紫苑ステークス
ファインルージュ（キズナ×パシオンルージュ by ボストンハーバー）牝・18生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：４ 結：５ 土：２ 弱：１ 影：１ 集：４ 質：２ 再：４ SP：４ ST：３ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（30+1/60）点 クラス：1B+(2B)
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S △ M □ I △ C × L ×
ダ：S □ M △ I × C × L ×
芝適性：□ ダート適性：□ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：低め 成長型：早め
〇 短評
前面でクロスしたサンデーサイレンス３×４は、ほぼ単一クロスの為、主導はNorethern Dancerを伴うLyphard５×４。ただし、主導内はHurry On.Ksarが落失し、妙味が薄い主導となっている。反面、その為に日本適性が高くなったとも言え、主導をサポートするBold Ruler-Nasrullahのスピード、Mossboroughのスタミナなど、バランスの悪さもあるが、アシスト自体は良好で日本適性の高い配合であるとは言える。また、前述のサンデーサイレンスクロスが欧米系の結合をアシストしているのは幸運。ただし、その影響が主導勢力と同程度に強いのはマイナスだと言える。全体的にみるとひと息もどかしい配合で、この父母の相性は良くないと言える。本質は、芝・ダートともひと息なマイラータイプ。クラスが上がった際はダートの方が向く可能性はある。
セントウルステークス
レシステンシア（ダイワメジャー×マラコスタムブラダ by Lizard Island）牝・17生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：６ 結：７ 土：３ 弱：１ 影：１ 集：４ 質：３ 再：３ SP：４ ST：３ 特：１（産駒複数活躍繁殖牝馬）
合計：（35+1/60）点 クラス：2B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S 〇 M 〇 I △ C × L ×
ダ：S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：普通 成長型：早め
〇 短評
グラティアス(2B+)半姉。前面でクロスしたHail to Reasonが世代ズレを生じ、主導はNorthern Dancerの系列クロス。世代ズレを抱えながら父母の相性は比較的良好で、Turn-to.Pharamond(=Sickle).Almahmoudで３代父Haloのスピードを再現。また、Promised LandクロスによりTeddy系の結合をアシストするなど父のスピード再現にはそれなりの良さがある配合であるとは言える。反面、弱点や欠陥を複数抱えた点や、（９－14－３－３）と、父母の世代間のバランスの悪さが否めない配合である点は、指摘せざるを得ない。もって質の高い血で構成された母の生かし方が弱いのは、非常に惜しまれる点であり、ここが当馬の配合の限界点だと言える（蛇足だが、この母にモーリスを配するとかなりレベルの高い配合となる）。本質は、芝・ダート兼用の早期有利のスプリント～マイルタイプ。重馬場もこなせる全天候型の可能性を秘める。
京成杯オータムハンデ
カテドラル（ハーツクライ×アビラ by Rock of Gibraltar）牡・17生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：７ 結：４ 土：２ 弱：３ 影：２ 集：４ 質：３ 再：５ SP：３ ST：３ 特：３（母・伴性血統牝馬 Prince John）
合計：（36+3/60）点 クラス：2B+(3B)
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S △ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ：S △ M □ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：□ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：普通 成長型：遅め
〇 短評
主導は、その祖母Almahmoudとの位置の悪さを抱えるものの、Northern Dancer５×５・５の系列クロス。次いで、Turn-toの中間断絶の影響が強い。Pharmond(=Sickle)の世代ズレに見られるように、やや世代ズレ気味の配合ではあるものの、最低限の世代ズレで済んだのは幸運。また、全体の血をきめ細かく生かしたものの、その連動性は弱く、結合力に不満が残る配合ではある。反面、前述のTurn-toやAlmahmoudのスピードから父父サンデーサイレンスのスピードの一部を再現した点や、これといった弱点の無い血統構成は評価できる。本質は、芝向きのマイル～中距離タイプ。ダートや重馬場は不得手。同父産駒としては良くできているものの、母であるアビラの繁殖牝馬としての血の配置の優秀性を踏まえると、自身の血統構成は、あと一押し欲しい血統構成である。
(taku.O)
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