俺はアホだ。
アホだから本を読む。
なぜかはわからないが、「なんで?」と思うから知りたくなる。
先日、河村清明「遥かなる馬産地の記憶」と言う本を読んだ。
その中で引用されていたと思うが、浦河町のホームページに浦河百話というものがあり、町の歴史を住人の聞き取りで入植当時から書いてある。
コロナ禍でなかなか旅に出たり、博物館や美術館や史跡を巡ることは難しい。
実はまだ現時点では明治が終わる頃までしか読んでないのだが、この浦河百話はボリュームもあり、町の様々な人たちの話が面白く、脳内旅行気分になれる。
なぜ、そんな本に出会い、そんなホームページに至ったのか?
たぶん、「サラブレッド」ではなく、「馬」が日本でどんなふうに発展して根付いていったのか、それが知りたかったんだと思う。
日本でもかつては人々の身近に農耕馬や荷役馬がいたという。
今サクッと調べてみたが、日本で石炭から石油や天然ガスに燃料が変わったのが、昭和37年の原油の輸入自由化からだって。
よく考えたら、考えなくてもだけど、内燃機関もそうだが、電気も火力発電なら石油、石炭、天然ガスが燃料だそうだ。
現代の我々の生活スタイルからすると、ちょっと想像するのが難しい。
暖房一つ考えても、薪ストーブや囲炉裏や火鉢だったのだろう。
俺は比較的に温かいところ生まれだが、全く馴染みがない。
前述の本やホームページを読んでいると、当時の道路事情もそうだが、車のない生活を想像するのは困難だろう。
だが、現代のサラブレッドに繋がる、日本の馬産はそこから考えなくては、点が線にならないのではないか、そんな風に考えている。
と、言いつつも、じゃあ不肖pirocksが皆さんのために、いろいろ調べてきて自分なりに噛み砕いてお教えしましょう!とはならない。
入り口までは案内する。
そこから先は専門家にお任せだ。
その入り口に立ってみて、興味がない人はそこで帰るだろう。
先日、博打の天才のツイキャスにお邪魔して、皆さんに血統は馬券買う時に使うもんじゃない!
もっと血統のことを知って欲しい!なんて言ってた口でこんなことを言ってしまう。
ま、仕事じゃねぇんだ。
興味が湧かない事なんて知りたくもないだろ?
今回書いてみたかったのは、日本の馬産は他所と違って、動力として求められることが多かったから発展して行ったんじゃないか?てこと。
他所もそうなのか知らないけど、軽種とも重種とも言えないような中間なのもいたとかなんとか。
とにかく在来馬と輸入馬で、欧米に劣らない働く馬を作る。
もちろん、国策としての馬匹改良。
軍馬の改良と聞くと、騎兵さんの馬の改良と想像しがちだけど、荷役、荷物を運んだり、大砲を牽引したり、乗馬だけが軍馬ではないわけだ。
なぜ、そこに軽種、荷役はもちろん、気性面でも戦場での乗馬に使えないサラブレッドが生産されていたか?
pirocks的な現時点での解釈は…
市販車へのフィードバックがあるから、モータースポーツがある。
航空技術、リフトフォースからの、ダウンフォース。
ラリーからの四輪駆動、F-1からの四輪操舵、アンチロックブレーキシステム、トラクションコントロールetc。
そんな感じなんじゃなかろうかと。
ま、結論のようなことを書きながら、けっきょくは興味を持った人は、ちゃんとした専門家の話を聞いてねてことなんやけど。
サラブレッドの起源はイギリスだ!
つっても、イギリスと日本では馬産に求められるものが少し違ったんじゃないか?
サラブレッドから考えるか、馬から考えるか?
それでだいぶ答えは違ってくるんじゃないかな?
あと、話はだいぶ変わるけど少しだけ触れてみる。
希少な血統を残そう、サラブレッドの遺伝的多様性を持たそう的な話が盛り上がってたりするけど…
ダーレーアラビアン以外の父系が滅んでも、血の飽和ての?そんなことが起きたとしても、他の畜産物のように遺伝的プールを持たないとしても…
もう一回、アラブとか他の軽種の血を混ぜればええだけやないかと思う。
サラブレッドの定義からは外れるやろうけど。
競走に使う馬ということではええんやないの?
それで一時的に競走能力が低下したとしても、近親による弊害が出るよりマシやろ。
サンデーサイレンスの父系が発展してるて、もちろん強い馬が出るからなんやろけど、サンデーサイレンスの父系の子供が高く売れるからやないの?
そんなことより、というと怒られそうだが、というか怒られそうなことばかり書いているが、小岩井農場の基礎輸入牝馬とかをもっと大事にした方がいいんじゃないの?
サンデーサイレンスでもブライアンズタイムでも、フローリスカップからでダービー馬出とるやろ?
その辺をもっと大事にした方がええんやない?
特に母系に残していくのがよろしいんじゃないかな?
ということで今回も、アホが難しい話をしはじめて、まとまりきらずにいつもの着地。
takuさん、りっちーさんから…
「それウオッカやん!」
というツッコミ待ちで今回は終わり。