「おっ!ルメール引っかかった?」
「逃げたで、こりゃ終わったろ?」
「ん?ルメールいかせたで…まさかいつかの典弘みたいなことするんじゃ…」
「典弘動いた、池添も行ったわ。ハイペースと見せかけて遅いんかもしれんのう。」
「うわっ、ルメールや。まぢか…」
以上がXのスペースで菊花賞観戦していたpirocksの叫びである。
「つのちゃん、こりゃ10年…20年に一度くらいのすごいものを見せられたかもしれんね。」
「そうかもね。」
「ルメールも魔法使いやったか…わしのアヤがついたダービー間競馬は消して見立ては間違いやったかな…」
「ん?3連複は当たったな。」
「おめでとう!しかし、ルメールは魔法使いやったか…」
「3着が池添なら3連単も…」
「惜しかったねぇ。まあ、なかなか見れんレースを見たわ。」
「そやなあ。」
もうこれで今週は終わりで良い気がする。
ルメールがファンタスティックだった、それだけの話だ。
その後、興奮したpirocksがパトロールビデオをチェックしながら感想戦に。
すごい馬、レースてな話から、「つのちゃん」がどれくらい古い馬を見てるか?とか、「りっちーぶらっどもあ」とpirocksの競馬馴れ初めとか広がっていって、レース後に3時間くらい話し込んだ。
それぞれの人生があり、それぞれの歴史がある。
そしてなぜか競馬がついて回る。
離れたり近づいたりしてね。
「つのちゃん」とは朝から、「りっちーぶらっどもあ」は昼頃から参加。
久々に淀の三銃士で競馬。
これが楽しいんだな。
いつか再会、今度は酒ありでと閉会になった。
ラップやら騎手の動きなんてのは、数字が苦手で馬に乗ったことのないpirocksが語ったところで…
いつぞやのように、レース後コメントから騎手心理を想像してみよう。
誰がどのように感じていたか?
馬券を買ったファンから納得のいくものか?
pirocksが感じたものをどうぞ!
1着ドゥレッツァ
ルメール「勝つことができて嬉しくてゴールでテンション上がった。1周目は静かに競馬したかったけど、馬が元気で前に行ったからハナをきった。3、4コーナーで手応えが良く、良い結果が出せると思った。直線向いてまた加速して勝てると思った。」
尾関調教師「レースぶりも勝ち方も、ルメール騎手の騎乗も素晴らしかった。勝ち方に驚いてます。夢の中にいるみたいです。レースプランはジョッキーに任せるしかなかった。静かな感じかアグレッシブな競馬か聞かれて、ジョッキーに任せると言った。静かなレースをする雰囲気だったけど、蓋を開けたらアグレッシブな競馬で驚いた。レース後にルメール騎手と話したら、びっくりさせてごめんなさいと言ってた。」
そらルメールに乗って欲しいよな。
ただ上手いだけでなくて魔法まで使うんだもの。
スタート決めて行かせてポジション取って、スローに落として息入れて、1番前で1番最後に仕掛けて完勝。
ポールポジションからソフトタイヤで攻めてピットイン、ハードタイヤに交換してクルーズ。
最後のスティントはソフトタイヤでスプリント。
ロスブラウンとミハエルシューマッハか!
2着タスティエーラ
モレイラ「スタートして良いリズム、折り合いついてリラックス。直線の手応えもよく、前の馬を捕まえられるかと思ったけど…勝った馬が強かったです。」
富士ステークスもそうだったが、抜け出す時の進路取りにセンスを感じるね。
読みが良いのかな?
スッと抜けてくるもんね。
3着ソールオリエンス
横山武「やりたかった競馬はできた。賢い馬で折り合いはついた。3角、4角ではタスティエーラも封じ込めた。勝つ勢いで回ってきたが、爆発力がなかったのは距離のせいかも?馬は頑張りました。」
うん。馬は頑張ってる。
だがタスティエーラを封じ込めたてのは疑問。
そうだったとしても戦う相手はそこじゃない。
そもそも先着されている。
勝負に勝ってレースに負けた?
良く言えば自身のレースに徹した。
悪く言えば勝負に行かず回ってきて3着。
これが本心ならなんかおかしなことになってる気がするな。
4着リビアングラス
坂井瑠「状態も道中も良かった。まだ緩さが残るなか一所懸命走ってくれた。」
勝馬の前で競馬をし、勝馬より先に仕掛けた。
結果は出てないが坂井瑠は恐ろしい騎手になってきた気がする。
土曜の東京最終レースでは、モレイラとルメールを差し切ってpirocksのワイド、馬連、3連複、3連単的中の完全勝利に貢献した。
この場を借りてありがとう坂井瑠星。
5着サヴォーナ
池添「ゲートの一歩目が出ずに後ろから。道中マイペース。向こう正面でペースが遅く感じて無理せずに上げていった。長く脚を使って直線でも一瞬おっと思った。」
この感じ方、判断ができるから成績を残し、大レースであっと言わせるのだろうね。
セカンドチョイスに入る騎手なんだろう。
8着ナイトインロンドン
和田「ゲートで突進して後手。隙をついて上がっていこうとしたところで締められて運がなかった。それでも脚は使ってる、長いところは走る。素質はある。来年に期待。」
運がなかったのか腕がなかったのかは知らんが後手。
来年も乗れると良いね。
マヂで期待してるぞ。
9着ファントムシーフ
武豊「レースは良い形。距離が長かったかも?」
悪い時のディープインパクト病が出たかと心配したが、よくよく見返すとそんなに変なレースではない。
前走で距離延長に不安があったのかな?
それでも前で先で見たかったが…
10着サトノグランツ
川田「動かし続けてこのポジション。最後まで頑張ってる。」
この馬の敗因がわからん。
男の子の日ということにしたいくらい。
川田が追っても追っても、やる気スイッチが入らなかった?
川田ってあんまそんなことするイメージないしね。
14着トップナイフ
昆調教師「仕方ない。スタートする時に膝蓋が外れて、ゲートから出られなくなった。動き出すとハマって上手に乗ってくれた。手術で治るので立て直します。」
この馬の出遅れがレースに大きく影響したか?
パドックの雰囲気も抜群で鞍上込みで期待したが…
大きな故障ではないみたいなので良かった。
pirocks的要約でお送りした。
最後に数字が苦手なpirocksでもわかるような数字を。
主だった馬の上がり3Fを速い方から、各馬のレース中のポジションを思い浮かべて見てほしい。
34.6 1着ドゥレッツァ
34.8 2着タスティエーラ
35.1 3着ソールオリエンス、7着マイネルラウレア、8着ナイトインロンドン、10着サトノグランツ
35.5 9着ファントムシーフ
35.6 5着サヴォーナ
35.9 4着リビアングラス
ちなみに勝ちタイムは3.03.1。
2着との差は0.6。
3着0.9。
4〜7着1.0。
ということは…
ドゥレッツァがいなければ…
勝ちタイムは3.03.7。
2着との差は0.3。
3〜7着は0.4。
タスティエーラから1 1/2が2着。
そこから3/4離れて3〜7着がハナ、クビ、ハナの大接戦となる。
現実は逃げて上がり3F最速、2着に3 1/2馬身差の圧勝。
一頭だけ別次元でルパンしたのがいるってこと。
銭形警部なら、ええ勝負まで持っていけたやろね。
おかげで俺は不二子ちゃんと勝利の美酒って訳にはいかなかった。
菊花賞買った時のオッズ見たら、けっこうな悪さ出来そうやったもん。
物語は川田の流れやと思ったし、外れることなんて鐚一文考えてなかった。
札幌記念で古馬とやり合ったトップナイフ、トライアルレコードのサトノグランツがまともなら…
逃げ切ったミホノブルボン、差されなかったメジロマックイーンが見れたかも…
ドゥレッツァ、ルメール殿、素晴らしいレース感服致しました。
やっぱ強い馬が勝つのが菊花賞やね!