毎日杯
シャフリヤール(ディープインパクト× by )牡・18生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:1 影:1 集:4 質:3 再:3 SP:3 ST:3 特:1(母産駒複数活躍馬)
合計:(33+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め
〇 短評
アルアイン全弟。前面でクロスしたNorthern Dancerは世代ズレを起こし、主導はTurn-toを伴うHail to Reason4×6。Mieuxce.Beau Pere等、細かく血を生かしており見た目に反してきめ細かい配合だと言える。それだけに、父の主導であったAlmahmoudの欠落や、前述のNorthern DancerやBanish Fear.Donatelloの世代ズレが惜しまれる配合である。これは父の世代に比して母の世代が全体的に新しい為におこっているが、結果的にここが当馬の配合の限界点を端的に示していると言える。反面、全体的な血の生かし方は悪くは無く、Sir Gaylordがスタミナの核を形成するなど、開花は早めながら、意外と成長力を秘めた配合だと言えるだろうか。本質は芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。重馬場はある程度こなせるタイプ。
日経賞
ウインマリリン(スクリーンヒーロー×コスモチェーロ by Fusaichi Pegasus)牝・17生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:4 結:5 土:4 弱:2 影:1 集:6 質:3 再:2 SP:4 ST:3 特:1(母産駒複数活躍馬)
合計:(34+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M □ I □ C × L ×
ダ:S △ M □ I × C × L ×
芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め
〇 短評
主導はかなり不明瞭な配合だが、Northern Dancerを伴うDanzig4×4。次いで、Hail to Reasonを伴うHalo4×5。Native DancerをRaise a Naitive6×4。Nashua6×5の系列クロス。本質的にこの父母の相性があっていない事はこれでわかる配合。ただし、上記のうち、Halo.NashuaはNearcoで強固に結合し、Raise a NativeはDanzig内Native Dancerで主導に取り込まれているのは幸運か。かなり血が濃い配合だが、これといった弱点は無く、Phros(=Fairway)21連からなる土台構造はなかなかに強固で、血の流れ自体の良さは秘めている点と、上記のクロス馬の全てを母父であるFusaichi Pegasusに集めている点から考えると、好調期には強い競馬を見せる可能性は否定できない。ただし、前述の血の濃さや、影響度バランスの悪さから考えると突然の不調には、より注意が必要な血統構成だと言える。本質は芝・ダートとも兼用のマイル~中距離タイプ。10F以上の距離延長適性は決して高いとは言えない。
マーチステークス
レピアーウイット(ヘニーヒューズ×ランニングボブキャッツ by Running Stag)牡・15生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:5 結:6 土:2 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)・1(母産駒複数活躍馬)
合計:(35+2/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M □ I △ C × L ×
ダ:S □ M □ I △ C × L ×
芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め
〇 短評
アジアエクスプレス全弟。主導はかなり不明瞭な配合で、Raise a Native5×7・7。次いで、Prince John5×6。更に、Bold Ruler6×6.Tom Fool6×6が続く。これらクロスの連動性があまり高く無い事や、血の集合も弱い事から、連合勢力とも言い難い。また、血統全体において米系が強い配合で、上記のクロス馬がそれらを纏めているものの、孤立したNearco.Hyperion等の欧州系をNorthern Dancerが結合をアシスト。また、Djebel-Tourbillonがスタミナの核を形成しているが、Teddyを通じ、主導たるRaise a Nativeと連動。その質の高いスタミナをしっかりと補給している。また、9代目までの判定においては、母内Ticino.Oranienに大きな欠陥を生じているが、当馬の場合10代目までが有効世代数であり、父内、Dark Ronald-Bay Ronaldがクロスし、Ticino内は弱点の派生を防ぎ、Oranienは弱点ですんでいる。その効果は、広義の意味でBay Ronald系であるHyperionが弱い点が気になるが、同様に、Bay Ronald系であるTeddy系の強さから効力を発揮していると考えられる。生かされた、スピード・スタミナはなかなかに強靭で、スタミナは、Djebel.Somethingroyalがその核を形成。スピードは更に強靭で、Bold Ruler.Tom Fool.Bull Lea(Plucky Liegeの欠落でスピードタイプへと能力変換を起こしている)が、マイル前後向きのスピードを補給している。主導の不明瞭さ等、決して一流の配合とは言えないものの、なかなか理にかなった配合でもあると言える。本質は、芝・ダートともやや中途半端になりやすい、マイルタイプ。重馬場はこなす程度。
高松宮記念
ダノンスマッシュ(ロードカナロア×スピニングワイルドキャット by Hard Spun)牡・15生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:5 土:3 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(38+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□-
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め
〇 短評
主導は、母の傾向を引き継ぎMr.Prospector4×4の系列クロス。次いで、Prince Roseを伴うPrincequillo。この主導は、Northern Dancerの結合のアシストもあり、Mr.Prospecteor主導型の配合としては良くできていると言える。また、主導内はMr.Prospector-Rais a Native-Native Dancer-Polynesian-*-Sickleと系列クロスを形成するだけでなく、母方のNashua-Nasurullah-Nearco-Pharosと、こちらも系列クロスを形成。米系が強い配合ながらも、Nearco-Pharos系が強い父母の血を良く生かしていると言える。また、Princequilloクロス内は、Papyrus-Traceryとクロスし、そのスタミナを強力に再現したもので、当馬の血統構成上ステイヤーでは無いものの、マイルを中心とした距離適性範囲の幅は広いタイプだと言える。また、Turn-toの切れ味や、結合こそ果たさないもののGold Bridgeのスピードや、Djbelのスタミナ等、隠し味的なクロスをしっかり作成したのは魅力的な部分ではある。惜しむらくは、これらの結合が弱い点で、やや詰めの甘い競馬を繰り返す可能性は否定できない。本質は芝向きのマイルタイプだが、前述の通り距離適性の幅は広いタイプだと言える。また、ダートをこなす可能性を秘める点は指摘しておきたい。
(taku.O)
1日1クリック!皆さん、応援よろしくお願いしますm(__)m