人が多かった。何万人入っていたのか?
ヴィクトリアマイルのソダシ、ダービーくらいパドックは人で溢れていた。
パドックで良く見えたのは、イクイノックスとポタジェ。
ゴール前あたりは入れなそうだったので、久々に私達の約束の地「4コーナー」まで歩いて行った。
けっきょく、これが好判断だった。
「57.4」で1000メートル通過。
軽いどよめき。
ターフビジョンを確認。
大逃げだ。
3コーナーを待ってくる。
すぐに目の前に馬群が現れる。
「これは差せんやろ?」
「いや、まだわからん。」
「残るやろ?」
「イクイノックスが来てる。」
ゴール前でパンサラッサは失速。
1馬身先にゴールに飛び込んだのはイクイノックスだった。
「さすがルメールやね。」
「あったりー!」
「おめでとう。すごいレースやったね。」
「ありがとう。すごいもの見たな。」
パンサラッサをなめてた。
スタート遅いし、簡単に逃げられないと思ってた。
吉田豊が腹を括って出していった。
素晴らしいレースをありがとう。
パトロール映像を見て、川田もすごかったことに気づいた。
直線、外に出さずに右側から鞭を入れ内へ。
苦しいのか外に行こうとするダノンベルーガだったが、魔のダービー4着から見事な3着。
あれ以上はなかったと思う。
勝馬と2着馬は素晴らしかったから。
イクイノックスはパドックで抜群に良く見えた。
ダービーの時よりすごく良くなってると感じた。
よくあの感じで、ダービー2着まで来たなって思ってた。
ハイペースとはいえ大逃げ。
離れた2番手以下はスローだった?
レースを飲み込んたイクイノックス。
間尺を合わせたルメール。
完璧な勝利だったと思う。
2番手以下はスロー?ということで、レース後の各陣営のコメントを要約してみよう。
2着パンサラッサ
吉田豊騎手
「最近モタモタすることもあったが、ゲートに集中。ハイペースとは思ったが、馬の気分でいかせた。涼しくなって調子も良かった。最後まで頑張ってくれたから、なんとかしたかった。」
矢作調教師
「57秒でいって59秒で上がってくれば勝てると思ってたが、さすがに59秒で上がって来れなかった。涼しくなって馬がシャキッとしてきた。宝塚記念、札幌記念ではおっつけながら、あの程度の逃げ。今日は普通に走ってあのペース。状態が上がっていた。負けた悔しさより、馬を褒めてあげたい。」
そうなんですよ矢作さん。
宝塚記念と札幌記念を見て、ピークアウトしてるのか?
今回も逃げるのはキツイだろうと判断してしまいました。
海外制覇した力は伊達じゃないですね。
ほんと今回の天皇賞秋の後悔は、パンサラッサをみくびっていたことです。
4着ジャックドール
藤岡佑介騎手
「スタートはいつも通り。先行争いをやり過ごし、良い形で前半入れ、ペースもこの馬向き。直線は馬場の良いとこから追ったが、捕まえきれず後ろから差された。まだ上がり目はある。もう少しでタイトル。」
彼のタイトルはNHKマイルカップのみ。
馬券が外れたから言うわけではない。
いや、馬券が外れたから言うのだが、彼がもっとプレッシャーをかけて行かなければならなかったのではないか?
乗り方次第では、勝馬以下の順位は変わっていたのではないか?
馬の事もペースの事も判断が…これ以上は言うまい。
もっと素晴らしいレースになった可能性を…
5着シャフリヤール
C.デムーロ騎手
「スタート良く良い位置で運べたがジリジリとしけ伸びず。」
海外で勝ったが、成長してないのかな?
6着カラテ
菅原明良騎手
「ゲートは出たが位置が悪くなった。切れ味はないがスタミナはあるので、もう少し前で競馬したかった。」
パドックで良く見え、ベストターンドアウト賞。
7着マリアエレーナ
松山弘平騎手
「状態は良く感じた。1コーナーで不利。最後まで頑張ってくれた。」
犠牲になってしまった。
パトロール映像を見るとよくわかるが、あの不利で競馬をやめず最後まで頑張った根性娘。
彼女の今後に幸あれと祈る。
9着ジオグリフ
福永祐一騎手
「スタートもよく、シャフリヤールを見る位置でポジションも良かった。前もスペースは開いていたが、そこを割って入っていけなかった。身体は増えていたがコンディションも良かった。ハイペースの2,000メートルが堪えたか最後は伸びなかった。」
距離なんだろうね。
ハイペースでスタミナを要求される展開ではダメなんだろうね。
マイルでどうかな?
パドックで見てて、10キロくらい増えてるのが成長分なのか、この一戦ではわからないね。
11着ノースブリッジ
「ゲート出て強引にポジション取りに行ったが、力みなく運べた。G1でそれなりの格好つけられた。」
この方は何をおっしゃっているのだろう?
騎乗停止を知る前だったのか?
繰り返す危険行動は、病院に行った方が良いレベルなのでは?
素晴らしいレースにケチをつけた。
控えめに言って最低である。
13着ポタジェ
吉田隼人騎手
「スタートでジャンプするような形でスピードに乗れなかった。ワンターンよりコーナー四つがいい。」
穴ならポタジェ!春秋2000メートル制覇!
そう思って馬券に入れた人も多いだろう。
はい、私です。
生涯で2度目の上がり33秒台。
弱点がはっきりしていて、ファンが多いのわかる気がする。
各陣営のコメントを見ていくと、なるほどなと思う。
これがわかっていれば、簡単な馬券だったかな。
しかし、こればかりはゲートが開いてみないとわからないもの。
まあ、2人ほど何を考えてんのかな?て騎手がいたけどさ。
腹を括った吉田隼人。
それを食ったルメール。
間に合わせるということ。
レースということ。
改めて考えさせられるレースだった。
最後に…
前に行ける馬に武豊が参戦してれば…
ジャックドールに武豊か川田か福永だったら…
勝馬は変わらず、レースはもっと素晴らしいものだったと思う。