桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞・秋、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋。
これで8。
アーモンドアイすごい!
素晴らしいレースだった。
負けた馬も、腹を括ってズドン!
春の走りはフロックではない、あわやというとこまで迫った。
そして誰よりも結果を求められている馬が、ちゃんと答えを出した。
アーモンドアイほどの能力を持ってしても、ちゃんと答えを出す難しさは、ルメールの勝利インタビューを見ればわかるだろう。
その目から溢れたものを。
引き上げてくるときに、少し下を向いたように見えた。サリオスばりの追い出しの待ち方、楽勝だったかと思っていたから、不思議に思っていた。
それ程まで、追い詰められていたのか…
やはり、それ程の馬なのか…
ちょっと語弊があるかもしれんし、うへぇとか言われるかもしれんが、圧倒的な能力に見えていても、相対的にはそこまで差がないのだろう。
最近、強いってなんだ?とよく考える。
勝利数か?コース適正か?瞬間的なものか?継続的なものか?
まあ答えは永遠に出ないのだろうけど。
好きか嫌いかで考えて、好き勝手に言えばいいと思うし。
強い馬は速いが、速い馬が強い馬ではない。
とも言えないのが、11月1日。
誰も追いかけられなかったし、とうとう誰も追いつけないとこに行ってしまった馬もいる。
ウオッカはよく府中専用機なんてことを目にするが、アーモンドアイも似たようなことを言われるのかもしれない。
しかしだ、狙ったレース、得意なレースだからといって、その2頭ほど勝てない馬がたくさんいるという事実は揺るがない。
マイルほど忙しくなく、2,400ほど長くない、そして府中。
この舞台が最高に合っていると思っていて、ここで負けるわけにはいかない、ここで負けるはずがない、それでも絶対がないのが競馬。
クラブの規定もあるから、ほぼ年内走って引退だろうし、間隔が取れないと難しい馬なのかもしれないし、この秋の一戦一戦、いつ最後のレースになるかもしれない。
そんな思いもあるのかもしれない。
これからの馬と、これまでになるかもしれない馬。
見たい。
デアリングタクト、コントレイル、アーモンドアイの3冠馬の対決を。
どの舞台でもかまわない。
だが、3頭にとってベストな条件が、天皇賞・秋の舞台かもしれないが、アーモンドアイには来年はない。
3頭ともに、中距離が良いのだろうが、おそらく3頭揃うとしたら、やはりジャパンカップしかないのだろう。
見たい。
3頭出揃っても、私の夢はキングオブコージ!と思っていたが、骨折で休養に入るとのこと。
我が広島東洋カープは、今シーズン…だったが、コージは強い!て言いたかったのに…
ものすごく残念だが、無事に復帰でき、またその走りを見れることを祈る。
ハア…
ルメールしか知らないアーモンドアイがいて、ルメールの人生の中で特別な馬なのだろう。
ふと思い出したのが、ディープインパクトの凱旋門賞失格後のジャパンカップ。
なんか嫌な予感がして、それを振り払いたくて、強さを確認したくて見に行ったのだけど、ものすごい異様な雰囲気だった。
みんなわかってて、口に出すと変なことが起きるんじゃないか?そんな感じだったんじゃないかな。
なんか息苦しいというか、皆が持つ不安感のようなものが目に見えるようだった。
いや、私が勝手に感じていただけなのかもしれないが、レースが終わった瞬間、そこにいた人、テレビで見ていた人、とにかく日本中がほっとしたんじゃないかと。
あれでみんな有馬記念は、安心して見れたんじゃないかな?
人の気は集まると何かを生むのかもしれない。
先週、先々週と、見ている私がおかしくなりそうなレースが続いたが、ルメールから溢れでた物を見ると、やはり今週も何か凄いことが起こったんだなと思う。
人も道具も、研ぎ澄まされたものは、驚くほど強く脆い。
ゾーンに入った集中は、長くは続かないだろう。
先週の福永祐一に続き、引き上げて来た時、指を上げながら、「この子がすごいんだよ!」な感じが微笑ましかった。
大袈裟な感情表現ではなく、安堵と共にパートナーを労る感じが。
ファンサービスも、自己アピールもよいが、競馬の主役は馬だ。
かつては、レースを走りきったばかりの馬に、余計な負担をかけたくないと、無事に馬を止めること、無事に馬房に戻ってきた時にレースが終わるなんていう、職人のような男もいた。
なんだか話があっちこっち飛ぶな。
いつものことか。
でも、ルメールから溢れたものを見て、なにか色んなことがぐるぐるしてる。
勝った負けた、当たった外れた。
やっぱそれだけじゃねえんだろうなあ。
まあいいや、思いついたことを、思いついた時に、書きたいように書くだけだ。
俺みたいなアホが難しいこと考えてもね。
下手の考え休むにニアリーていうしね。
しかし、福永祐一もちゃんと仕事したなあ。
さて、最後にジャパンカップの展開予想をしてみとこうか。
前提は、3冠馬3頭が出てきて、武豊がキセキに乗るということで。
今日も前に行くんじゃないかと思ったけど、やはり2,000メートルで引っ張れるほどじゃないんだろう。
けど、ジャパンカップなら逃げるね。
歴史は繰り返すものでもあるじゃん?
名勝負を演出というと失礼だけど、武豊は違いのわかる男だからさ、リーチザクラウンの時みたいに、キセキで露払いして、奇跡のレースを演出するとみた。
んで終わった後みんな思うの。
ああ、武豊が良いペース作ったから、最後に3頭とも絞りきったような名勝負になったんだなあて。
やっぱ名人の子は名人だね。
役者が違うね。
でも、勝った馬は強かったなあ。
良いもん見させてもらったなあ。
とかね。
まあでもほんとに今日は良かった。
今日も良かっただけど。
これでお膳立ては整った。
やはり時代も求めているのだろう。
3頭の無事を祈り願う。
そして、日本の競馬は面白い!
そう言わせておくれ。