東京新聞杯(G3)は、東京芝1600mで行われる4歳以上の別定G3。
根幹距離の基本ともいえるマイル戦だが、馬連平均7,295円、3連単平均114,114円という波乱必至のレースとなっている。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
2番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
3番人気 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
4番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 2-3-2-3 20.0% 50.0% 70.0%
6番人気 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
7番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
9番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
12番人気 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
13番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
●開催年 3着内人気
2021年 5-12-3
2020年 4-6-5
2019年 1-6-4
2018年 3-5-2
2017年 3-5-1
2016年 5-6-11
2015年 3-9-1
2014年 8-3-5
2013年 2-5-4
2012年 8-4-7
1番人気は、勝率10%、連対率10%、複勝率30%と、軸としては全く機能しておらず、むしろ割引き。
中心は、1～6番人気。
勝ち馬、2着馬、3着馬の80%がこれに該当しており、馬券の80%はここから。
ただ、8番人気2勝の他、9番人気、12番人気も2着1回、11番人気3着1回と、伏兵にも注意は必要。
ザックリだが荒れる率20%と考えられる。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 4-4-4-57 5.8% 11.6% 17.4%
栗東 6-6-6-62 7.5% 15.0% 22.5%
頭数、率ともに、やや関西馬が優勢だが、関東馬も割り引くほどではない。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 4-4-3-26 10.8% 21.6% 29.7%
5歳馬 3-4-6-30 7.0% 16.3% 30.2%
6歳馬 3-1-0-28 9.4% 12.5% 12.5%
7歳～ 0-1-1-35 0.0% 2.7% 5.4%
4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上と、若い順。
7歳以上になると勝ち馬は出ておらず、2、3着も1頭ずつで、やや割引き。
●性別 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セ 6-8-9-110 4.5% 10.5% 17.3%
牝 4-2-1-9 25.0% 37.5% 43.8%
頭数では、牡馬・セン馬だが、率では牝馬が上回っており、注意が必要。
尚、過去馬券になった牝馬は、8番人気以内だった。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-14 5.9% 11.8% 17.6%
2枠 2-2-0-13 11.8% 23.5% 23.5%
3枠 3-2-0-14 15.8% 26.3% 26.3%
4枠 3-1-2-13 15.8% 21.1% 31.6%
5枠 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
6枠 0-2-3-14 0.0% 10.5% 26.3%
7枠 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
8枠 0-0-1-18 0.0% 0.0% 5.3%
1～4枠 9-6-3-54
5～8枠 1-4-7-65
枠順による有利不利が少ないコースだが、開幕2週目という事もあってか、勝ち馬は内枠が多い。
ただし、3着は外枠の方が優勢で、内から外に向かって展開するのが良さそう。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
先行 2-1-4-26 6.1% 9.1% 21.2%
差し 6-4-4-44 10.3% 17.2% 24.1%
追込 0-4-2-42 0.0% 8.3% 12.5%
上り1～3番時計 2-6-4-19
上り4番時計以下 8-4-6-99
差し＞先行＞逃げ＞追込の順。
差し～先行馬が中心だが、必ずしも速い上りが必要という事ではなく、過去の勝ち馬の80%は、上り4番時計以下。
2014年の勝ち馬ホエールキャプチャ以外の9頭は、4角7番手以内で、この辺りがポジションボーダーラインか。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
エリザベス 3-0-1-1 60.0% 60.0% 80.0%
元町S 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7%
京都金杯 1-2-3-26 3.1% 9.4% 18.8%
ニューイヤ 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
阪神カップ 1-0-3-7 9.1% 9.1% 36.4%
マイルCS 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
若潮S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
キャピタル 0-2-0-10 0.0% 16.7% 16.7%
中山金杯 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
ターコイズ 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
常総S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
菊花賞 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
その他 0-0-0-42 0.0% 0.0% 0.0%
オープンからG1まで、様々なレースから勝ち馬が出ており、レースの格は問われない。
ただし、距離別では、1400m、1600m、2200m以外からは勝ち馬は出ていないので、注意が必要。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
前走2人気 1-4-2-11 5.6% 27.8% 38.9%
前走3人気 1-1-1-9 8.3% 16.7% 25.0%
前走4人気 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
前走5人気 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
前走6～9人 5-2-2-34 11.6% 16.3% 20.9%
前走10人～ 0-1-3-37 0.0% 2.4% 9.8%
1～5番人気 5-7-5-46
6番人気以下 5-3-5-71
甲乙付け難い五分の成績。
このファクタ自体は、軽視の考え方で良い。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 3-3-1-12 15.8% 31.6% 36.8%
前走2着 2-1-1-8 16.7% 25.0% 33.3%
前走3着 0-0-2-9 0.0% 0.0% 18.2%
前走4着 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
前走5着 2-1-1-5 22.2% 33.3% 44.4%
前走6～9着 2-4-3-36 4.4% 13.3% 20.0%
前走10着～ 1-1-1-43 2.2% 4.3% 6.5%
1～5着 7-5-6-40
6着以下 3-5-4-79
勝ち馬で見ると、前走掲示板組がやや優勢だが、2着以下は差が無い。
負けた馬の巻き返しは、0.9秒差以内がボーダーラインで、1.0秒差以上負けからは、2着2頭、3着1頭と勝ち馬は出ていない。
●まとめ
傾向から絞り込むことが難しいレースではあるが、人気、馬齢、前走着順、着差などから、1着の可能性が高い馬達は絞れる。
1着の可能性がある馬
・本線
ホウオウアマゾン
プリンセスリターン
カラテ
・穴
アオイクレアトール
エイシンチラー
順当に行けば、本線の3頭の中から勝ち馬が出るのだろうが、穴の2頭も人気以外は、勝ち馬の条件をクリアしており、大穴を開ける可能性もある。
特にエイシンチラーは、前走、ハンデ戦とはいえ、休み明けで古馬混合戦を勝った4歳牝馬で、雰囲気たっぷり。
2、3着の可能性がある馬
イルーシヴパンサー
カテドラル
ケイデンスコール
タイムトゥヘヴン
ダーリントンホール
ハーメティキスト
ファインルージュ
マルターズディオサ
ヴァンランディ
ヴェロックス
1番人気が予想されるファインルージュは、前走2000mという事で△評価だが、秋華賞からの参戦は過去に例がなく、特例と見れば上記本線組に入る。
この辺りの見極めが勝負の鍵となりそう。
後は、枠順が出てから、ゆっくり印を回していくのだが、
1～4枠 9-6-3-54
5～8枠 1-4-7-65
というデータ。
本線が、まとめて外枠に入るようだと、益々大混戦となり、更に頭を抱えることになる。
(編集長・katsu)