大方のところは、みなさん納得の結果となったみたいだが…
特別賞。
ここが話題になっているみたい。
マルシュロレーヌをどう評価するか?
個人的には、覚えている人が語り継いでいけばいいと思ってるし、今はSNS等で発信する機会がたくさんある。
ただ、24人以上のpirocksの中で、ヤザワ的な人格は黙ってられなかった。
「きつい旅だぜ?
おまえにわかるかい?
あの飛行機に乗って海を渡ることが?
若いお前は
ブリーダーズカップに憧れ
生まれた国を出るというけど
そのレースが
どんなものなのか
わかっているのかい?」
さすが世界のヤザワ。間違いない。
永遠などないけれど、マルシュロレーヌの名はブリーダーズカップの歴史に永遠に刻まれた。
日本馬初のアメリカダートG 1、それもブリーダーズカップ勝ち。
それをどう捉えるか?
どう伝えるのか?なのかもしれないが、確かに権威のあるものたちが伝えるとわかりやすい。
ただ、どうとでも捉えるのが人でもある。
忌野清志郎の詩に、「君が僕を知ってる」てのがある。
そう、わかる人がわかってればいいんじゃないか?
少なくとも、これを見てくれる人たちはマルシュロレーヌを知ってる。
ただレース直後にコラムも書いたが、改めて考えると、時が経てば経つほどに重みを増すのではないかな?
自分自身、今感じてる以上にマルシュロレーヌの、アメリカダートG 1制覇、しかもブリーダーズカップというのはまさに偉業なのだろうと。
じゃじゃ馬グルーミンUPという漫画で、「ダービーに勝てる馬とは?」に「ダービーに出れる馬」と答えたシーンがあったが、まさにそのとおりで、ブリーダーズカップに勝てる馬は、ブリーダーズカップに出る馬。
挑戦と一言で書けるが、その労力、勇気を思うと…
もちろん、おまえ注目してなかっただろ?と言われればそのとうりなんだけど…
誰しもが思わなかったことを、マルシュロレーヌと関係者はやってのけた。
ほんとうに、心からすごいと思う。
世の中が苦しい時に名馬は現れる、父と同じ無敗の3冠馬コントレイル!
これぞ名馬!
マルシュロレーヌのように、無理だと思われても、挑戦し戦う姿を見せ、私達に勇気をくれる。
それも名馬。
そして、まともな感じでは終わらない酔いどれ競馬。
この季節、フェアリーステークスがあるでしょ?
今年はなぜかさ…
なぜかもなにもないのだけどさ…
過去のデータとか見てるとさ…
思い出すのさ、あの馬を…
フィリアプーラ…
永遠などないけれど、永遠に思えるものをくれた馬。
老い、情熱もなくしたpirocksを阪神競馬場まで連れてってくれた馬。
愛なんて知らない、愛なんてわからない、アイーンならよく編集長がやってる…
そんなpirocksに何かをくれた馬。
振り返れば、残念なことが多く、それでも…と思ってしまい、目に入らぬようにしてみたり…
それでも、それでも…フィリアプーラだったんだ。
これがなくちゃ生きていけない、そんな俺にしたのはフィリアプーラ!とまでは、思わないんだけど…
うまく言えないけどさ、それは当たり前のようにそばにあってさ…
日曜日に休みを取って見に行った、ウオッカのダービーだったり…
仕事を早く終わらせて、駆け込んだ新宿WINSで握りしめた、菊花賞のホクトスルタンの単勝だったり…
ダービーに間に合わないのに、目黒記念ホクトスルタン見るためだけに府中へ走ったり…
そんな忘れかけてた気持ちを思い出させてくれた、また俺を突き動かしてくれたフィリアプーラ。
桜花賞のパドック、目の前を歩くフィリアプーラ。
1番先頭でゴールはならなかったけど、1番別嬪さんだった。
ターフを去ったフィリアプーラ。
俺の殿堂入り。
24人以上いるpirocksの満票で。
今は何を考えていてもフィリアプーラに行き着いてしまう。
こんな気持ちうまく言えたことがない。
それぞれの馬に関係者がいて、想いを乗せるファンがいて。
それで日本競馬は成り立ってんだろうね。
だから、みんなで仲良くはできなくても、みんな楽しく競馬したいね。
「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて…」なんて言葉もあるしね。
俺はアホやけん気をつけないけん。
でも、そんな時は怒ってくれる仲間がおるのが幸せやね。
まあでもアレだな、マルシュロレーヌに話を戻すと特別賞とかいらんのかもな。
誰が語り継がなくても、誰が表彰しなくても…
ブリーダーズカップの歴史に永遠に刻まれたのだから。
フェアリーステークスの歴史を遡ればフィリアプーラがいるし、ブリーダーズカップディスタフの歴史を遡ればマルシュロレーヌがいる。
勝つてそういうことだよな。