9月になったがまだ暑い。
息苦しいような暑さではないが、生き苦しい日々に変わりはない。
そんな生活にも少し陽がさしてきた。
マイナスには変わりないが、なんとか当面の銭の問題がクリアできそうだ。
だが、まだまだ底。
とてもじゃないが勝負に行けるような感じではない。
周りを見渡してもそう。
編集長は最悪を抜けたようだが、体調不良。
丈夫すぎるが故に無理ができていたがこれからはどうか?
地元の祭が行われるので、地縁の力でなんとか精神面は戻って欲しい。
「つのちゃん」も体調不良で馬券も絶不調。
上手なだけに当たるのが…
まったく当たらなければ諦めもつくのだろうが、ギリギリのとこで当たるは当たる。
逆転の目は出ずに放牧予定とか。
競馬上司は骨折。
今週は馬券買ったら当たるよ!なんて励まし?たが、年齢的なものもあるし変えの効かないポジション。
最低でも3ヶ月、普通に考えたら半年は…
金曜の夜は久々に編集長の地元で飲んだ。
祭の前夜祭ということで皆気合い入っていた。
まあそうなるわなという感じで終電を逃し、こちらも気合いで昔馴染みのバーに。
半年ぶりくらいに会う先輩と、周りの近況など情報交換。
寝落ちするかと思うたが、なんとか始発まで起きてた。
「また半年後ね!」
その言葉に少し寂しさを覚えたが、この辺によく来るようになると人生を投げ出す可能性がある。
もう酒の海を泳ぐほど体力も金もない。
1週間冷や汗を流して働いて、その辺のチェーン店で安酒が今のスタイル。
若い頃の街の最先端で遊んでるなんて感じは勘違いにすぎない。
地位も名誉も金もコネも何も持たない田舎者が都会で無理することもない。
キラキラもギラギラもない。
俺の時代は終わったのだ。
あとは流れていくだけ。
ん?お前の時代なんてあったのか?
ずっと流れ流されてきた体たらくじゃないのか?
まあそういうな…俺にも若い時、良い時があったということにしてくれ。
空腹と眠気のなか、何度も乗り過ごしたが帰宅し倒れ込む。
目が覚めると昼。
用事を済ませ、無化調だかなんだかの偉そうなラーメンをすする。
味が落ちてる?酒が残ってボヤけてるだけか?
なんとなくピンとこない…
コンビニで食後のアイスコーヒー。
MのつもりがLを手にしてたみたい…
なんか少しズレてる…
これからどうしようかと思うたが…
多摩川で競艇はやっているが暑くて表にいる気がしない。
家に帰りテレビをつけると9レース。
打ち始めるといつもの1→2→4着。
今週はガミでも良いから3連複1頭軸流しとか思っていたが、オッズを見ると絞って3連単にしてしまう。
ズレてるんじゃない、ブレてるんだな。
まあ今は何やっても勝てないだろう。
お遊びだと諦める。
日曜もまだボヤッとしてた。
酒が口に残ってる。
朝のレースを見ていくが、どこも入りたいと思うようなとこがない。
様子見で少し買うくらいでもちろん外れ。
「つのちゃん」も調子が悪く苦しそう。
良い時は判断が良い方に転がるが、悪い時は裏目裏目裏目だ。
賽子転がした方が当たるんじゃないかと思うくらい。
的中率が1桁な俺はまだしも、高い的中率から積み重ねて回収率を上げていく「つのちゃん」は本当に苦しそうだ。
「縦目食うさかい、今週はボックスにしとこと思う。」
これを聞いて、今週の「つのちゃん」は無理だろうと思った。
悪い時は変えるか、スタイルを貫くかどちらが良いのかわからないが、今の俺たちはなにやってもダメだろうと思っていた。
それがよく現れたのが中山メインの京成杯オータムハンデだった。
中京メインのセントウルステークスが先。
パドックからはジョーショーホープとママコチャが良く見えた。
ジョーショーホープは11番人気。
これは狙える。
アサカラキングも悪くない。
トウシンマカオはそれほどでも…
今の中京で差しが入るのか?
絞るか…いや、安目でも広めだ!
買い目は…とやってると京成杯のパドックが周り始める。
アスコリピチェーノの出来だけだと思ってた。
どうだ?悪くない…むしろ良い。
これは決まりだろう。
中山開幕週、内目前目だろ?
あとはなんだ?
エエヤン、ええやん!
3歳牝馬ならキャットファイトも悪くない。
中山実績もある。
「エエヤンかサンライズロナウド…どっちを最後に入れるか…どうや?」
「サンライズロナウドは血統的に中山は行けると思うが…わしはエエヤン買うで。」
「典さん気になるんやが…」
「後ろからやろ?今日の感じだと後ろと外はキツいやろ?」
この日の中山は小頭数も多かったが、概ね芝は内、ダートは外決着だった。
下の条件でもレコードが出るなど、馬場は速すぎるくらいだったか?
今考えると、持ち時計も必要だしアスコリピチェーノ以外の3歳馬は過剰人気だった気もするが…まさかね…
セントウルステークスは先に抜け出したママコチャをトウシンマカオがゴール前で捉えた。
「つのちゃん」は次の本番で狙う予定だったらしい。
さすがG 1馬というところを見せた。
スプリンダーズステークスはママコチャは川田、トウシンマカオはルメール?となると、かなり白熱した勝負になるのではないか?
楽しみが増えた。
馬券的な妙味は減ったかな?
何度かコラムにも書いた気がするが、基本的に大きいレースは堅い決着であって欲しい。
ストロングスタイルの競馬が見たいのだ。
ストロングスタイルで話は脱線するが、鈴木みのると高山善廣良かったねぇ。
あまりプロレスを見ない俺が泣けて泣けてしようがなかった。
プロレスはすごいんだ!
プロレスラーは強いんだ!
魂と魂のぶつかり合いがプロレスなんだ!
汗と涙と泥にまみれて光り輝く星になるのだ!
リングの上で生き様を曝け出す。
素晴らしい名勝負だった。
競馬に話を戻すと、俺は世代ではないが最強スプリンターはサクラバクシンオーだと思う。
リング中央で足を止めノーガードで殴り合う。
最後まで立っていたやつが勝者。
そんな時代遅れの男が強く見える。
やがて力が衰え、王者はマットに這い、リングを降りる。
今の時代みたいに美しいまま消えるてことはない。
それが勝負に生きる運命だ。
そうやってバトンは受け継がれてきたのだ。
京成杯はアスコリピチェーノが圧勝、完勝、楽勝。
次はオーストラリアらしいけど、日本のマイル戦線にも是非!
NHKマイルカップの結果から、ひょっとして秋は成長が見られずに…なんてことを考えていた俺を殴りたい。
驚いたのはタイムトゥヘヴンと柴田善臣!
アスコリピチェーノはおいといて、サンライズロナウド横山典弘が前受けから粘り込むところを、最後方大外から上がり最速で2着。
4着のセルバーグ武豊に驚いた人もいるだろう。
ほんとこのオッサンたちは、衰えてんの?てくらい。
それを上回る経験で勝負に絡んでくる。
恐ろしいオッサンたちやで。
勝ちタイムの1:30.8にどれだけの価値があるかはわからない。
アスコリピチェーノは強かった。
まだまだやれるということがわかっただけのレースかなと思う。
「ボックスにしてもダメかあ…いつものフォーメーションにしとけば、典さんは2列目におったかもしれんし、タイムトゥヘヴンは穴開けそうで3列目に塗ったかもしれんが…」
「外差しとは思わんもんね。内側はディオが出れんでウロウロしよったが…あれがまともなら2着はあったんやないかね?」
「そうなん?あんた買えんやろ?」
「ほうなんよ。やけん京成杯はあんま買う気せんかったんよ。ディオが来るやろと思うて。」
「タイムトゥヘヴンはけっこう穴で推しとる人おったんよ。」
「中山実績あるけんね。春も差のない競馬しとるし。おっ、上司からメールや。」
メールを開くとそこには…上振れしましたという文字にスクリーンショットが3枚。
アスコリピチェーノとサンライズロナウドを中心に3列目が広い3連複フォーメーション、3連単マルチ。
具体的な金額は避けるが、購入資金の約30倍になっていた。
3連複を均等買いで厚め、3連単をマルチにしてるのが競馬上司っぽい。
俺なら3連単は1着固定にして2着が広すぎて安いとこしか追っかけれんで外していたろう。
上振れと言っていたが、3連単がマルチにしてあるところを見ると、さらに上振れを期待していた助平ジジイが丸見えなのが可愛いところ。
ちなみにだが、人気順で決まった場合は845倍。
アスコリピチェーノをタイムトゥヘヴンが交わしていたら…6000倍だった。
とにかくおめでとう!しかない。
お見事でした。
しかし、この話には続きがある。
競馬上司にG-ZERO用の重賞予想を送ったのだけど…
「買ってないんですか?自分も日和って失敗多いですが、閃きも大事ですが初志貫徹もですね。」
「今日の中山で外は鐚一文買う気せんかったです。まあ骨折したからトントンじゃないすか?」
なんてやりとりをした。
次の日に精密検査しに行ったらしく、骨折だけでなく靭帯も…とのことで。
「MRI次第で入院手術かも?トントンじゃない気がします…」
「来週また当たるんじゃないすか?とにかく神様が休めっていってるんでしょ。お大事に。」
なんてオチがついた。
最後に編集長多忙の為アップされなかった俺の重賞予想を。
まさか俺の予想を参考にしている人はいないだろうけど…
たまにこんなヒット…ホームランがあるんですよ。
京成杯オータムハンデ
◎10アスコリピチェーノ
◯6エエヤン
▲8サンライズロナウド
△15タイムトゥヘヴン
本命は素直にアスコリピチェーノ。
そこから中山重賞実績のある馬を狙ってみる。
ワイド、3連複ボックス
6-8-10-15
いつもなら3連複だけは4点やし買ってるはずなのになあ…
金曜日に仕事で人格否定されて、ムカつきすぎて飲み過ぎたからなあ…
皆さんはそんなことないと思うけど、下請と思わないで協力会社と思って接して欲しい。
人の恨みを買うと碌なことにならんよ。
最多文字数レコード更新しながら最後に第二弾。
月曜、仕事現場に向かいながら色々と考えた。、
まだまだ博打は本調子じゃない。
本当に博打を打ってるのか?
他人のケツの毛を毟りにいけてるか?
まぐれでも3連複350倍欲しかったか?
もったいなくないか?
悔しくないか?
競馬上司の予算があったら、俺の買目なら10点で500倍で…になっとる!とか負け惜しみはないんか?
なーんもない。
確かに3万あったら今週のランチはリッチやったろうし、京成杯が狙いレースで、それまでに当たってて厚目にできたら10万は楽勝で見えてた気はするし借金せずにすんでたろうけど…
俺の手の中に残ってる感触がある。
スキルヴィングの青葉賞、最終で坂井瑠頭で総取り…
狙って取ることができたし、次はそこに厚目に入れられるかどうかがテーマだから。
朝イチ、角台モーニング1発5万!みたいな昔のパチンコみたいなのはいらん。
3列目総流しで最低人気がきて跳ねるとかいらん。
ちゃんと最低人気を狙って取りたい。
編集長や競馬上司のように点数は買えないから。
俺は俺のお小遣いで勝負しないといけない。
当たりは1つなら、馬券は1点で良いはず。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議な負けなし。
運も実力のうちとはいうが、俺は運がない。
うんともすんとも言わないのが俺のような人間だ。
常勝も必勝も絶対もない。
その中で自分にだけわかる絶対を信じたい。
そんなものがあるなら見つけたい。
去年の秋は金がないから午前中で終わりかな?て競馬場行って、プラスにはならんまでも最終まで遊んで帰れてた。
競馬が当たらなくてつまらないなら、競艇に行ってみればいい。
いつのまにかこのコラムが競艇コラムになってもいい。
俺は俺が生きてることを書くだけ。
犬も歩けば棒に当たる。
当たらなければ当たりに行けばいい。
金がなけりゃ、ないように遊べばいい。
いくら金があったって、楽しいことなんてそんなにできないだろ?
高い酒飲んで、ええカッコして、金のかかる女抱いて…
楽しいか?
銭がありゃできることゆーのは、銭がなきゃ何もできんてゆーことやろ?
銭を稼ぐのにどんだけ嫌な思いせないけんのか?
落ちとる銭を拾えみたいなこと言われてよ?
ほいじゃあ、ありがたく頂戴しますね!なんて這いつくばれるか!
ちゃんと仕事はしとるのによ?
てことで、あんま博打で浮かんほうがええんかもと思う。
分相応の勝ちでええんやろ。
昔、編集長が1日で◯◯◯万まではあるんだよ。
それ以上は増えないんだよなあ…
だから、そこまでを目指してやってる。
みたいなことを言ってた。
負けてる時も苦しいが、勝ってる時にどこまで追いかけられるか?
他人と勝負してるようじゃダメなんかもね。
自分に勝てないのに他人に勝てるわけがないよね。
勝ちより負けに快楽が多いから、見するのが難しいのかもしれないし。
だから博打打ちじゃない俺らには仲間が必要なのかも?
当たらなくて、つまらなければ…
やめて仲間と飲んで楽しくやればいいんだから。
明日まで生きてれば、流れは変わるかもしれないから。