中央競馬が終わったということで、今年を振り返りながら有馬記念の話など。
今年はなんといっても馬券を買わなくなった。
現地参戦も一日中いることは少なく、多摩川から途中参加か、メインだけ見て多摩川、メインを仕込んで多摩川、多摩川→府中→多摩川なんて日も。
そして年末に東京を離れることになったのだが…
すでに多摩川が恋しい。
馬券の話をすると、現地分はわからないが無職期間も多かったことを考えるとたいして買ってないだろう。
ネットで見ると、ギリ二桁万円購入の万馬券は2本。
回収率は70%くらいの的中率は5%くらい。
なんともお粗末様である。
その代わり、舟券を買って国や皆様に貢献した。
はっきり言って、馬以上にうまくない話になってると思う。
それでも貧乏な生活の中で、国民の皆様に貢献できたことを誇りに思う。
はっきり言うと馬だけでなく、博打に飽きてきている気がする。
当たっても二桁万円いくかいかないかレベル。
金持ちになるために博打をするわけではないので良いが…
外に出ても財布に一万円もない時の方が多い。
打ち続ければ、当たりも出てくるし、購入額は増えていく。
あまり打つ気がないから、小銭で小点数で昇天する。
果たして何が楽しくて博打をするのか？
公営競技というにはあまりにも杜撰な競馬界というブラックボックス。
ボートレースもそうじゃないか？と言われたらそれまでだが、博打という面では推理する楽しさが段違い。
競馬は考えるファクターが多すぎだし、生き物という数値ができない物言わぬものがある。
それが魅力でもあるのだろうが、なんにせよ安易な御涙頂戴は好きじゃない。
レースが終わって、◯◯のものを身につけていたとか言うなら、来週末の大きなレースは◯◯のものを身につけて彼と共に走りますと言えば良い。
まあこれは俺が形式や場所を問わず、手を合わせ祈ればそこがどこだろうとかまわないと思うからだが。
そりゃ、その国のワールドカップ初優勝を決めるようなゴール後とかならわからん気がせんでもないが…
まあ、あれはインナーウェアにメッセージを書いて、同じフィールドでプレーしているというようなこともあったろう。
基本、男なら黙ってろと思わない？
まわりが実は彼は◯◯の思いを背負って、毎年命日には欠かさず参ってるとかなら…
だいたいが自分の利益になることを他人を使って祈るなんてのは、神様や仏様じゃなくてもうんざりじゃないか？
手を合わせる時、こうべを垂れる時は空っぽに、何かを祈るなら他人のためだけ。
越後屋と悪代官じゃないんだから、信仰心を自ら汚してどうするの？
話がそれたが、東京を離れて少し経って思う。
自転車で競馬にも競艇にもいけるところに住むというのは、とても特殊なことだったのかなと。
多くの人が車や公共交通機関を使ってだと思うし、家から30分でも近い方だろう。
観光地に住む人もそうだろうが、誰よりも誇りに思うか、ほとんど興味をなくすかどちらかだろう。
小さな競艇場に、小銭を持って散歩に行き、当たれば晩御飯が豪勢になる。
あの時間ほど素敵なことはなかった。
どこにいても、どこの場所も買える時代。
買いたくなったら、全国どこのでも府中と多摩川へ行って買う。
ほんとうに幸せな時間だった。
俺は祭騒ぎが好きじゃない。
人の少ない競馬場と競艇場ほど落ち着くものはない。
平日、仕事もなく面接もうまくいかず、家にいれば電気代がかかり鬱は加速していく。
ポケットの小銭を確かめながら、座るスタンド。
ここにいたってなにが変わるわけじゃない。
でも、1人で時間をやり過ごすにはここしかない。
なんというか、外とは別の時間が流れていたんじゃないかな…
みんなが悩んだら見にいく海とか山、さまざまな風景だったり喫茶店だったり映画館だったり。
それが俺にはボートレース多摩川だった。
有馬記念は墓参りの帰り、高速道路でラジオから。
あー、武豊は行かなかったんだ…レース壊れるなあ…
ん？武史がいったの？リアリー？
メイショウタバルはかかってまくりになったか…
この辺でレースを追うのをやめた。
当たっても当たらなくても俺の人生に影響はない。
高速道路上で何かに当たれば俺の生命はない。
3連複しか仕込んでないし、レースは後から確認すれば良い。
年末で混んでいるサービスエリア、すでに飽きてきている故郷。
ここでしか生きていけない人がいて、ここでは生きていけない俺のようなやつもいる。
それだけのことと、懐かしいはずの道を走っていた。
何度かレースを見直した。
最初は武史は武豊の後ろにつけるために出していったのかと思った。
武豊がいかずに先頭まで出て少しかかったけれど、松本くんが行ってくれて楽になった。
自分が楽になったら、武豊が外の離れた所で折り合う作戦が崩壊し苦しい捲り。
結果的にはそうなのだが、武豊は宝塚記念でも今秋もスタートから押して行ってはいないことに気づいた。
宝塚記念が鮮やかで、サイレンススズカやジャックドール的な平均ラップで後続に何もさせない的なものを想像していた。
ひょっとしたら、メイケイエール的な感じで、メイショウタバルを抑えて競馬することが第一義と思ってるのではないか？
それなら、出して行った武史は潰す気のファインプレイなのか？
そうだとしても、そこまで考えていたわけじゃない気もする。
エリカエクスプレスにしろ、メイショウタバルにしろ、先頭に立てば折り合うが、そんなにスタート早くなく潰しに頭を叩きに来られると…
もちろん、それをやって折り合うことができなければ破綻するけど…
レースの結果はコスモキュランダ2着、勝ったのは後方から差してきたミュージアムマイル。
これはクリスチャンがデムーロしたってだけの話で、能力的にはあまり差がないと思う。
掲示板に乗ったのは後ろからの馬ばかりで、レガレイラは難しい競馬になると思っていたとおりだし、ダノンデサイルは目標にされる分で先に動いてしまったかな？くらい。
武史はレース後、「120点、勝てなかったので100点の競馬。メジロパーマーみたいに前でやり合って後ろを離して競馬するつもりだった。具合良く、自信を持って乗りました。」とのこと。
ハナからメイショウタバルと一騎打ち的な思いで出して行ったのだろうね。
結果的に武豊は付き合ってくれなかったが、松本くんが行ってくれて、武豊がかかって良かったね。
勝馬とはレースタイムで0.1秒差、上がりではほぼ1秒差あるので見事なレースだった。
勝てなかったのに100点上げてどうすんの？と思わないでもないが、中山2,500メートルを特殊コースと捉えるか、コスモキュランダで足りてしまったレースと捉えるか…
ミュージアムマイルは秋3走目の3歳馬の斤量。
ダノンデサイルはドバイからの欧州遠征からのレコードジャパンカップ3着からの…よく頑張ってるとしか言えないな。
レガレイラも勝馬と同じ上がり、能力は走ってる気がする。
となると、コスモキュランダが頑張ったんだね。
元々、クラシックで主役級だったしね。
ただ丹内祐次が乗った3戦のパフォーマンスが良くなかった。
古馬になったら足んないと思って、好きな馬だったはずなのに眼中になかったもの。
中山好走実績たって、オールカマーが負けすぎだしね。
馬券的な話とか、買い方の話を書こうと思ってたけど、ここまででけっこうな文字数になったのでやめよう。
もう少しで一年が終わるけど、皆さんはどんな年だったかな？
俺の周りは自分も含め、あいかわらず厳しい戦いをしている。
でもだからこそ、仲良く喧嘩できてる気もする。
離れていても、どこにいても、金がなくても、当たらなくても…
想いが一緒なら…なんてことは言わないな。
想いも考えも違っていても、縁があるならまた重なり合うはず。
自分のために祈らないやつばかりで、回り回って祈ってもらってる気がする。
でも、俺は楽にならなくていいんだ。
俺が楽だと助ける力もないのに、助ける立場になってしまう。
俺は苦しくていいから、仲間に楽になってもらって、仲間たちが暇な時に助けてもらうくらいがちょうどいい。
血が繋がってようが、親だろうが他人だし、俺を幸せな気持ちにできないやつらと沈んでいく気はない。
所も変わって、年も変わる。
そのうち良いことあるだろう。
てことで、俺の馬券は当たらなくていいから、仲間に当ててもらって飲ませてもらおうて。
競馬があるから生きていけるわけでなく、生きているなかに競馬もある。
そんなふうに今は思ってる。
皆さん、風邪などひかずに年末年始を過ごされますように。
仕事が納まれば、精神が緩んで免疫落ちがちだしね。
来年もG-ZEROと競馬しましょう！
楽しくね！