私が初めて生で見たオークスを勝利したのは、スターズオンアース!
力強い走りで、二冠達成。
パドックで良く見えた、スタニングローズとプレサージュリフトからの馬券を持っていたので、大興奮の直線だった。
ただ、非常に残念なこともあり、なんとも言えない現地観戦ともなりました。
お前が言うなと、言われるのを覚悟で書きます。
どちらかというと下品な人間で、聖人君子とはほど遠い私ですが…
ここ数週間、現地観戦して思うのは、マナーが悪い人が多い。
コース前、パドックの席取り、座り込み。
シートだったり、レースプログラムだったり。
SNS等で見かける写真が、そんな人たちに撮られたものだとしたら…
撮り鉄ていうのかな?
よくマナーの悪さで話題になるけど、競馬も変わんないなと。
他には、指定席エリアでの立見、座り込み。
ご丁寧に椅子まで持ち込んでいらっしゃる。
6人掛けの椅子は、距離を取るため1つ飛ばしになってる。
3人しか座れないはずなのに、6人座ってるところもある。
指定席を取れた仲間と、取れずに入場券で入り合流。
そんな流れなのかもしれないが、指定席は指定席を購入した人のためのエリアだろう。
誰も座ってないからって、靴を脱いでも、前の席に足を乗せるなんてのも論外やろ。
公営競技でマナーの悪いやつってのは、酔っぱらいのおっさんたちじゃないのか?
今はそんなことはないみたいだ。
もちろん、私も歩き疲れて座り込んだりする。
けれど、人の邪魔にならないだろう場所でだ。
私は、腰痛持ちで、長時間立っていたり、歩いたりが厳しい。
そのために、なるべく指定席を取るようにしている。
オークスのレース前、輪乗りが始まった。
さあ、大一番!
どんなレースになるか?
期待に胸は膨らむ。
ん?ゲート入りが遅いな…
私の席からスタート地点は遠く、何が起こっているかわからない。
放馬?
ターフビジョンに、騎手を乗せてない馬が…
サウンドビバーチェ。
その時…
笑い声が聞こえた。
「かわいい!」などという声も聞こえる。
冗談じゃない。
一生に一度の舞台、関係者のことを思えば、笑えるはずがない。
私も馬券を持っていたが、怪我か?馬は大丈夫なのか?
レースに出られるのか?
いろんな思いが頭を駆け巡った。
結果は残念ながら、馬体に異常で除外。
その時また笑い声が聞こえた。
「残念だけど、かわいい!かわいそうだけど、かわいい!」
その方向を向くと…美男美女。
連れの男は何をしている?
早く、その女を静かにさせんか!
一緒に笑っている…
後ろの方でも、笑っている人たちがいた…
哀しい気持ちになった。
抽選に外れ、来たくても入場できなかった競馬ファンもいるだろうに…
でも、私も悪友が一口とはいえ馬主にならなければ、フィリアプーラに出会わなければ、同じことをしていたかもしれない。
フィリアプーラは、桜花賞、オークスに出走し、走りきれた。
今思えば、なんと尊いことか…
もし、目の前でフィリアプーラを笑うやつがいたら…
競馬観戦に欠かせないものは…
「人の馬券を笑わない。」
「人に迷惑をかけない。」
それだけは用意して競馬場に行って欲しい。
他人の素晴らしい体験を穢さないように。
このままじゃアレなんで、最後に一つ良いエピソードを。
どのレースか忘れたが、パドックを見ていて、ふと馬主エリアに目をやると、オークスにニシノラブウインクを出走させる、西山オーナーが。
愛馬の枠と同じ、桃色の帽子をかぶっておられた。
私がいた所から見ると、背後に桃色の薔薇が咲いていて、美しい絵になっていた。
西山オーナーは競馬場へ行くと、最初に馬頭観音へ行くという。
自分が良いと思った所は真似をする。
だから私も競馬場へ行ったら、まず馬頭観音に手を合わせ、全馬の無事を願ってからにしてる。
来週は日本ダービー。
我々ファンも競馬の一部。
全馬無事で、素晴らしいレースを。