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競馬あるある言いたい日曜日

日曜日の午後の出来事。
いつものように朝から「つのちゃん」と旧Twitterのスペースで競馬してた。
途中から久々の「りっちー」もいた。
あいからわず俺たちは馬券が下手くそで、昼過ぎても誰も当たらない。
ごめん、嘘ついた。
「つのちゃん」が2つくらい当ててた。

「当たったの?」

「当たった。」

「安いやろ?」

「社長ぉー!安ぅーい!」

「まあ当たらんよりええ。」

「そやな。」

土曜は全滅だったという「つのちゃん」
俺と同じ、予算の少ない「つのちゃん」
四球でランナーを出し、バントや進塁打で進め、犠牲フライで確実に1点を取るような「つのちゃん」
俺は…心に前田智徳が住んでいて、内安打やポテンヒットばかりの男に「お前そんなんで楽しいんか?」と尋ね、「わしは中距離バッターじゃがホームラン打ちたいけ、みな引っ張るんじゃ!」などと言う。
別に薩摩隼人ではないのだが、一撃に賭け、外れたら死ぬだけだ。
どちらにせよ我々は、1つのレースが終わるたびに生死を繰り返す。

さて、タイトルにした競馬あるあるだが…
皆さんもいろいろとおありだろう。
うちの編集長がよく発動させるあるあるは…

「じゃない方馬券。」

これはどういうことかというと…
最後に切った系のやつが来ちゃうとか、選ばなかった方の展開で決まっちゃうとかetc…
とにかく、自分が思ってたやつじゃない方が来てしまうやつ。
例えばゴール直前で…

「よし!よし!よし!」

「おっ!持ってんの?」

「持ってるよ!」

「まぢ?やったじゃん!」

「ちょい待て、最後なんか変なの来た?」

「んーと…◯番が1着やろ?◯番が2着…3着は◯番やね。」

「え?嘘?◯番じゃないの?」

「たぶん変わったやろ。」

「まぢ?」

「残念ながらまぢやね。」

「うっそぉーん!聞いてないよ!」

「え?3着ないの?」

「じゃない方馬券来ちゃったよ。」

「えっ?」

「最後に切ったのよ。」

「あいやー!」

「ほら見てみて、最初印入れてて消したからバツがついてるでしょ?」

「まぢだ!これけっこうつくやろ?」

「つくよう!その後ろはあるのに…」

なんて感じのやつ。
これは皆さんもけっこうあるんじゃない?
お金があれば迷ったら3列目は総流しやらマルチやらボックスにできるんやろうけどね。
人気馬からいってて最後の1頭が大穴で拾いきれんならええけど、穴目から入ってて人気馬が抜けたとかなると、ちゃぶ台ひっくり返すよね。

さてさて私の話をしよう。
それは日曜中山10レース、千葉ステークスでの出来事。
1番人気黄枠10番戸崎騎乗クロジシジョー、青枠7番大野騎乗メズメライザーがパドックで良く見えた。
外枠の馬が良く見え、2番人気横山武史騎乗の白枠1番オメガシンフォニーはそこまで良く見えなかった。
全国リーディング3位、今週末も2回に1回は馬券になってるんじゃね?レベルの戸崎。
しかも中山、しかもダート。
これはいけるやろ?
相手は…なんのかんの2番人気の横山武史か?
それじゃあつかん…
そんな安いのはうちはやってない。
よその店でやってくれ!
外枠を狙う?
中山ダートは前傾向?
前目の馬がわりと多い?
差し決着になる?
力があるのは前でも残る?

けっきょく、三連系は削って、大野と戸崎の馬連とワイドで行くことにした。
馬連まで大野が届けば、ほぼ1日の負けを取り返せるオッズだった。

レースが始まった。
わりと流れた?
行く馬がちゃんと行き、前目の内側はごちゃついてる?
これは最内枠の横山武史は厳しいやろ?
直線に入り、青枠7番大野とメズメライザーが真ん中あたりから抜けてくる。
黄枠戸崎は外に出した?
前はどうなってる?
白枠横山武史は?
よし!ごちゃついてる!
さあ大野よ、なんとか3着まで持ってこい!
お!馬連まで届くか?
やったか?大野やったのか?
そして黄枠がすごい脚で抜けてきた!

「よし!」

「おっ!取ったか?」

「いけたやろ?大野2着やろ?」

「やったやん!」

「7-10やろ?馬連まであるで!」

「捲ったか?」

「完璧よ!さすが戸崎!」

「やるやん!」

「ん?9番?黄色帽やろ?」

「9やな。」

「え?戸崎は10…あー!4着やあ!」

「どした?」

「黄色帽が抜けてきたけん取った思うたら…津村やった…」

「まぢかいな?」

「あいやー!」

そうなのである。
真ん中から抜けてきた青帽大野。
さらにその内から馬群を捌いて抜けてきた黄色帽は津村だったのだ。
大外から届かず4着の黄色帽が戸崎である。
4コーナーで大外を回していた戸崎が、真ん中を抜けてきた大野の内から抜けるはずがないのである。
わかっていたはずなのに…
そんなに上手い津村明秀は見たくない!
今年1みたいな騎乗をここでせんでも…
津村がいなければ、3連複はないがワイドは…
メインを手広く勝負できたのに…
マイルームやったけ、手を叩いてド派手なガッツポーズまでしたのに…
戸崎を本気で愛おしいと思ったのに…

今年も戸崎でいくって
いっぱい馬券を取るって
約束したじゃない
あなた約束したじゃない
当てたい…

そんな替歌も頭の中を流れるが…
競馬あるあるの1つ。
同枠取り違え発動!
ちなみに枠連は2,270円、馬連は…13,330円でした。
こんな時は買い間違えろよ!

そして迎えた中山メインのスプリングステークス。
パドックからは…ルメール4シックスペンス、横山和生7アレグロブリランテ、石川裕紀人9コスモブットレア、戸崎圭太10スティンガーグラス。
もうお金がなかった俺の買い目は…
3連複2点、4-7-10、4-9-10。
中山はルメールと戸崎じゃ!

「これでトライアルは終わりか?」

「そやな。」

「さあスタート!」

「よっしゃ!」

「おっ!戸崎出遅れ!おわたー!」

「まぢか?ルメールは?」

「ええとこおるねぇ。さすがやねぇ。」

「あとはどない?」

「てか、どスローじゃね?前残るやろ?」

「和生と石川かいな…」

「1,000メートル通過1:03秒?遅すぎぃー!」

「あらら…」

何事もなく前目につけたルメールが逃げ馬を交わす。
逃げた横山和生とアレグロブリランテも2着は確保。
2番手の石川裕紀人とコスモブットレアが3着に残り、優先出走権最後の枠を確保かと思われたが…
ついでにいうと、戸崎が飛んで痛烈な縦目万券になるかと思われたが…セーフ!
なんと同タイムで3頭が並び、3着はハナ差で横山武史とルカランフィースト。
4着は松岡正海チャンネルトンネル、石川裕紀人コスモブットレア同着だった。
そこから0.1秒遅れの5着が戸崎圭太とスティンガーグラス。
出遅れて上がり2番手時計で最内から5着。
まともにスタートでてれば…

レース後のコメントを見るとほぼ予想通り。
見たまんまてかんじ。
発表は良だったが、馬場はそれほど良くなかったみたい。
週頭の雨の影響かな?
少し気になったのは石川裕紀人。
「前で運んだのは予定通り。スローで持ち味が生きなかった。」
これを見るとほとんどの人が…
「あんた2番手におったやん?遅いなら突かんかい!」て言う気がするなあ…
そんな単純なものじゃないんやろうけど、ノープレッシャーでやらすことはないわな。

今週末、もう一つ気になったレースを簡単に。
同じ日曜メイン阪神大賞典。
パドックからテーオーロイヤルが抜けて良く見え、ブローザホーンも負けてないかんじ。
どんなレースを見せてくれるだろうとワクワクしていた。

小沢大仁とジャンカズマが逃げスロー。
2番手のムルザバエフとディアスティマがもう少し可愛がってくれれば馬券内はあったか?
良いチャレンジだったと思う。
前目内目な阪神だったし。

そのすぐ後ろにテーオーロイヤルと菱田裕二。
これはもう完璧超人やったね。
文句なし!俺の馬が1番強い!と横綱競馬。
前受けして、たかじんばりに…「かかってこんかい!」
痺れた。
ハラショー!圧勝!

それとは対照的だったのがブローザホーンと菅原明良かな?
テーオーロイヤルのすぐ後ろにいたはずなのに、いつのまにか川田先生にポジションを取られ、外を回して3着まで。
レース後のコメントも対照的?

菅原「終始気分良く掛かり気味。それでも3000メートル持った。次はもう少し折り合いつけば。」

川田「具合の良い返し馬。前半はリズムを大事に。途中から勝負に行きました。勝馬はこのカテゴリーのトップホース。それを考えると良く走ってる。」

最後まで夢見てるグループのあたしとしては…

「川田さぁん!すんごぉーい!」

それしか言葉ない。
こうなったら川田の愛人にでもしてもらうか?レベルやろ?
奥さんと別れて!なんて言わない。
日陰の女でいい…それでもあなたのそばにいたい!
いやほんま冗談はおいといて、プロレスのバックの取り合いとか、総合格闘技のグラウンドの攻防みたいやったわ。
気がついたらポジション取ってる。
殺気のない殺し屋みたいよ。

ブローザホーンは速い脚がないんかな?
折り合いがつけばもっと切れたのかと言われると…
中距離ではトップと差がありそうやし…
金鯱賞のドゥレッツァは、やっぱ長距離なんやね!て感じやったけど、ブローザホーンはどこいくんかなあ…
前哨戦でいろいろやってみた方が良かったんじゃ…

最後に、この阪神大賞典でついに出ました。
我らが「つのちゃん」今年初万馬券!
川田とワープスピードを2列目に置けるとかしゔすぎる。
聞いたら、4頭ボックスだったらしいけどね。

「おめでとう!つのちゃん!」

「つのちゃん!おめでとう!」

「2人ともありがとう。初万券や。ぎりぎりやけどね。」

「えーと、りっちーの今年初万券は同着で3万くらいやっけ?」

「そうそう。3頭目が同着。」

「俺は今年初万券は馬連やったけんね。2頭で34,560円とか取って…なんかごめんね。」

偉そうなことゆーても、的中率5%の回収率50%でトータルでは1番マイナスなpirocksでした。

pirocks

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