まずはチェアマンズスプリント。
わかっていたとはいえ、言葉を失うような圧勝。
好発から外を行かせ内へ、そして直線は外。
何の心配もいらない完璧な競馬。
血統評価も高く、時代を超えるスプリンターなのだろう。
2着は直線よく粘ってサトノレーヴ。
カーインライジングがいなければ、3着のヘリオスエクスプレスと歴史に残る叩き合いだったか?
サトノレーヴも6歳にして完成したと思われるが、日本でやってもカーインライジングには…
歴代の日本スプリンターでも敵うのか?
サクラバクシンオー、タイキシャトルくらいの名前を出さないと怪しい気がする。
香港チャンピオンマイルはレッドライオン。
去年2着の雪辱をはたした。
去年の3着、1番人気のヴォイッジバブルがクビの上げ下げで2着。
3着に重賞未勝利、スミヨン騎乗サンライトパワーが差し込んできて、3連複は4万、3連単は60万の波乱となった。
ちなみに、レッドライオンの単勝は89倍。
現地?のオッズも40倍くらい。
去年の2着馬と、狙いを定めた人は美味しいお酒を飲んだだろう。
ペースもそんなに速くなかったのだろうが、好発を決めたヴォイッジバブルのマクドナルドが何度も後ろを振り返る中、外から先手を奪うと最後まで脚色は衰えなかった。
力がなければできない競馬だと感じた。
普通なら、ヴォイッジバブルが交わして終わりだったと思う。
さて、クイーンエリザベス2世カップだが…
なにもなければ、タスティエーラ完勝!強い!
プログノーシスもよく差してきた!
ピークアウトしたと思っててごめん!
3着カリフ?なんじゃそりゃ!
タスティエーラはダービー以来の勝利か…
世代レベルが低いという噂もあったが、よく立て直してダービー馬の意地を見せたな…
しかも、青葉賞週てのが…
ダービーはスキルヴィングが残念な結果になり、なんとも言えない雰囲気になったのを覚えてる。
青葉賞が圧勝だっただけに、ここで結果は出なくとも…と思っていたファンも多かっただろう。
そしてまた、タスティエーラの勝ったレースで残念なことが起こってしまった…
後方からレースを進め、中盤で中段まで押し上げ、4コーナーではタスティエーラの少し後ろまで進出。
さすが川田と3冠牝馬リバティアイランド!
同世代のダービー馬を、オークス馬が差し切るのか?
直線に入り、タスティエーラも追い出しを待つ余裕。
だが、リバティアイランドもイクイノックスを追いかけた脚だ。
届くのか?届かないのか?
どうなる?
ん?接触した?
跳ね返すほどの脚はないのか?
カメラは差してきたプログノーシスと先頭へ。
後ろはどうなった?
タスティエーラが先頭でゴールイン。
リバティアイランドは?
来ない…
故障?下馬してる?
少し待ったが、状況がわからぬままテレビを消した。
SNSでその後はわかるだろう…
嫌な予感はあったが、どうすることもできない…
その後、風呂に入り、晩飯にニラ炒めを作った。
テレビはボートレース桐生のマスターズチャンピオン優勝戦、森高一真の魂のスタート、イン逃げに震えた。
食後のコーヒー&一服。
そろそろわかる頃だろうとスマホを見ると…
いろいろと憶測が飛び交い、炎上しているものもあった。
そして、公式に予後不良、安楽死が告げられた。
そこからまた、陣営へのローテーションの不満など炎上が…
競馬歴が長くなると、こんな場面に出会うことがある。
かなしいけれど現実だ。
俺くらいの歴でも、ライスシャワー、ホクトベガ、サイレンススズカetc…
あらためて、何度あっても麻痺することなくショックを受けている自分に気づく。
リバティアイランドは、東京で走ったのは全部現地で見ていると思う。
アルテミスステークスでは、そんなに強くないと感じ、オークスとジャパンカップはその強さに納得した。
コラムにもなぜダービーに行かないのか?と書いた気もする。
好きとか嫌いではない。
素晴らしい走りを見せてくれた馬が、哀しい結末を迎える。
その事に、何年競馬をやっても慣れないのだ。
このコラムも、本当に言いたい事などあらわせるわけはないと思いながら書いている。
他人にどう見えるか?伝わるか?
そんなことはどうでもいい。
昨日は自作のリバティアイランドの歌を聞いて寝た。
G-ZEROの企画で馬の歌を作ってみよう!なんてことがあった。
リバティアイランドの母、ヤンキーローズからの連想。
デヴィッド・リー・ロスの歌に、スティーヴ・ヴァイのギター。
編集長が好きそうな曲。
そこに、血統からの連想を絡めた歌詞を書いた。
パパは荒々しくって
ママは自由にって
デヴィッドのシャウトと
ヴァイのギターでヤンキーローズ
私は優雅にいくの
私は将雅といくの
偉大なるセニョール
川田とトライマイベスト
どこに出すわけでも、誰に聞かすわけではないが、良い曲で良い歌詞だ。
かなしみにも終わりがある。
1番の薬は時間。
覚えていることで生き続ける。
ちょうど先週読んだ伊集院静のエッセイにあった。
そのとおりだと思う。
我々は祈り続けるしかないのだ。
サラブレッドが美しくあるためにスピードがあり、スピードの向こう側にはかなしいことが待っているから。
その血が途絶えても、誰かが覚えていれば生き続け、絶えることはない。
語らなくてもいい、ありのままを受け止めてそのまま。
いつか誰かに何かを伝えたくなったら、そうすればいい。
かなしいとき、hideのmiseryを聴く。
くりかえしstay freeと歌われる。
和訳すると、自由でいること、自由であり続けることらしい。
自由の女神が立つ、リバティ島。
リバティアイランドよ永遠に…
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