今年も日本馬はダメだった。
ビザンチンドリームは、一瞬夢を見せたが…
英愛オークス馬、ミニーホークの圧勝かと思われたが…
前走でクロワデュノールに完敗したように見えたダリズがゴール前で交わした。
馬場状態はベリーソフト?
何を物差しに考えると良いのか?
おそらく、このメンバーでジャパンカップをやれば、クロワデュノールの圧勝だろうと思う。
ゲート順でいけば、2→1→3番での決着。
押し出されたクロワデュノールがハイペースを作り出した。
ゲートが大外と考えれば仕方ないかなと思う。
この馬場で、このペース、ビザンチンドリームがオルフェーヴルかディープインパクトなら…
2頭は小柄な3冠馬だった。
適性とはなんなんだろう?
ペース?馬場?血統?
血統、配合レベルでは、世界との差はないどころか、日本が1番かもしれない。
馬場に関しては、天候はどうしようもないが、コースに慣れる、欧州の馬場に慣れると良いなら、長期欧州遠征をすれば良い。
ペースに関しては、ヨーイドンの競馬が好まれる限りは無理だろう。
takuさんと少し話したが、今回のようならミホノブルボンなら…と言っていた。
ミホノブルボンは自分でキツイペースを作って、誰にも交わさせなかった馬だろう。
そんな馬を追いかけ続けたから、近代最後のステイヤー、ライスシャワーが産まれたとも思う。
イクイノックスとドウデュースの世界では無理だろう。
馬場以上にペース耐性と、馬群での操縦性が大きいのではないかと思う。
ここ最近、気になってるので馬体重を考えてみた。
引退後?T/Tと確定してるはずのエピファネイアは、490キロ代で競走生活を送った。
今のサラブレッドで小型馬とされるのは、460キロ以下かなと思う。
なので、そこがT/Tの馬体重の上限、目安かなと思う。
もちろん、エピファネイアの例もあるので、なんとも言えないが、母シーザリオは460キロくらいで走り、母母キロフプリミエールは、わかる範囲では父アドマイヤベガのシルクプレアデスは420キロくらいだが、他はわりと大きい。
シーザリオ産駒は牝馬以外は、わりと大きめに出てる。
父シンボリクリスエスは540キロあたりで走った馬。
ミオスタチンはおいといて、大きく出るのかもしれない。
筋肉の質、傾向と、骨格に対しての量かな?
こんなことを素人が考えるのはアレだけど…
まあ、なんにせよ、心臓の大きさが変わらないなら、小さい方が持久系かなとは思う。
酸素を血液に取り込んで、心臓で送ってエネルギーになるんじゃないっけ?
筋肉の質はどうあれ、量が多ければエネルギー消費量は大きくなるだろう。
エネルギーの総量がそんなに変わらないとすればね?
まあ、そんなことを考えていたので、凱旋門賞出走馬の馬体重はわからないが、昭和39年から中央競馬会は馬体重を発表してるらしいので、ジャパンカップに参戦した海外馬の馬体重を調べてみた。
産駒が日本に導入されたものとか、主なところを…
モンジュー484、デインドリーム426、バゴ488、ウィジャボード456、エリシオ490、ランド478、カーリング436、ピュアグレイン410、コタシャーン470、プラティニ488、スターオブコジーン462、アーバンシー428、ホワイトマズル492、ユーザーフレンドリー468、クエストフォーフェイム492、ドクターディヴィアス456、ホーリックス492、トニービン460など、すべてキロでね。
と、このくらいの年代まではネットでサクッと調べられたのだが、それ以前のは…
調べてるうちに、目についた馬を何頭か…
サクラユタカオー530、ミスターシービー460〜、テンポイント470〜、ハイセイコーは500オーバー。
今も血統表に出てくる馬もいて、なかなか面白いかと思う。
ちなみに、2011年から10年でJRAの平地競走に出走した47万頭以上のデータから、平均馬体重は470キロで、牡馬平均480、牝馬平均455とのこと。
こんな数字を中程で出してくるあたり、書きながら調べ、調べながら書いているのがバレバレだな。
牝馬ということもあるが、アーバンシーとデインドリームは納得。
ん?と思ったのは、バゴ、モンジュー、ホーリックスかな?
思ったよりデカかった。
目安としては、460以下はT/T、500までがC/T、それ以上はC/Cで良いかなと思う。
なんで、馬体重かと言われたら、凱旋門賞は小柄な馬が良いんじゃない?てのを見かけたから。
そうだとすると、血統理論から推測する距離適性はともかく、ミオスタチン的にT/Tが小さく出るので、それが適性の正体の一つではないかと考えたからだ。
血統からの適性で馬券予想を言う人がいるが、欧州型、米国型と言わずに、母は欧州産でTっぽいから…とか言った方が真実に近いのでは?
もちろん、確定T/TのGalileoもNew Approach、Dawn Approachと3代いけばC/Cてこともあるけどね。
C/Cだからスプリンター、C/Tだから中距離、T/Tだからステイヤーてことはないんだろうけどね。
あくまでも指標、傾向としてあるよね?てことやろ。
ま、とにかく百聞は一見にしかずてことで、机上の血統理論より、馬体重を見た方が良い気がする。
あとなんだろ、芝が違うってんだと蹄の形なのかな?
まったく想像もつかない世界だけど…
車でいうところのタイヤが蹄だとすると、その性能によって求められるサスペンションやシャシーが違うのかなと。
そうなると、蹄からの脚の骨格?骨量?とかになるのかな。
まあでも、凱旋門賞や欧州実績馬がジャパンカップきて、何秒も負けるわけじゃないからな…
いろいろと考えて思うことを…
もし日本産馬で、日本の馬場に合わない馬を連れて行って結果が出たとしても、日本生産界に意味は少ないかなと。
やはり、大谷翔平を待つしかないかと。
歴史も時代も文化も人智も超える馬を。
もしくは、適性外だから無理よね?、でも名誉があるし、国内生産だけでは行き詰まるからね…てなことで挑戦し続ける。
欧州から見ると、オーストラリアがC/Cのプールで、日本がC/Tのプールになるかもしれんしね。
日本競馬が目指すところはそこかもなあ…
突出したスピードを持つ中距離馬。
ドバイやら考えると、それはもう成っているのだろうけど。
ダービーより春天、アメリカよりヨーロッパ!
そんな人もいなくなっただろうしね。
サンデーサイレンスが輸入されたから変わったのではなく、その時期あたりから生産の傾向が変わって、売れ筋が変わって…
あとで振り返ると、2,000年代以前以後て感じるのかもね。
昭和以前、平成以後てかんじ?
昔は、いろんな血統理論、推論があったし、書き物も充実しとったもんね。
それだけ夢があって、わからないこと、余地余白があったんだろう。
それでも、血統を語る時、サラブレッド交配、生産のベースである考え、記録を取り優秀なものを残そうとする、近親交配による資質固定、戻し交配みたいなことを踏まえたものだった気がするしね。
ある程度の科学的なものがベースにないと、オカルトで少し馬鹿にされてたような。
まあ、歴史を考えると日本の馬産が欧州を向くのはしかたないよね。
アラブとヨーロッパ、地続きのエクウスの歴史、そこからアメリカ大陸やアジアなど植民地系にやもんね。
いろんな意見が見られるインターネット。
昔より簡単に情報が得られるが、不必要な、質の低い情報も溢れる。
それに疲れてしまう俺だけど…
見なきゃいいんだろうけど、楽しいものも多いからね…
なかなか難しい。
ここで書いても、会う人、会う人に同じようなことを繰り返し話さんといけん。
ここに書いたよって言ってもね…
そんな俺に、純粋なものを思い出させてくれた先週の出来事を最後に…
求職中の俺は、金はないが時間はある。
探し、申し込み、待つ。
他にすることはない。
果報は寝て待てだが、家にいてばかりでは身体も頭も鈍る。
こんな時はボートレース多摩川だ。
100円あれば、レースが見られ、お茶もタダ。
それだけではアレだし、買いたくなるので少しだけ。
先週はG1ウェイキーカップが行われ、SGレベルの選手たちが集まっていた。
初日はフル参戦、少しやられたので、2日目からは注目レースだけ見に行った。
その2日目に事件は起こる。
推し、何年か前のウェイキーカップの走りを見て、本格的に競艇に目を向けることになった茅原悠紀がフライング賞典除外…
それだけを楽しみに、辛い日々を過ごしてきたのに…
6コースから無理することないじゃないか…
なんてアホなことをしてくれたんだ…
おまえのターンを見たくて…
その夜は飲んだ…慰めてくれない女をブロックしたくらいに。
そんな中でも散歩に良い距離なので通っていた。
茅原はいなくなったが、菅章哉、チルト3度マンが伸びてたから。
初日の2走目で、今節もないなと思ったが、その後の整備がハマったみたい。
アウト屋、外から伸びだけでまくって勝つ、そんな男たちがフライング罰則強化でスタイルを変えていく。
往年のファンからすると堪らなかったのは、阿波勝哉選手の転向だろう。
この秋、ここ多摩川からイン戦をやり始めた。
俺はボートレースは最近なので、なぜこんなに話題になるのかと不思議だった。
一つの時代が終わったということなのだろう。
菅章哉選手は、チルト3度で大きいレースを勝ちたいと話してた。
ここなのか?それともやはり時代遅れは届かないのか?
インコースで負けた後、ずっと外からチルト3度だった。
菅章哉の行方だけを見に多摩川へ行ってた。
準優勝戦も捲りきり、残るは優勝戦となった。
その日は、朝の新馬戦にラナンキュラスとポエティックフレアの娘が出ること、昼の新馬戦には1Aステイヤーのハービンパクトが出るということで競馬場へ。
両方とも、小さくてT/Tじゃね?開幕週の府中はキツくね?と、がんばれ馬券買って応援。
だがしかし、ハービンパクトの方は2着。
本線の馬券に組み込んでいなかった俺は痛恨の間抜作。
ここが当たっていれば、菅→流→流の20点、菅章哉が捲った瞬間に当たる舟券が買えるはずだった。
ボートレース多摩川へ着き、その時を待つ。
今節は押し引きが上手くいかず、熱くなり万舟を逃すことが2度ほどあった。
迷いはあるが、菅頭だけ…と、思いつつ他のレースも少しずつ買い外れ続けて、その時は来た。
節間の展示でスタート後、2挺身は出てた時があったような…
優勝戦の展示でも、1挺身は出てたように見えた。
もう恋なんてしない、もう推しなんて推さない、茅原の馬鹿野郎…
ここは外れても菅しか買わない!
2列目を誰にするか迷いに迷った。
時計の出てたところ、インコース…今節ラッキーボーイ篠崎元志!
男前すぎて好きになれないが、ここはグッと我慢して運を持つ奴を…
大時計が回り始める…
起こしは少し遅れたか?
スタートは並ぶ?入ったか?
出て行ってる!捲りだ!
3度マン炸裂だ!
元志が最内差すも、捲り差しのように大池!
嗚呼…舟券はダメか…
まあどこの目も安かったしな…
おめでとう菅!
ウイニングランの菅に惜しみない声援が。
もちろん、俺も声を張り上げ、手が痛くなるほど叩く。
表彰式で菅章哉は…
「フライングしてレースを壊さないこと。」
「ファンに選んでもらってドリーム戦に乗れたから、準優勝戦に滑り込めた感謝。」
スタートが0.13だったことを聞き、大きく頷き、ホッとしたような安堵の表情で
「0.10を目指してたんで、良いスタートいけました。」
「自分でもびっくりするくらい伸びてた。」
「この仕上がりであれば、大きいレースでも6コースから勝てる。」
と語り、最後に…
「負けても負けても声援をもらって、勝ったらさらにすごい声援をもらって…励みになります。1走、1走気合い入れて…グランプリ取ります!」
終始、満面の笑みで、こちらまで笑顔になるようだった。
なんというか幸せな気分になった。
一所懸命やり、自分を貫き、結果を出す。
去年の多摩川では、情緒不安定で泣いていたという。
どれほどのことなのか、想像もできない。
競技者であり、国から許された公営競技者であること、自分が生き残るために選んだチルト3度…
誰もがスター、池田浩二や毒島誠になれるわけじゃない。
その中で、チルト3度の菅として生きていく…
その夜も家中を転がるくらい酔った。
ボートレースは売上が上がってるという。
わかる。
競馬はこれから売上下がるだろうなと思う。
ファンサービスはいらない。
勝馬投票券購入者にサービスは必要。
ネットの売上が大きいなら、早くパドックとレース映像を全場、全レース流すべきだ。
競馬場は好きにすればいい。
馬に影響がないように防音装置をつけるとかすれば、どれだけ騒ごうが良いだろう。
良いレースをするのは当たり前。
それを買ってもらって初めて。
多くのジョッキーより、ボートレーサーの方が買ってもらってることに対しての意識が高いと思う。
主催者もそうかもしれない。
売上減っても、売上デカいから…
畜産と…綺麗事はいいから、もう少しちゃんとしたらどうかと思う。
国が許さなければ存在できない、公営競技の人たちは、法律で禁止された博打のテラを取る人たちなのだから。