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住之江にも阪神にも行けるのにホテルで朝日杯。

タイトルのまんまなのだが、実に不思議なことが起きた。
まさに事実は小説よりも奇なりである。
何かに呼ばれてたどり着いたなんて話に近いのかも?
ボートレース住之江で行われた、一年の総決算であるグランプリを観るために大阪に宿を二泊取った。
なのに優勝戦はホテルに居た。
なぜそのようなことが起きたか?
住之江に行かないなら、なぜ阪神競馬場で生朝日杯にしなかったか?
そんなこんなをこれから明らかにしていこうか…
え?気にならない?
そんならもう書かん!
俺だって忙しい…腰痛に悶えながら書いとるんじゃ!
黙って読め!とは言わない、黙って嫁に来て欲しい。

撤退戦、部屋の引き渡しがすんなりすんだ木曜日。
金曜日は京都に宿が取ってあり、母と小旅行予定。
このターンの最後の東京の夜を編集長と呑むことに。
離れても覚えていてくれる人たち、焼鳥屋からのロックバー?
それぞれに固い握手で見送られた。
編集長と待ち合わせに時間があったので街を歩いてみた。
懐かしい店、何があったか思い出せないとこ、気がつくと寝ていたバス停…
街を歩く人たちの雰囲気も違う。
俺がいた頃は、昼と夜で人が入れ替わっていた。
遅くとも晩御飯までしかいない昼間の人たち。
入れ替わるように俺たちのような街の人たちが朝まで飲む。
そこから帰る人と、そこに帰る人。
いまはライブハウスも怖くないし、音楽を聴きに飲みに行く人なんていないんじゃないかな?
言葉にならないおもいで街を彷徨い、酒と音にまみれ泣かされ癒やされ励まされ、そうしないと明日が来ない人たち。
街は変わらない、そこにいる人たちが変わったのだろう。

翌朝、編集長と軽い握手でまたと別れた。
フォークの競馬サイトでもないし、今生の別れでもない。
ましてやいまはネットワークで世界中と時間を共有できる。
肉体的な実感はないかもしれないが、別に男と抱き合う趣味はない。
編集長とは、散歩がてら競馬場、競艇場にいけなくなるのが大きいが、一緒に打つだけなら、ネットワークでなんとかなる。
時代は変わり続け、そこに対応できるかどうかなのだろう。
近くにいても、一緒に住んでも、すれ違ったり、同じ時間を共有できなかったりする。
それもこれもあれも縁なのだろう。
どれだけ祈り願っても、縁がなくなれば重なることはない。
撤退戦なので、次に旅に出るのはなかなか難しいと思い、西下しながら再開できる人とはと思っていた。
それぞれの地獄があり、生活があり叶わなかったが、見たことのないもの、行ったことのない場所にはいくつか縁があった。

京都の朝は滋賀は大津へ。
琵琶湖疏水を回りたかったのだが、後の予定も考えて塔をテーマにした。
ぼんやりと考えて当日までに行き先を決める。
なんとも俺らしいが、漏れも隙もある旅。
そんな旅も進むうちにテーマが見えてくる。
まずは石山寺の多宝塔。
紫式部ゆかりというのは着いてから知った。
懸作りの本堂?
自然なの?よくわからないが、なんとも言えぬ岩?が中心にあり、その上に国宝の多宝塔。
多宝塔は尾道のくらいで、あまり数見てないが、さすがは国宝に選定されるだけのことはある。
そこから眺める琵琶湖も良い。
ちょうど曇り空から光が出てきた頃だった。

そこから山科経由で京都は伏見?醍醐寺へ。
伏見?知り合いがいたような…
ま、いっかと訪れてまたまた知ったのは…
唐門?見て、菊紋と桐紋でなんで?と思ったら…
皇室とも深い繋がりがあり、太閤秀吉が修復に関わったとかなんとか。
豊臣秀吉?なんか知り合いに関係があったような、ないような…
ま、いっかと初めて歩く国宝の中。
まさか国宝の建物の中を歩けるなんて…
苔むす庭も美しい、ガイドのおっさんが聞け聞けとうるさかったがスルー。
秀吉が花見したとかなんとか…
うちの殿様は吉川か海賊やしなあ…
知らんがな、それより黙って建物、内装、庭を感じさせておくれよ。
歴史は後で知ることができる。
もちろん、知識があってこそ感じるものもあるだろうが、そこにいられるのは今しかないのだから、五感を優先させてくれよBaby!て感じ。
奥まで歩き、母に抹茶、俺に麦酒で喉を潤す。
最後に見た五重塔は、法隆寺、瑠璃光寺と並び、三大五重塔の一つと言われてる。
他の二つと違い、美しさというより、どっしりとした迫力を感じた気がする。
この日訪れた2ヶ所は外国人観光客も少なく、ゆったりと国宝の美しさを感じられた。

そこから京都で帰宅する母と別れ大阪の宿へ。
撤退戦の疲労が肉体…腰にきていて、長時間歩行が辛い。
このまま宿でゆっくり過ごし、翌日の優勝戦だけ観に行くか…
とりあえずシャワー浴びて…
初めてのボートレース住之江やけん、観戦ポイントやら、飯屋やらウロウロしたいのう…じゃが優勝戦日は人が多くて、たぶん身動き難しいやろなあ…
4レースくらいは出来そうじゃし行くか…
この決断がこの旅のメインテーマであった住之江の価値を決定付けた。
詳しくは別のとこで書いたので割愛。
素晴らしいレース…素晴らしいターンだった。
たった一つの、勝ち負けに関係ない、3着争いのターンを生で見た。
それだけで、撤退戦も含め住之江に呼ばれたと思うくらい。
そのたった一つのターンを観て、それを知覚するために、この数年勉強し、多摩川で名人たちのターンを観てきたのだ。
そのターンをした男は、多摩川で俺をボートレースに向かわせた男だった。
世の中に絶対はないというが、俺が死ぬまでにあれ以上のターンを見ることはないだろう。
その男の名は茅原悠紀という。

まだもう1レース残っていたが、腹も減ってたし腰も限界だったし、なによりもこれ以上のものを今節観られるとは思わなかったので宿へ。
そしてその夜…飲み過ぎた。
一人で語り始め、「つのちゃん」が入ってきて…
いろんなことが混じりながら朝まで…
目覚めると昼近く、案の定な二日酔い。
飯を食わなければ…と散歩へ。
大村益次郎最後の地を経由し、目指していたリンガーハットはフードコートだった。
ここでこの旅のテーマ発動。
昨日の朝も卵かけご飯だったので…テーマは卵かけご飯?
てことで、卵かけご飯&唐揚げ定食!
そして大阪城へ!また豊臣秀吉か!
旅のテーマは秀吉なのか?
真田の出城はどこだ!抜け穴は?とか思ったけど、諸説あるみたいだし歩き回れる腰ではなかった。
滋賀、京都はそうでもなかったが…ここでインバウンド?炸裂!
豊國神社の手水舎?に座るものがいたり、自撮り棒の槍衾!
精神的にも肉体的にも削られ、天気も悪く早々に宿に引き上げ、ゆっくり朝日杯を買おうとなった。

その朝日杯なのだが…
血統評価、戦績からは、ダイヤモンドノットとリアライズシリウス二強とみた。
なのだが…わりと人気。
人気馬を広めに抑えるとガミリンマンソン。
その時点では一頭軸にすればガミはない…
血統、戦績で差がないなら、どこで差をつけるかとなると…
血統の好みはリアライズシリウスだが…
津村かルメールか選べと言われると、親を人質に取られたりすれば話は変わってくるが、平の状態なら…一択やない?
ということで、ダイヤモンドノット軸を仕込み、あとはパドックを見てから買い足しで濃淡をつければ…
パドックを見ると、エコロアルバ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウスで次点でカヴァレリッツォな感じ。
エコロアルバは3、ダイヤモンドノットは10、リアライズシリウスは13…
てことは…足算馬券じゃん!
3連複フォーメーションで3-10-13→3-10-13→からの人気馬を買い足した。
エコロアルバは競馬しやすそうやし、松山くんがなんとかするやろ…
ま、なんとかならなかったよね。
弾幕の薄いところが的中。
アドマイヤクワッズは出来もそんなに良く見えなかったし、血統的にクワッズ嫌い…食わず嫌い発動してたもんなあ…
勝った弟ムーロはさすがすぎたし、ルメールも勇気を持った競馬だったと思う。
あとはそんなに差がなかったんじゃないの?
審査員の皆さん、松山を3着に出来ませんか?てかんじ。
もちろん、このままでは終われないので最終にオールインが、かすりもしない外れ。
前日より寒く、微妙に雨が降る日で住之江に行く気も消滅。
ところが、すべてを諦めて宿にいることし、近くのラーメン屋に昼飯を食いに出たのだが…
これが大当たり。
口コミを見ると、鶏白湯の卵かけご飯て書いてあって、旅テーマの卵かけご飯じゃん!とラーメン本体には期待せずに行ったのだが…
ひょっとしたらだけど、人生でラーメンを食べて初めて驚いた。
食べ終わった後に店員さんに、ビックリするくらい美味しかったと伝えて、ビックリさせてしまった。
旅のテーマがラーメンになり、その後も行った先で良いラーメンに出会ったのだが、それはまた別のところで。

なんというか、旅をするにも楽しむにも、体力と余裕が必要なのだと痛感した。
目標としていたものが違うと感じたら、すぐさま別のことをするべきだし、その方が足の向くままに思いもよらない出会いがある。
この翌日、美術館に行くつもりが朝改めて調べると休館日。
それでなんとなく向かった住吉神社が…大正解。
難波で編集長に贈り物を発送したのだけど、郵便局のオネーサンが素敵な人で…

「はったつさんいかれはったんやねぇ。」

「へー、やっぱりええとこなんですか?」

「ええ贈り物と思いますよ。あの辺が地元なんです。」

「地元の人が言うなら間違いない。良かった。」

住吉神社には呼ばれていくとかて噂もあるが、旅なんてのはゆるっとして、方角だけ決めたらあとは足任せ、足の向く方へ行けばええのかなて。
今度、他所の土地に住むなら、住之江と住吉神社に自転車で行ける距離のとこがええなと本気で思った。
柔らかな関西弁、素敵なオネーサン方…
俺の心棒が辛抱たまらんくなりそうや。

てことで、住之江にも阪神にも行ける距離にいたのに、精神、肉体の疲労激しく、ホテルで競馬することになった不思議な話でした。
何しに大阪で2泊したのか?と思われる方も多いと思う。
でも、旅も人生も人間関係も、余白が面白いと俺は思うな。
競馬コラムと思えば、酔いどれ競馬は脱線しすぎだろうけど、生きている中にある競馬コラムと思えば許されるかなと。
だって、予想したり懐古したりデータ出したりはみんやってるもん。
火の気のないところに物語を作ったり。
これからは、競馬場に行けない距離に住む話になるしね。
そんなんでも俺を読みたいと思う人は…
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励まされると激しくなるかもしんないしね。

てか、もう有馬記念を残すのみか…
時なんて過ぎてしまえば早く感じるもんやね。
最後に夢見たいねぇ…

pirocks

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