京王杯２歳ステークス
キングエルメス（ロードカナロア×ステラリード by スペシャルウィーク）牡・19生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：５ 結：７ 土：４ 弱：３ 影：３ 集：３ 質：３ 再：５ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（40/60）点 クラス：3B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：〇
Ⅲ 距離適性
芝：S □ M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ：S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅め
〇 短評
前面でクロスした、Mr.Prospector４×５は中間断絶の為、主導はNijinsky-Northern Dancer。ただし、NijinskyとNorthern Dancerの位置関係に問題を残した為、主導面においての評価はそこまで高くは無い。反面、血統全体の結合力は、Mr.Prospector.Secretariat.Buckpasserのアシストもあり、全体の連動性が高く、ここがこの配合の能力の源泉と考えられる。また、土台構造をNearco18連で形成し、影響度バランスも（７－６－７－７）とし、これと言った弱点も無い為、安定感のある配合。更に、Turn-toやGold Bridgeを生かしたSpecialから来るスピードは魅力的。本質は、芝向きのマイル～中距離タイプ。また、ダート、重馬場もこなせる全天候型。開花には比較的時間がかかるタイプと想定される。
ファンタジーステークス
ウォーターナビレラ（× by ）牝・19生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：３ 結：６ 土：４ 弱：２ 影：２ 集：３ 質：３ 再：５ SP：４ ST：４ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（36+1/60）点 クラス：2B+(3B)
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：〇
Ⅲ 距離適性
芝：S × M 〇 I 〇 C □ L ×
ダ：S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：普通 成長型：普通
〇 短評
主導は、不明瞭な配合で、ひとまずHalo４×４の系列クロスだが、Roberto４×５、Northern Dancerを伴うLyphard５×４、Sil Ivor６×５の影響もかなり強い。できる事なら、Robrto.Lyphardのクロスは無い方が、シンプルに血統を構成できた為、良かったと考えられる。ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、前面のこれらクロスの充足率はなかなかに高く、Nearco18連を介し強固に連動できたのは幸いで、血の濃さがある為そこまで評価が高くはならないが、当馬のセールスポイントは確実にここにあると言える（その意味で、種牡馬シルバーステートは時代にマッチした血統構成をしていると言えるだろう）。また、これといった弱点も無く、Pharos(=Fair Way)23連で形成した土台構造も踏まえると安定感のある血統構成。更に、生かされたスピード・スタミナは強靭。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプ。重馬場もこなせる全天候型。完全開花には時間がかかるタイプだが、早期のスピード勝負には対応可能。
アルゼンチン共和国杯
オーソリティ（オルフェーヴル×ロザリンド by シンボリクリスエス）牡・17生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：７ 結：６ 土：３ 弱：１ 影：２ 集：３ 質：２ 再：５ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（36/60）点 クラス：2B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ：S × M □ I □ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：□ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：普通 成長型：早め
〇 短評
主導は、サンデーサイレンス３×４を呼び水にした、Hail to Reason５×５・６・７の系列クロス（母内８代目は、世代ズレとしてカウントしていない）。ついで、Almahamoudの系列クロス。また、Northern Dancerを呼び水にした、Lady Angelaの系列クロスの影響も強い。この形態は、Hail to Reasonを主導とした、母の再現としては傾向を引き継いでいるものの、ノーザンテーストを呼び水にした、父の傾向を引き継ぐ意味ではやや弱いと言える。ただし、主導としてはかなり明確な配合で、６代目までに並ぶ、欧米系のクロスとしっかりと結合を果たした点は評価できる。同父産駒として難しい部分である、メジロマックイーン内も、Blue Eyed Momoを系列クロスにし、メジロアイリスとレディシラオキの呼応により、ヒンドスタンのクロスを作成、そのスタミナの再現に成功している。また、スピード面においては、前述のAlmahamoud. Lady Angelaを核に、Nasrullah.Gold Bridgeのクロスを生かした、Lt.Stevens(=Thong)の同血クロス６×４を作成し、この引き出しに成功すれば、前述のスタミナの再現性から見て、長く脚を使うような、スピード能力を発揮する可能性を秘める点は、指摘しておきたい。惜しむらくは、血の集合が散漫で、かつ弱点を複数抱えた為、詰めが甘くムラな面を見せる可能性がある点か。本質は芝向き中距離タイプで、距離延長は基本的には不利なタイプ。ダートはこなせる程度。
みやこステークス
メイショウハリオ（パイロ×メイショウオウヒ by マンハッタンカフェ）牡・17生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：５ 結：５ 土：４ 弱：１ 影：２ 集：４ 質：３ 再：３ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（34/60）点 クラス：2B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S △ M △ I × C × L ×
ダ：S □ M 〇 I □ C × L ×
芝適性：△ ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：普通 成長型：普通
〇 短評
主導は、前面でクロスしたMr.Prospector４×５を呼び水にした、Nashua６×６・７、次いでBoldnesian６×６の系列クロスで血統を構成。両者はNasrullahで結合を強固に果たすものの、連合勢力と言えるほどの連動性は無く、主導面での評価はそこまで高くならなかったのが惜しまれる点である。また、Khaledが５×８と世代ズレを起こした点も惜しまれる点である。加えて弱点の派生もマイナス要素だと言えるだろう。とは言うものの、Nearco19連の土台構造や、呼び水となったMr.Prospectorへと全体の血の結合が集まっており、ここが当馬の配合の最大の長所。本質はダート向きのマイルタイプで、芝は不得手だが、重馬場はこなせる。距離適性の幅は比較的広いタイプ。
(taku.O)
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