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ヴィクトリアM2024過去10年の傾向データ

ヴィクトリアM(G1)は、東京芝1600mで行われる4歳以上牝馬限定のG1。
2桁人気の馬券率が50%と高く、2015年には2000万馬券が飛び出すなど、波乱傾向のG1。
昨年は、ソングライン、ソダシ、スターズオンアースで上位人気決着だった。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。

 

●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
2番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3番人気 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
4番人気 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
5番人気 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
6番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
7番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8番人気 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
12番人気 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%

●開催年 3着内人気
2023年 4-3-1
2022年 4-2-6
2021年 1-10-5
2020年 1-4-5
2019年 5-4-11
2018年 8-1-7
2017年 6-11-7
2016年 7-1-2
2015年 5-12-18
2014年 11-3-6

1番人気は、勝率20%、連対率40%、複勝率50%と、3連軸としてギリギリ機能している程度。
中心は、1~4番人気。
連軸率80%で、まずはこの4頭から軸を選出するのが良さそう。
2桁人気は、2021年2着(10番人気)、2019年3着(11番人気)、2017年2着(11番人気)、2015年2,3着(12,18番人気)、2014年1着(11番人気)で、馬券率は50%。
あると思った方が良さそうで、11番人気が3回馬券になっている。
また共通点としては、前走好走しているのに、今回人気薄という馬。

 

●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 4-3-4-48 6.8% 11.9% 18.6%
関西馬 6-7-6-97 5.2% 11.2% 16.4%

頭数ではやや関西馬、率ではやや関東馬が優勢だが、互角と見て良い。

 

●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 3-6-3-61 4.1% 12.3% 16.4%
5歳馬 5-3-6-56 7.1% 11.4% 20.0%
6歳馬 1-1-1-24 3.7% 7.4% 11.1%
7歳~ 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%

5歳>4歳>6歳>7歳以上の順。
4,5歳馬 8-9-9-117 なので、やはりここが中心。

 

●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 0-0-3-17 0.0% 0.0% 15.0%
2枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
3枠 5-0-1-14 25.0% 25.0% 30.0%
4枠 0-2-1-16 0.0% 10.5% 15.8%
5枠 0-3-0-16 0.0% 15.8% 15.8%
6枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
7枠 2-0-1-25 7.1% 7.1% 10.7%
8枠 0-3-2-24 0.0% 10.3% 17.2%

1枠からは連対馬が出ていないが3着が3頭でており、大きな不利とはならなそう。3枠の5勝が目立つが、それ以外の全ての枠から連対馬が出ているように、大きな有利不利は無いと見える。

 

●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
先行 2-3-3-29 5.4% 13.5% 21.6%
差し 7-6-5-62 8.8% 16.3% 22.5%
追込 0-1-1-46 0.0% 2.1% 4.2%

上りの速い差し~先行が中心。
前半46秒前後になる事が多く、逃げ馬は苦戦。

 

●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
阪神牝馬S 4-3-4-57 5.9% 10.3% 16.2%
中山牝馬S 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
高松宮記念 1-0-3-16 5.0% 5.0% 20.0%
大阪杯 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
1351TS 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
有馬記念 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
フェブラリ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
福島牝馬S 0-1-1-20 0.0% 4.5% 9.1%
産経大阪杯 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
東京新聞杯 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
京都牝馬S 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
ダービー卿 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
マイルCS 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
その他 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0%

7つの様々なレースから勝ち馬が出ている。
馬券になった全ての馬は、前走重賞組で、これは最低条件となる。
また、G1>G2>G3の順に率が下がるので、頭はG2以上からと考えたい。

 

●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-3-3-22 9.7% 19.4% 29.0%
前走2人気 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
前走3人気 2-2-0-20 8.3% 16.7% 16.7%
前走4人気 1-0-2-19 4.5% 4.5% 13.6%
前走5人気 2-0-0-12 14.3% 14.3% 14.3%
前走6~9人 0-3-2-34 0.0% 7.7% 12.8%
前走10人~ 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%

前走1~5番人気が中心。
勝ち馬の100%、2着馬の70%、3着馬の60%が該当しており、当レースの最重要ファクターとなる。

 

●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0-3-0-36 0.0% 7.7% 7.7%
前走2着 1-3-3-23 3.3% 13.3% 23.3%
前走3着 1-2-3-9 6.7% 20.0% 40.0%
前走4着 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
前走5着 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
前走6~9着 3-1-1-37 7.1% 9.5% 11.9%
前走10着~ 3-0-1-28 9.4% 9.4% 12.5%

前走2~5着中心で、前走1着馬は 0-3-0-36 と連勝は難しい。
勝ち馬の40%、2着馬の60%、3着馬の80%が該当。
着差では、1.9秒差以内負けがボーダーラインと幅広く、着差は軽視のファクタと見て良い。

 

●まとめ
・軸は、当日1~4番人気
・2桁人気馬券率50%で、11番人気が3回馬券になっている
・前走好走にも関わらず、今回2桁人気馬が好走
・東西互角
・4,5歳馬中心
・3枠が5勝しているが、内外の有利不利は少ない
・上りの速い差し~先行中心で逃げ馬は苦戦
・前走重賞組が必須条件で、G1>G2>G3の順に率が下がる
・前走1~5番人気
・前走2~5着中心で、前走1着馬は 0-3-0-36 と連勝は難しい
・着差は軽視

【勝ち馬候補】
ウンブライル
ドゥアイズ
ナミュール
モリアーナ

【2,3着候補】
コンクシェル
フィールシンパシー
マスクトディーヴァ

【3着候補】
スタニングローズ
ハーパー

ウンブライルは、前走の阪神牝馬Sを4番人気0.1秒差2着と好走。
上り32.9秒も1番時計と、これと言って死角はないのだが、馬体重増減が大きく、体調管理が難しそう。

ドゥアイズも阪神牝馬Sへ出走。
上り33.0秒を繰り出し、2番人気0.4秒差5着と傾向内に入った。
2歳時から重賞で好走歴のある馬で注意が必要。

ナミュールの前走は、ドバイターフ。
7番人気ながら2着に好走した内容は立派。
前走人気が重要なファクターだが、海外レースという事もあって割り引く。
この馬の場合は、まともに走るか?否か?
走れば突き抜けるだけの能力があるのは周知の事実。
中間、当日の気配に注意。

モリアーナは、阪神牝馬Sを3番人気0.3秒差3着。
ウンブライルと同様に上り1番時計32.9秒を繰り出し、追い上げるも届かずという内容だった。
昨年は、紫苑S勝ち、秋華賞0.6秒差5着、AJCC0.2秒差4着と中距離で勝負になるスタミナがあり、東京芝1600mには向く。

コンクシェルは、中山牝馬Sを5番人気で逃げ切り勝ち。重賞初制覇となった。
脚質と前走勝ちがマイナス点だが、どうしても逃げなければならないタイプでもなく、2,3着には警戒が必要。

フィールシンパシーは、福島牝馬Sを8番人気タイム差無しの2着。
前走人気がマイナス点だが予想オッズが11番人気。
傾向からはこの評価となる。

阪神牝馬Sを1番人気で快勝したマスクトディーヴァは、前走1着馬 0-3-0-36 に該当してこの評価。
2走前の東京新聞杯では、休み明けもあってか大出遅れで驚かせたが、ローズSを1:43.0の大レコードで勝ち、秋華賞ではリバティアイランドの0.1秒差2着という実力を示した前走と言える。
その他、鞍上もモレイラ騎手が継続騎乗で、全く問題が無く見えるのだが、あるとすれば2走前の再現 = 関東への輸送が合わない辺りか。

一昨年の秋華賞制覇以後、迷走を続けているスタニングローズだが、前走の大阪杯を6番人気で逃げ、0.5秒差8着。
走破時計1:58.7なら悪くない様にも見える。
一応、傾向から印は入ったので、後は中間の動きと、当日の気配次第。

クイーンC勝ち、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着、エリザベス女王杯3着のハーパーだが、その後、有馬記念9着、大阪杯13着と迷走へ突入。
距離問題もあるのかも知れないが、鞍上と息が合っていないのかも知れない。
ただ、傾向からはいきなり走って3着はあっても良いことになっている。

2017年を除く全てのレースが1分32秒台前半よりも速い時計で走っており、これに対応できることが条件となる。
息の入れ辛いタフなマイルコースで、スピードに特化したタイプではやや辛いだろう。
中距離重賞実績にも注意をして印を打って行きたい。

(編集長・katsu)

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