個人的なことになるが、最近よく病む。
微熱、頭痛、仕事にも出れず…
今月はまだ1週間くらいしか仕事してない。
上司があまり休んでると身体が鈍るし、体調良さそうなら厄払いでも行ってくればなんて言い出す始末。
ということで、近場の不動尊に出かけてみた。
現場に出てると発熱しても、なかなか帰りにくいが、1人で出かけるなら体調悪くなったら休んで帰るだけやしね。
天気晴朗、体調も悪くない。
ガラガラの電車に乗り目的地に着く。
新人さんの指差呼称を見守るベテランさん。
無事故で当たり前。
なんと難しいことだろう。
御安全にと心で唱える。
お参りをし、当病平癒祈願をし、境内を散歩することに。
紫陽花の有名なお寺というのは知っていたが、歩いていると鳴り龍というのがあるという。
龍に下で柏手を打つと願いが叶うとかなんとか。
何を願おうか?
私のような行いをしてきたものが、神や仏に何を願うか…
何も願えないし、何かが叶うなら、他の真っ当に生きてる人達だろう。
ふと、フィリアプーラが出走することを思い出す。
彼女のためなら頭を下げ、恥を忍んで願える。
さて、なにを願うか…
すぐに答えは出た。
板の間の真ん中に立ち、本尊にむかい柏手を打つ。
心の中でフィリアプーラと唱えながら。
きれいな柏手が打てず、今度編集長に教えてもらわなきゃなと思いながら、何度か打つ。
うちの編集長は礼儀や神様やお祭りのことに詳しいのだ。
「ミョーン」
そんな反響音が響く。
面白い音だな。
なんだか、気持ちがすっきりした。
堂を出て、山になってる遊歩道を行く。
山紫陽花というらしいが、あまり見たことのない紫陽花がたくさん咲いていた。
花は美しい。
花を美しく思うようになったのは、母が好きでいろんなところに花を見に連れて行ったからだ。
季節が変わる度に、いろんな花を、いろんなところに見に行った。
久しぶりな感覚を思い出す。
やはり写真ではわからない、そこに身を置いて見る、感じる美しさを。
このご時世ではなかなか難しいなあ。
若い子、小さな子にはほんとに可哀想な時代だと思う。
その中でも身近な美しいものに、感動してくれている良いのだけど。
さてと、昼飯を食うて帰るか。
久々に腹一杯食おう。
悩むことを忘れるくらいに。
ピザの食べ放題。
平日の昼間はゆっくりで良い。
なんかパスタばっか食べた気がする。
まあいい、今の俺の身体がそれを求めていたのだろう。
お腹いっぱいになったので帰る。
忘れずに東スポを買う。
重賞予想しなけりゃなあ…
帰宅し、まず一服。
買い物してきたものの片付け、重賞予想は後回しだ。
少し頭痛はあるが、2時間散歩して発熱してないことに安堵する。
煙を吐き出しながら、撮った紫陽花を眺める。
ん?そういや…と思い出し、G-ZEROのグループLINEにメッセージを送る。
「手を叩くと願いが叶うて、鳴り龍でフィリアプーラの無事を願ってきた。我々の願いは勝ち負けより、無事だと思ったので。」
返信の一つはこんなのだった。
「ありがとう。んだね。まあ、25回もやって全部関西馬が勝ち馬というレースだから、1着は難しいんだろうしな。無事と幸せを願うばかりだ。」
今はレース後。
何一つ変わらない。
結果に揺るがない。
我々、G-ZEROの面子が願うことは。
「フィリアプーラの無事なこと。」
願いは1つ、3人の思いも1つ。
ね、G-ZEROの競馬って面白いし、カッコいいでしょ?
でもね、想いが同じなら、みんな友達になれるんじゃない?
一緒に楽しくなれる人は、俺らと遊ぼうぜ!
出し惜しみはしないぜ!
結果は出なくとも、今日のフィリアプーラのように全力を絞り切るんだ。
まずはそれから。
そして、その先へ。