「一年の計は金杯にあり。」
そんな格言があるとかないとか。
「昨年の溜まり溜まった鬱憤を晴らすのはここだ!」
なんて人も
「昨年の好調は続くのか?いざ出陣!」
なんて人も
みんな同じスタート!
中央競馬新年1発目!
それが金杯!
負けたら完敗、勝ったら乾杯!
勝っても負けても乾杯!
それがG-ZEROの王道ストロングスタイル!
博打今年初戦を多摩川競艇で迎えた我らがpirocks。
初あたりが1500、次いで900、500と、麻雀のような当たりで、飯代プラスちょい負け。
悪くない。今年はイケるかも?
新春早々ピロ理論炸裂、金の杯で旨酒を酌み交わそう!
そんなことを思っていたpirocksは、両金杯の出走表を見て驚きのあまり言葉を失った。
買いたい馬がいない…
てか、どれがくるかまったくわからん…
こんな時は博打最終奥義…
北斗なら拳、スト2もケン、箱根の山は天下の嶮!
そう、見だ!
こんな難しいレースは、やだねったらやだね!
箱根八里の半次郎だ!
金杯当てて、あの子と乾杯!
あの子と俺の新春シャンソンショー!
テヘペロペロペロ!なんて、ゲスの極み親父!みたいな事は思わない。
恋も博打もキャリアが必要!
大人の恋なら服部、多摩川のことなら編集長katsuだ!
pirocksは見することにした。
したはずだった…
昼飯前の一服。
何食うかな…
しかし、寒いのう…
こんな時は…
ちゃんぽんたい!
煙草を灰皿に、歩き出す。
目指すはフードコート、天下のリンガーハット!
ふぅー!あったまったぁぁぁぁ!
てか、汗かいた!
やっぱ美味いのう!
さて、喫煙所とまた歩き出す。
その時、歴史は動かなかったが、24人のpirocks、人格が交代した。
彼の名を私は、「参加することに意義があるpirocks」と呼んでいる。
彼はその名のとおり、参加することに意義があると思うタイプだ。
彼は真っ直ぐに入り口横のATMに。
財布を取り出し、カードを入れ、少ない中身から少し考えて2枚の札を投じた。
どうやら彼は、わからないならテキトーに3連複5頭ボックスを組めば当たるんじゃないか?
月替わりの1発目の入金だから手数料はかからないし…とか思っているようだ。
彼は喫煙所に辿り着くと、まず煙草に火をつけた…と思ったらスマホを取り出し、ピコピコし始めた。
頭の中はあの子でいっぱいのはずなのに、「あんな子もいいな、できたらいいな!」なんて口ずさんでご機嫌みたいだ。
一通りの入力を済ませると、昼休憩が終わった。
その時、また人格が入れ替わる。
今度は「職工くずれ、不真面目なふりして意外と仕事に真面目pirocks」だ。
「参加することに意義があるpirocks」は、仕事については違うのだ。
彼は楽しそうなことにしか、参加することに意義があるとは思わないのだ。
作業を終え、喫煙所に佇むpirocks、
どうやら第一人格の「呼ばれてもないのに飛び出て打たれる杭pirocks」に戻ったようだ。
スマホをピコピコ…
「なんだよ中山は一頭しか来てないし、中京は一頭も来てねぇじゃねぇか!」
こうして、一年の計は完敗に終わったのであった。
今年もpirocksは、馬券戦隊ハズレンジャーで終わるのか…
とうびーこんてぃにゅー?
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