歳 3-2-1-20 12% 19% 23%
6歳 0-0-3-19 0% 0% 14%
7歳~ 0-0-0-5 0% 0% 0%
5歳>4歳>6歳>7歳以上の順。
5歳、4歳が中心で、全ての連対がここから出ている。
6歳は3着が3頭で、7歳以上になると馬券になっていない。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 1-3-0-16 5% 20% 20%
栗東 4-2-5-51 7% 10% 18%
勝ち馬は関西馬だが、連対、複勝率では、関東馬が優勢。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-0-0-8 0% 0% 0%
2枠 0-0-0-9 0% 0% 0%
3枠 0-0-2-7 0% 0% 22%
4枠 0-0-0-9 0% 0% 0%
5枠 2-2-0-6 20% 40% 40%
6枠 1-0-1-8 10% 10% 20%
7枠 1-3-1-8 8% 31% 39%
8枠 1-0-1-12 7% 7% 14%
今回は、阪神コースなので、参考外だが、全ての連対馬が5枠から外。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-0-5 0% 0% 0%
先行 1-2-1-16 5% 15% 20%
差し 4-2-3-26 11% 17% 26%
追込 0-1-1-20 0% 5% 9%
差し>先行>追込>逃げの順。
これが、今回の阪神芝1400mになると、更に前目に傾き、先行有利となる。
兎にも角にも、上りの瞬発力が重要で、それがあるなら、あまり位置に拘る必要はないコース。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
ターコイズS 2-1-1-14 11% 17% 22%
京都金杯 1-0-1-2 25% 25% 50%
スワンS 1-0-0-1 50% 50% 50%
エリザベス女王杯 1-0-0-0 100% 100% 100%
節分S 0-1-0-0 0% 100% 100%
市川S 0-1-0-0 0% 100% 100%
サンライズS 0-1-0-0 0% 100% 100%
オーロC 0-1-0-0 0% 100% 100%
石清水S 0-0-2-3 0% 0% 40%
六甲アイランドS 0-0-1-0 0% 0% 100%
その他 0-0-0-47 0% 0% 0%
ターコイズS、京都金杯、スワンS、エリザベス女王杯から勝ち馬が出ている。
前走、京都か中山のレースだった馬が優勢。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 0-2-0-10 0% 17% 17%
前走2人気 0-0-0-6 0% 0% 0%
前走3人気 1-1-3-3 13% 25% 63%
前走4人気 0-0-0-4 0% 0% 0%
前走5人気 3-1-0-4 38% 50% 50%
前走6~9人 1-1-2-14 6% 11% 22%
前走10人~ 0-0-0-24 0% 0% 0%
前走5番人気が3勝もしており、上位人気だった馬よりも下位人気からの巻き返しが目立つ。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-3-2-9 13% 31% 44%
前走2着 1-1-1-3 17% 33% 50%
前走3着 0-0-0-6 0% 0% 0%
前走4着 0-0-0-1 0% 0% 0%
前走5着 0-0-1-10 0% 0% 9%
前走6~9着 2-1-1-17 10% 14% 19%
前走10着~ 0-0-0-20 0% 0% 0%
着順は、連対馬が中心。
負けた馬の巻き返しは、着差0.9秒以内がボーダーライン。
1.0秒差以上で負けた馬は、馬券にはならない。
●注目馬
※総合点評価は、データが少ないので今回は割愛。
ギルデッドミラー
3歳春に、アーリントンC(G3)0.3秒差2着、NHKマイルC(G1)で0.3秒差3着があり、これが評価されて、その後の中京記念(G3)、信越S(L)でも1番人気に支持されるも、0.3秒差6着、0.8秒差12着と惨敗。
前走のリゲルS(L)でも、0.9秒差14着と大敗している。
それでも、このメンバーに入ると、1番人気という事になるようだが、速い上りの脚があるわけでもなく、「はい。そうですか。」と、そう安々と◎は打ち辛い。
3走前から+10kg、-8kg、+4kgと馬体重の安定度も低く、危険な1番人気にも見える。
リリーバレロ
3歳の6月にデビューという後発馬、その後、未勝利を脱出するまで4戦掛かったが、続く1勝クラスも連勝。
前々走の高尾特別(2勝クラス)を上り1番時計33.4秒で差し切ると、前走のトリトンS(3勝クラス)も勝って、連勝でオープン入りとした。
各クラス内では、上り1番時計もしくは2番時計を連発しており、上りの安定度は高いが、S指数が重賞レベルではなく、ここでは苦しそう。
晩成型の血統配合ということでもないので、この辺りが天井か。
道悪は得意。
リバティハイツ
2018年のフィリーズレビュー(G2)を、8番人気ながら0.1秒差で差し切り、重賞制覇。
しかし、その後は、17戦して 1-2-1-13 という成績。
S指数は、重賞レベルが出ているので、全く勝負にならない事はなさそうだが、好走距離、コースにもバラつきがあり、とにかく成績にムラが多い。
速い上りを持つタイプではないので、勝ち切るには、展開の助けが前提となる。
アイラブテーラー
2017年・北海道サマーセールで、864万円で落札された。
2月の3歳新馬でデビューすると、10番人気の低評価を覆し、0.1秒差1着。見事に新馬勝ちを納めた。
2戦目の3歳500万下は、タイム差無の2着と惜敗したが、3戦目を上り1番時計34.4秒でタイム差無の差し切り勝ちとすると、舞子特別(2勝クラス)、桂川S(3勝クラス)と3連勝し、一気にオープン入り。
初の重賞挑戦となった京阪杯(G3)では、出遅れるも、上り1番時計33.6秒を繰り出し、0.3秒差2着と好走。重賞でも通用するところを見せた。
2020年初戦となった淀短距離S(L)では、1番人気に応え、2着に0.1秒差の1着。夢のG1へコマを進めた。
しかし、その高松宮記念(G1)では、ゲートを出ず、大出遅れ、13.2秒差18着とタイムオーバーとなった。
立て直した前々走のタンザナイトS(OP)では、タイム差無しの4着としたが、前走の淀短距離S(L)では、また出遅れ、7.1秒差16着と大敗している。
そもそも、スプリント戦を中心に戦ってきたので、距離がどうかと思うが、その前に、とにかくゲート。
ここを出ないことには始まらない。
ビッククインバイオ
母は、2010年のローズS(G2)を勝ったアニメイトバイオという血統。
2020年の奥多摩S(3勝クラス)を勝ってオープン入り。
その後、前々走のターコイズS(G3)で0.4秒差5着、前走のニューイヤーS(L)で0.3秒差7着となっている。
速い上りが無いので、先行して粘り込むタイプの脚質。
デビューからここまで13戦しているが、S指数も徐々に上昇しており、前々走、前走については、重賞勝ちレベルに到達している。
着順ほど負けておらず、展開の助けがあれば台頭可能。
今回は、鞍上もレジェンド・武豊騎手で、強化と見たい。
シャインガーネット
中山芝1600mの新馬戦、赤松賞(1勝クラス)を連勝。
重賞挑戦となったフェアリーS(G3)では、0.6秒差4着と負けたが、続く、ファルコンS(G3)では、重馬場の中、上り1番時計34.7秒を繰り出し、後のNHKマイルC馬ラウダシオンに0.2秒差を付ける快勝。初重賞制覇となった。
しかし、本番のNHKマイルC(G1)では、高速馬場に対応できず0.6秒差6着と惨敗。
前走のターコイズS(G3)では、休み明け+12kgという馬体も影響してか、0.7秒差9着と大敗している。
時計の掛かる馬場の方が良いタイプなので、高速馬場だと流れに乗れず、難しい。
ファルコンS(G3)のような馬場、展開になれば台頭可能。
イベリス
2013年のファンタジーS(G3)他、重賞5勝しているベルカントの半妹という血統。
自身は、2019年のアーリントンC(G3)をタイム差無しで逃げ切り勝ちし、初重賞制覇。
しかし、その後、1年8ヵ月、11戦連続未連対という状態が続いている。
テンの脚もそうある方ではないので、追って先頭へ行き、どこまで粘れるか?というタイプ。
息の持ちは良いのだが、純粋なスピード能力が足りないのが難点。
それでも重賞レベルのS指数は出ているので、今回は、同型不在なら、思い切って行ってみるのが吉。
●まとめ
データが少なく、且つ、今回は阪神芝1400mで行われるので、傾向がどこまで当てになるのか難しいレース。
前走、ターコイズS、京都金杯、スワンS、エリザベス女王杯のいずれかから勝ち馬が出ている傾向だが、該当馬もシャインガーネットのみで、全体的なレースレベルも低いと見える。
各馬、速い上りがあるわけでは無い中で考えると、ビッククインバイオとイベリスの先行勢は、有利に運べそう。
1~4枠の成績が良いコースでもあるので、この辺りが内枠を引くようなら注意が必要。
体調が安定しない馬達も多いので、中間の動き、当日の気配にも注意が必要で、ギリギリまで買い目は決まらない。
(編集長・katsu)