ヴィクトリアM(G1)は、東京芝1600mで行われる4歳以上の牝馬限定G1。
コース替わりの週に行われ、1分32秒台前半以上のスピード決着になる事が多い。
昨年は、白毛のG1馬ソダシが2着に2馬身差を付けて快勝している。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3-2-0-5 30.0% 50.0% 50.0%
2番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
4番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
5番人気 2-0-3-5 20.0% 20.0% 50.0%
6番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
7番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
12番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
●開催年 3着内人気
2022年 4-2-6
2021年 1-10-5
2020年 1-4-5
2019年 5-4-11
2018年 8-1-7
2017年 6-11-7
2016年 7-1-2
2015年 5-12-18
2014年 11-3-6
2013年 1-12-5
1番人気は、勝率30%、連対率50%、複勝率50%で、かろうじて連軸として機能している程度。
中心となる連対の幅が広く、人気から絞るのは難しい。
2桁人気の馬券率は60%と高く、あると思って良い。
むしろ、2桁人気馬を3連軸とする方が率が高い。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 3-4-4-52 4.8% 11.1% 17.5%
関西馬 7-6-6-95 6.1% 11.4% 16.7%
勝ち馬では関西馬優勢だが、2着以下は大差無い。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 4-6-2-61 5.5% 13.7% 16.4%
5歳馬 4-3-7-58 5.6% 9.7% 19.4%
6歳馬 1-1-1-23 3.8% 7.7% 11.5%
7歳～ 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上と若い順。
中心は、4，5歳馬。
勝ち馬の80%、2着馬の90%、3着馬の90%が該当しており、6歳以上になると頭数が極端に落ちる。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-0-3-17 0.0% 0.0% 15.0%
2枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
3枠 4-0-1-15 20.0% 20.0% 25.0%
4枠 0-3-1-15 0.0% 15.8% 21.1%
5枠 0-3-0-16 0.0% 15.8% 15.8%
6枠 2-1-0-17 10.0% 15.0% 15.0%
7枠 2-0-1-26 6.9% 6.9% 10.3%
8枠 0-2-2-26 0.0% 6.7% 13.3%
1枠を除く全ての枠から連対馬が出ており、大きな有利不利は無い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
先行 3-2-3-30 7.9% 13.2% 21.1%
差し 6-7-5-61 7.6% 16.5% 22.8%
追込 0-1-1-48 0.0% 2.0% 4.0%
差し＞先行＞逃げ＞追込の順。
速い上りのある差し～先行馬が中心で、前が速くなることが多いので逃げ馬は厳しい。
●前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
2勝 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
3勝 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
OP(非L) 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
OP(L) 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
G3 1-5-2-44 1.9% 11.5% 15.4%
G2 5-5-5-67 6.1% 12.2% 18.3%
G1 4-0-3-19 15.4% 15.4% 26.9%
全ての馬券は重賞馬からなので、これは、まずは必須。
その上で、勝ち馬で見ると、前走G1,G2組が90%。
2着馬は、前走G2,G3組が100%。
3着馬は、全てが対象と見る。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
阪神牝馬S 4-4-4-56 5.9% 11.8% 17.6%
産経大阪杯 1-1-1-1 25.0% 50.0% 75.0%
中山牝馬S 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
高松宮記念 1-0-3-15 5.3% 5.3% 21.1%
大阪杯 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
有馬記念 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
フェブラリ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福島牝馬S 0-1-2-20 0.0% 4.3% 13.0%
東京新聞杯 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ダービー卿 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
京都牝馬S 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
その他 0-0-0-32 0.0% 0.0% 0.0%
阪神牝馬S、産経大阪杯、中山牝馬S、高松宮記念、大阪杯、有馬記念、フェブラリーSから勝ち馬が出ており、近走の牝馬限定戦か、G1という流れになっている。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-3-2-24 9.4% 18.8% 25.0%
前走2人気 1-1-1-15 5.6% 11.1% 16.7%
前走3人気 2-2-1-22 7.4% 14.8% 18.5%
前走4人気 2-0-2-18 9.1% 9.1% 18.2%
前走5人気 2-0-0-12 14.3% 14.3% 14.3%
前走6～9人 0-4-2-34 0.0% 10.0% 15.0%
前走10人～ 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の60%、3着馬の80%が該当。
10番人気以下からは連対馬が出ておらず、大きく割引き。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0-3-0-38 0.0% 7.3% 7.3%
前走2着 1-3-3-21 3.6% 14.3% 25.0%
前走3着 1-1-3-8 7.7% 15.4% 38.5%
前走4着 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
前走5着 1-0-2-5 12.5% 12.5% 37.5%
前走6～9着 4-1-1-38 9.1% 11.4% 13.6%
前走10着～ 2-1-1-30 5.9% 8.8% 11.8%
勝ち馬の率だけで見ると、前走2着馬よりも、前走10着以下からの巻き返しの方が率が高いように、非常に難解。前走着順からは絞り込むのは難しい。
ただ、前走1着から勝ち馬が出ていないので、連勝はし辛いと考えられる。
着差では、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは2着が1頭のみで大きく割引き。
●まとめ
・2桁人気馬券率60%
・勝ち馬は関西馬優勢
・4，5歳馬中心
・前走重賞組
・勝ち馬は前走G1,G2組が90%
・2着馬は前走G2、G3組が100%
・前走1～5番人気
・前走1着馬 0-3-0-38 で割引き
【勝ち馬候補】
・スタニングローズ
・ソダシ
・ナムラクレア
・メイケイエール
・ルージュスティリア
【2，3着候補】
・アートハウス
・アンドヴァラナウト
・サウンドビバーチェ
・スターズオンアース
・ステラリア
・ソングライン
・ナミュール
・ララクリスティーヌ
【3着候補】
・サブライムアンセム
スタニングローズは、前走の中山記念を3番人気0.2秒差5着と好走。
前走中山記念組の良績は無いのだが、坂井騎手に手綱も戻り、勝ち馬候補とした。
常に見る者に驚きを与えてきたソダシは、マイルCSを2番人気0.3秒差3着からの参戦。
半年以上の休み明けだと 0-0-0-4 というデータにヒットしてしまうのだが、ギリギリそこにも掛からない辺り、やはり、もっている馬と見るべきか。
リピーターレースでもあり、その権利があるのは、昨年の勝ち馬であるソダシだけ。
中間の動き、当日の気配に注意したい。
高松宮記念の1，2番人気であるメイケイエールとナムラクレアにも、勝ち馬の権利がある。
マイル実績では、前者にはチューリップ賞勝ち、後者には桜花賞0.1秒差3着があり、全く勝負にならないわけでは無い。
タフな東京芝1600mではあるが、穴が開く時はスプリンターというケースもあり、簡単には見限れない。
ルージュスティリアは、前走、最も関わりのある阪神牝馬Sに出走し、条件馬ながら1番人気に支持された。
直線でヨレて他馬に接触するなどあって、0.5秒差6着という残念なレースになったが、それが逆に良い形のデータになった。
最も勝ち馬を出しているディープインパクト産駒でもあり、要注意。
予想オッズでは1番人気に支持されている牝馬2冠馬スターズオンアースは、関東馬という部分が引っ掛かり、評価を一つ下げた。
少々、テンで置かれるところがあるのと、週末の雨予報からは推し辛い。
穴どころでは、アンドヴァラナウトが面白い。
阪神牝馬Sでは上り1番時計33.6秒を繰り出し、0.4秒差5着と、前哨戦としては上々の内容。
ソダシを降ろされた吉田隼人騎手としては、意地を見せたいところだろう。
今週からBコースに替わるのだが、日曜は雨予報。
先週のレースを見た感じでは、馬場の外目が良い感じだったが、この考え方をどこまで補正する必要があるのか？
馬の力以外にも不確定要素が多く、今週も頭が痛いが、先週も傾向通りではあったので、やはり、ここを基本とするべきだろう。
(編集長・katsu)