アイビスサマーダッシュ(G3)は、新潟芝1000mで行われる3歳以上の別定G3。
サマースプリントシリーズの第3弾で、馬連平均2051円という比較的堅めな傾向のレース。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 7-2-0-1 70.0% 90.0% 90.0%
2番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
3番人気 0-2-2-6 0.0% 20.0% 40.0%
4番人気 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0%
5番人気 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
6番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
9番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2020年 2-1-9
2019年 1-3-9
2018年 1-2-8
2017年 8-1-4
2016年 1-2-3
2015年 1-9-4
2014年 1-5-3
2013年 1-3-6
2012年 7-5-4
2011年 1-5-11
1番人気は、勝率70%、連対率90%、複勝率90%と、明らかに中心となっている。
2桁人気は、2011年に3着が1回あるのみで、割引き。
実質、9頭立てのレースと考えられる。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 3-6-3-60 4.2% 12.5% 16.7%
栗東 7-4-7-69 8.0% 12.6% 20.7%
頭数、率ともに関西馬が中心。
関東馬は、2着の頭数でのみ上回っている程度だが、大きく割り引く必要は無い。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳馬 0-2-1-8 0.0% 18.2% 27.3%
4歳馬 4-1-1-12 22.2% 27.8% 33.3%
5歳馬 4-7-4-31 8.7% 23.9% 32.6%
6歳馬 0-0-3-34 0.0% 0.0% 8.1%
7歳～ 2-0-1-44 4.3% 4.3% 6.4%
5歳＞4歳＞7歳以上＞3歳＞6歳の順。
中心は、4～5歳で、勝ち馬の80%、2着馬の80%、3着馬の50%が該当。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-0-0-17 0.0% 0.0% 0.0%
2枠 2-2-1-12 11.8% 23.5% 29.4%
3枠 0-0-0-17 0.0% 0.0% 0.0%
4枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
5枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
6枠 1-2-2-15 5.0% 15.0% 25.0%
7枠 1-2-5-16 4.2% 12.5% 33.3%
8枠 4-2-1-17 16.7% 25.0% 29.2%
1～4枠 3-3-1-64
5～8枠 7-7-9-65
外枠有利が明らかなコースだが、それは、開催が進むにつれ、その傾向が増してくる。
開幕週のこのレースに関しては、圧倒的に8枠という分けでもなく、1、3枠以外の6つの枠から勝ち馬が出ている。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 3-6-0-9 16.7% 50.0% 50.0%
先行 3-3-5-21 9.4% 18.8% 34.4%
差し 3-1-4-55 4.8% 6.3% 12.7%
追込 1-0-1-44 2.2% 2.2% 4.3%
逃げ＞先行＞差し＞追込の順。
圧倒的に前目有利。
開幕週のこの距離を後方からというのは難しい。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
CBC賞 4-1-0-16 19.0% 23.8% 23.8%
韋駄天S 3-4-1-20 10.7% 25.0% 28.6%
函館SS 2-1-2-16 9.5% 14.3% 23.8%
ルミエール 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
バーデンバ 0-2-2-20 0.0% 8.3% 16.7%
テレビU 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
葵S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
さくらんぼ 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
知多特別 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
水無月S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
TVh杯 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
AQスプリ 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-46 0.0% 0.0% 0.0%
CBC賞、韋駄天S、函館SS、ルミエールオータムDから勝ち馬が出ている。
2着馬も、バーデンバーデンC、テレビU福島賞、葵Sからのみ。
この7つのレースが中心と見て良い。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 2-2-0-5 22.2% 44.4% 44.4%
前走2人気 2-1-2-10 13.3% 20.0% 33.3%
前走3人気 2-2-0-7 18.2% 36.4% 36.4%
前走4人気 0-1-1-11 0.0% 7.7% 15.4%
前走5人気 2-2-0-8 16.7% 33.3% 33.3%
前走6～9人 1-2-4-38 2.2% 6.7% 15.6%
前走10人～ 0-0-2-49 0.0% 0.0% 3.9%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬30%がこれに該当。
3着馬は、6番人気以下の人気薄からの巻き返しが目立つ。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2-2-5-15 8.30% 16.70% 37.50%
前走2着 2-4-1-6 15.40% 46.20% 53.80%
前走3着 1-2-0-11 7.10% 21.40% 21.40%
前走4着 3-0-1-7 27.30% 27.30% 36.40%
前走5着 0-1-0-8 0.00% 11.10% 11.10%
前走6～9着 1-1-1-42 2.20% 4.40% 6.70%
前走10着～ 0-0-2-39 0.00% 0.00% 4.90%
前走1～4着が中心。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬の70%が該当。
負けた馬の巻き返しは、0.9秒差以内がボーダーライン。
1.0秒差以上負けからは、3着が1頭出ているのみで、大きく割引き。
●まとめ
モントライゼ
予想オッズ1番人気◎ 栗東◎ 3歳△ 先行○ 上り時計△ 前走・葵S△ 1番人気◎ 5着△
総合点19／32
血統評価：https://gzero.jp/institute/evaluation/post-1111.html
2020年の京王杯2歳S(G2)を勝って、重賞初制覇。
その後、朝日FS(G1)で初のマイル戦に挑戦するも0.8秒差10着と大敗。
年明け初戦のファルコンS(G3)0.4秒差3着とした後、前走の葵S(G)では、1番人気に支持されるも、スタート直後の不利が響き、後方かの競馬。
0.2秒差5着と惜敗している。
テンのスピードはあるが、上りの脚が甘いというタイプで、直線競馬には向いている。
ただし、馬齢、前走レース、前走着順に該当せず、また時計が無いのも気に掛かる。
ライオンボス
予想オッズ2番人気○ 美浦○ 6歳× 先行○ 上り時計× 前走・韋駄天S○ 1番人気◎ 9着×
総合点16／32
2019年の勝ち馬で、昨年の2着馬。
昨年、タイム差無しの2着以降、休養に入り、8ヵ月振りの前々走では、重馬場もあって3.1秒差16着と大敗。
前走の韋駄天S(OP)でも、1.1秒差9着と連続大敗しており、状態が回復に時間が掛かっている。
かつては、G1級のS指数も記録していたが、ここ最近は、やっと重賞レベル。
近2走に関しては、条件戦レベルの数値で、状態が戻ってきていないのは明らか。
傾向からも「消し」条件に該当しており、今回は難しい。
タマモメイトウ
予想オッズ3番人気△ 栗東◎ 5歳◎ 差し▲ 上り時計◎ 前走・韋駄天S○ 14番人気× 1着○
総合点21／32
2020年・テレQ杯(3勝クラス)を勝ってオープン入り。
その後、オパールS(L)0.7秒差5着、ラピスラズリS(L)0.3秒差8着、阪神C(G2)1.1秒差11着、阪急杯(G3)1.0秒差10着、春雷S(L)0.8秒差7着と、5戦連続で着外。
しかし、前走の韋駄天S(OP)では、出遅れながらも、上り1番時計33.4秒を繰り出し、タイム差無しの差し切り勝ち。5勝目をマークした。
関連性の高いレースを、後方2番手から差し切ったのは見事だが、最終開催週に加え、雨の影響で時計の掛かる馬場になっていたことも大きく味方したのは事実。
今回は、開幕週の時計勝負。
勝ち切るには、一雨欲しい。
グレイトゲイナー
予想オッズ10番人気× 栗東◎ 4歳○ 先行○ 上り時計▲ 前走・テレビU福島賞△ 3番人気○ 2着○
総合点19／32
2戦前の蒲郡特別(2勝クラス)を勝って、まだ3勝クラスという身だが、近3走の内容が素晴らしく、S指数も一気に上昇。
先頭～6、7番手を追走し、速い上りで抜け出す競馬がほとんどで、前走のテレビU福島賞(3勝クラス)では、上り3番時計34.6秒、タイム差無しの2着だった。
人気を除く、全ての傾向に該当し、穴馬としては面白い存在。
当日、人気が上がるようなら更に現実味を帯びてくる。
●まとめ
好走馬の多いCBC賞(G3)、函館スプリントS(G3)からの参戦が無く、ローテーション的な側面からは、やや傾向外の一戦となりそう。
7-2-0-1 という圧倒的な数値が出ている1番人気は、恐らく、モントライゼになりそう。
葵S組からは勝ち馬は出ておらず、また勝ち馬の90%が該当している前走1～4着以内という条件にも当て嵌まらない点が少々気にはなるが、重賞勝ちもあり、53kgの3歳馬に川田騎手騎乗となれば、中心と考えるべきか。
「消し」の条件に当て嵌まらず、傾向から残る馬は以下の7頭。（予想オッズ順）
タマモメイトウ
オールアットワンス
ロードエース
ホーキーポーキー
ビリーバー
ジュランビル
グレイトゲイナー
いずれも上位人気馬なので、やはり傾向通りのレースとなりそう。
開幕週の短距離レースなので、これに、中間の動きを良く見て、印を打っていきたい。
(編集長・katsu)