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菊花賞はシックに決めて

菊花賞は名手に導かれ、その名の通り洗練された走りでアーバンシックが勝利した。
騎手の腕が問われる長距離戦、先頭が入れ替わり立ち替わりの難解なレースに見えたが、終わってみれば腕に自信ありの芸達者たちが上位を占めた。

1着、アーバンシックとルメール。
2着、へデントールと戸崎圭太。
3着、アドマイヤテラと武豊。
4着、ショウナンラプンタと鮫島克駿。
5着、ビザンチンドリームとシュタルケ。
6着、ダノンデサイルと横山典弘。

1着から3着まで前走鞍上ルメール。
その中でちゃんと勝ちきるルメール。
馬の力もそうだが、慌てることのない冷静さ、仕掛け所の間違えなさ。
難しいことを簡単に見せる。
ルメールに馬が集まるのは必然だね。

「勝ちきれなかったことだけが残念です。」と、レース後に語った戸崎。
魔法は使えないが、きっちり仕事はする男。
皆はどうか知らんが、俺は頼りになると思ってる。

魔法と言えば武豊。
名人の子は名人。
勝っても負けても、淀の外回り、距離が長けりゃ芸を見せます。
冷静にあしらったのはルメールだけ。
「4コーナーを理想の形で回ってきて、決め手の差が出た。十分に力は出せたと思います。」とのことだが、十分ではないな、十二分だろう。
勝負に行っての3着。
平成の盾男は、令和も健在なり。

この面子の中で勝負できた鮫島克駿。
「めちゃくちゃ悔しいです。」
レース後のコメントからすれば頭まで見えていたのかもしれない。
勝てる可能性があったから悔しい。
現時点で78勝、関西リーディング5位、全国で7位。
立派な数字だ。
とてもG1未勝利とは思えない。
出会いがあればさらに上に行けるのかもしれない。

上がり最速のビザンチンドリームは、4角あたりで躓いたように見えた。
そこがスムーズなら…長い距離では目が離せない存在になりそうだ。

1番人気、ダノンデサイルだが…
競馬の難しさ、恐ろしさが出たね。
ほんと、どうしようもなかったと思う。
「1周目でごちゃついたが、競馬だから仕方ない。最悪の流れの中、6着まで良く頑張ってくれました。」
自在性のある馬で絶好枠に見えたが…
ダービーですべての運を使い果たしてしまったのでなければ良いが…

誰とは言わないが、何がしたかったのかまったくわからない、もの凄く中途半端なレースをしたと思う人がいた。
レース前のコメントが出て、この馬の馬券は買わないと決めた。
トライアルの競馬を見て、この結果は想像できていたが…
「行く馬がいて出入りが激しくなり、嫌気がさした感じです。」とのことだが、それは誰のせい?と思ってしまう。
武豊なら…モレイラなら…横山典弘なら…と思ったファンは多い気がする。
良い名前だと思うし、名は体を表すではないが、坂のあるコースで輝くところが見たい。

対照的にではないが、騎手としての矜持、競馬をわかっているからこそのコメントがあった。
15着のピースワンデュック、柴田善臣だ。
「折り合いが全然つかなかった。ゲート内は大丈夫だったが出ていかず、最悪の形になった。みんなに迷惑をかけてしまった。」
レースを何回も見返したが、先程書いたことと別のことを思ってきた。
すべては先手を取って内で抑えこんでペースを落とした男のせいではないかと…
これはメイショウタバルと浜中俊も被害者か?
あっ、書いちゃった。
まあ誰も悪くないのかもな…
外枠に行きたい馬がいて、その内に行かないって騎手がいて…
先頭に立てばペースはその人のものだろうし…
そこが流れてれば、ピースワンデュックの暴走もなかったかもしれないが…
ゲート出ていかなかった時点で非常に難しかったのかもしれないし…
パトロール見ると、右に左にどうにも止まらない感じだったし、1コーナー手前で内側に斜行したことについて戒告とのことだし…
皆さんはどう感じただろうか?
銃を持たせた人がいて、持ったならと引鉄を引いてしまう人がいて…
そら事件は起こるわなといったところか?

最も運の強い馬が勝つというダービー。
そのダービー馬が不運と踊っちまった。
強い馬が勝つ菊花賞ではあったが…
後味は悪くないけど、魔が差したというか…
競馬の、レースの恐ろしさを感じた菊花賞だった。
あれほどのことがあったのに6着。
ダービー馬の強さを感じたレースでもあった。
アーバンシックが勝つことに変わりはないと思うが、あの上位陣の中に不利のないダノンデサイルがいたら…と思うのは贅沢かな?

競馬は、レースはなんと残酷なんだろうね…
それが一生に一度のクラシックで起きてしまうなんて…
馬券が当たらなかったから、こんなことを思うのかもしれないが、馬券が当たったとしてもそうでありたいと思う。
競馬はいろんなものを与えてくれた。
紳士になれくても、真摯にと思う。

やはり長距離戦は面白い。
淀の長距離戦が特別なのかもしれない。
秋天が3,200に戻らんかなとは思うけど、スローの差し合いになりそうやし…
淀の坂越えこそ、ステイヤーの証明なのかもしれないね。
そんな俺にしたのは…ライスシャワーと的場均。
菊花賞も1回目の春天も、リアルタイムじゃないけどね。
第111回天皇賞。
そこに競馬の全てが詰まってる。
俺のね。
今日の武豊は一瞬、的場均に見えたのは内緒だよ。

アーバンシックおめでとう!
京成杯の借りを返したか?
まだだよね?
春天でダービー馬と本当の決着つけようぜ!

pirocks

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