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尾形藤吉展と「りっちーぶらっどもあ」と私

「東京に行くんで、お会いできるようなら…」

そんなメールが、「りっちーぶらっどもあ」から届いたのが先々週くらい。
土曜の夜に府中入り、日曜に競馬博物館で尾形藤吉展予定とかなんとか。

あ、熱心なG-ZEROファンには説明無用かもしれんが一応…
「りっちーぶらっどもあ」とは、インディアンネームでいうと、「血統表を手書きで2000枚書いた男」
また、競馬の文化、歴史面に萌える、競馬書籍蒐集家。
G-ZERO初登場は…たしかG-ZEROレディオのダービー全着順かな?
去年の有馬記念予想では、本命イクイノックス、対抗ボルドグフーシュで的中。
理由が本命と対抗は同牝系だからという、女好き…違った、ビールと相似と牝系が大好物なナイスガイだ!

編集長は多忙で不参加。
はたして、俺1人で立ち向かえるのか?
給料前で1番金のない時期になんで…
編集長に金を借りるか?
いろんな思いが頭を駆け巡ったが、まあなんとかなるやろと思い直し、金曜の夜に痛飲。

だって鮎川誠の訃報…飲まずにはいられない週末だった。
いつもの焼鳥屋で、いつもより飲み、耐えきれず、堪えきれず、帰宅後即ヘッドホンから爆音で「レモンティー」と「ほら吹きイナズマ」
入浴、洗濯とすませ、Twitterを開くと…

りっちーがスペースをやっていた。
レアな競馬古書?かなんか。
とりあえず聞いてて、1人で喋るのが辛そうかな?とリクエスト。
そこそこの人数が聞いてて、俺みたいな知識のない酔っぱらいが大丈夫かな?と思ったけれど、楽しい時間を過ごさせてもらった。
明日会うのに、なんで前日も長々と喋ってんだろ?とは思ったが…

んで、土曜の夜。
りっちーの用事が長引き、府中到着は11時過ぎになるとメール。
こら明日ゆっくり競馬場で遊んだ方が良いか?と思ったが、今夜の方が話せる時間が長いからと言われると…

ホテルで待ち合わせ、競馬関連のお土産を渡して夜の街へ。
ふらふらと歩いてると、りっちーが「ここ良くない?良い気がする。」と足を止めた居酒屋へ。

リアルで会うのは2回目なのだけど、初回の時と違ってお互いに妙な緊張感はなし。
長年の友のように、遠慮なく直球の血統談義。
これが楽しい。
takuさんとはまた少し違ったアプローチ。
周りに専門家を置いて、自分は広く浅く。
良い仲間と知り合って幸せだなと酒は進む。
明日一緒に競馬場行こうて話になり、その場で入場券予約。
エンジンがかかってきて歌でもな気分になったが、トイレから出ると清算が終わってた。
明日のためにお開きとなった。
ご馳走様でした。

奇跡的に目が覚めて、りっちーのホテルまで行く。
さあ競馬場!と思ったが、クーポンかなんかをもらったらしくコンビニに行こうと。
ビールに引換、朝から飲む気満々なりっちー。
よー飲むなあ…と感心。
編集長に付き合えるレベルの酒飲みや。
俺は無理。3日酔いになる。

大國魂神社のわきを抜け、外の馬頭観音に手を合わせて入場。
朝飯を食い、博物館の方へ向かうと…

「ターフィー君や!」りっちー大興奮。

「写真とろか?」

「ええの?」

「ええよ。」

あんなに笑顔のおっさんてなかなか見んな。
こっから、りっちー専属カメラマンみたいになっていった。

尾形藤吉展をりっちーの解説つきで改めて見ていく。
子供や彼女を、水族館とか動物園に連れてった気分。
何を見てもキャーキャー楽しそう。
すでにビール2本飲んどるもんなあ…
俺は昨日?何時間か前の酒の酔いがあるが…
ほんまに元気で陽気なおっさんや。

予定変更で東京新聞杯のピンハイを見て帰るというノリノリなりっちー。
それなら本腰入れて馬券買うか…
使ってはいけない金はとりあえず避けといて…

パドックとレースを往復。
楽しそうにずっと喋ってるりっちー。
狙いのレース以外は見できるりっちー。
俺は的中率8%を発動し、順調に外していく。
そして、とうとう使ってはいけないが、財布には入ってる金を…

10レース銀蹄ステークス。
何度見ても、人気だが福永祐一ロードアラビアンと、坂井瑠星ジレトール。
2頭軸の3連複?抑えでワイド?
迷いに迷ったが、捲れはしないがワイド1点勝負。
結果は1着坂井瑠星、5着福永祐一。

財布に金が入ってたのが悪い。
覚悟を決めてメイン東京新聞杯のパドックへ。

内目前目かな?
それなら三浦皇成のウインカーネリアン?
大外の2頭が良く見えるが、外枠はあんまり良いデータないよね?
なんでやろうね?
福永祐一のジャスティンカフェは強いんやろうけど届くかな?
りっちーはピンハイやろ?

いろいろ喋っていたが、俺は別の事を考えていた。
G-ZEROで本命にしてたピースワンパラディは悪くない。
出遅れ癖があるかもしれないが、上手く菅原明良が出れば、真ん中枠から前目で運んでくれるんじゃ…
12番人気…ここからなら逆転できる。

レースが終わったら、すぐに府中本町へ向かうという、りっちーとゴール板近くへ。
ゲート入りが進んでいく…
いったいどんな結末が待っているのか?
ピンハイがりっちーの旅費を出してくれるのか?
ピースワンパラディが俺を救ってくれるのか?

全馬ゲートイン。
いざ!

「あー!出遅れたぁ!まぢ?終わった!」

そう、俺の菅原明良とピースワンパラディは出遅れてしまった。
いつかの有馬記念、編集長と本命がかぶり、横山典が出遅れて一瞬で終わった事を思い出した。

それなら、りっちーのピンハイが…
とは思ったが、好スタートから三浦皇成とは思えぬ思い切った逃げ。
ペースを落とさず、先頭を譲らない。
直線に入っても脚色は衰えない。
ピンハイと連呼するりっちーの願いは叶わず…

「三浦だ!残ったろ?」

「三浦だったねぇ。」

すべてが終わり、楽しかったねと握手。
またと手を振り歩き出す。
血統や歴史の話だけでなく、一緒に馬券、博打も楽しかったりっちー。
ただ、財布の中は62円。
郵便物か!と心の中でツッコミを入れ、信号待ちで東京新聞杯の配当を見る。
展開利の三浦皇成と、ハービンパクトのプレサージュリフトのワイドで1970円?

何故、俺は自分を信じられない?
知ってるよ。
俺の目は節穴で、眼鏡は曇ってるのさ。
りっちーの最後の台詞を思い出す。

「〇〇円やられたけど、楽しかったから勝ちだな。」

俺たちが良いのはそういうことだよな?
俺たちが悪いのはそういうとこだよな?

また会おう、りっちーぶらっどもあ!

pirocks

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