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宝塚記念2024~京都芝2200mの傾向

今年の宝塚記念は、京都芝2200mで行われる。
過去10年の傾向は、正直役に立たなそうなので、コース特性などをおさらいしておきたい。

 

●コース形状
京都芝2200mは外回りを使用する。
直線は平坦なのでスタート直後は速くなるものの1コーナーまでが397mと長く、コーナーに入るまでにほぼポジションが決まってくる。
その上、向正面も長いので、ここからペースは落ち着く傾向となっている。

3コーナーから4コーナーは、いわゆる「淀の坂」
コーナーを回りながら坂を上り、回りながら下るというもの。
馬への負担も多いので、一気に加速する事はない。

先にも書いたが、直線は平坦。
404mと長いが、ある程度のポジションが無いと差し届かない事もしばしば。

 

●展開
このコースで行われるレースの約90%が平均~スローペースとなる。
直線も長いので、一瞬の脚ではなく、ロングスパート系の上りが求められる。

 

●時計
全体のペースにもよってくるが、スローの上り比べになるケースが多いので、上りの脚はとにかく重視。
古馬オープンクラスともなれば、上り34秒前半の時計が無いと勝ち切る事は難しい。

 

●近2年以内に2200mで上り34秒前半を記録している馬
ドウデュース 2023年京都記念(阪神開催) 2:10.9 34.0
ソールオリエンス 2023年セントライト記念 2:11.7 34.0
ルージュエヴァイユ 2023年エリザベス女王杯 2:12.7 34.3
ジャスティンパレス 2022年神戸新聞杯 2:11.1 34.4

 

●近2年以内に芝2000mで上り34秒前半以上を記録している馬
ジャスティンパレス 2023年天皇賞秋 1:55.6 33.7
ヤマニンサンパ 2024年鳴尾記念 1:57.4 33.8
ルージュエヴァイユ 2024年大阪杯 1:58.2 34.0
カラテ 2024年鳴尾記念 1:57.7 34.3

 

●近2年以内に芝2400mで上り34秒前半以上を記録している馬
べラジオオペラ 2023年日本ダービー 2:25.2 33.0
ソールオリエンス 2023年日本ダービー 2:25.2 33.3
ドウデュース 2022年日本ダービー 2:21.9 33.7
ルージュエヴァイユ 2022年オークス 2:24.6 34.0
カラテ 2022年ジャパンC 2:24.4 34.5

 

●まとめ
・スローの上り勝負になりやすい
・一瞬の脚ではなく、ロングスパート
・上り34秒前半がボーダーライン
・ただし、超スローの前残りにも注意

ある程度、人気上位の各馬の名前が上がっており、これと言った面白味は無いが、これが事実。
まずは、受け入れなければならないだろう。
特に、ドウデュース、ジャスティンパレスの2頭は、走破時計、上り時計ともに優秀で、他馬を一歩リードと見て良い。

ここに名前の出てこない馬が台頭してくるには、とてもG1とは思えないほどの超スローペースになり、前が残った場合だろう。
今年のメンバーでは、ディープボンドあたりか。
当日の天気、馬場状態の事もあるので、この線にも注意が必要になる可能性もある。
じっくり見極めたい。

(編集長・katsu)

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