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重賞勝ち馬評価 京都牝馬ステークス【ロータスランド】 ダイヤモンドステークス【テーオーロイヤル】 小倉大賞典【アリーヴォ】 フェブラリーステークス【カフェファラオ】

京都牝馬ステークス
ロータスランド(Point of Entry×Little Miss Muffet by Scat Daddy)牡・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:5 土:3 弱:1 影:1 集:2 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:0
合計:(28/60)点 クラス:1B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I × C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は非常に不明瞭な配合で、前面でクロスしたMr.Prospector.Robertoを呼び水とした、Nashua5・6・8×6・6・8及び、Northern Dancerを伴うNijinsky5×5。血の濃さは増加するものの、Hail to Reasonの世代ズレが惜しまれる。もし、Hail to ReasonがクロスしていならばRoberto3×4が主導となれた為である。前面のクロスにより結合力は悪くはないものの、血の濃さがある為、そこまで評価できるものでも無いが、各系統が連動したのは幸い。また、Nijinsky内の生かし方はかなり良く、その意味でも惜しい配合であるとは言える(蛇足だが、配合の本質はクロスの充足率にあるとは考えているが、あくまでも前面が煩雑にならない配合を是と考える)。本質は、安定身や信用に欠ける配合であるものの、スピードには良さがある、芝・ダート兼用のマイラー。重馬場もこなす全天候型。

 
ダイヤモンドステークス
テーオーロイヤル(リオンディーズ×メイショウオウヒ by マンハッタンカフェ)牡・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:5 土:4 弱:1 影:1 集:3 質:3 再:3 SP:3 ST:3 特:0
合計:(30/60)点 クラス:1B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C × L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は、サンデーサイレンス4×3を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason6・7×5・5。この主導は、Royal Chargerを落失している点や、Mr.Prospectorを呼び水としたNashua、更にはNever Bendの影響が強い血統の為、決して明確とは言えない。この部分がこの配合の限界点を端的に示している。また、各系統の連動性もさほど高く無く、配合としての方向性は疑問が残る血統構成ではある。とは言うものの、Nearco22連の土台構造から来る血の流れには良さがあるのは確かであり、仕上がった際には強い競馬を見せる事も。本質は、芝向きの中距離タイプ。ダートや重馬場はこなせる程度。

 
小倉大賞典
アリーヴォ(ドゥラメンテ×エスメラルディーナ by Harlan’s Holiday)牡・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:6 土:3 弱:2 影:2 集:3 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(34/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、Hail to Reasonを伴うHalo4×5、及びMr.Prospector4×6の系列クロス。両者の影響は拮抗しており、主導としては不明瞭な配合であると言える。また、Northern Dancerが結合をアシストし、自身の中で影響力の強いHyperionが前面のクロスと辛うじて連動したのは幸いだと言えるだろうか。とは言うものの、血統内のNashua.Almahmoud.Raise a Native等、父母の抱えたスピードを良く生かしており、日本向きの血統構成をしていると言えるだろうか。ただし、血の集合が散漫な点や、父の持つ血の流れを生かしきれなかった点は不満が残ると言えるだろう。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる程度。また、生かされたスピード・スタミナを鑑みるに、器用なタイプに成長する可能性を秘める。

 
フェブラリーステークス
カフェファラオ(American Pharoah×Mary’s Follies by More Than Ready)牡・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:6 土:2 弱:2 影:2 集:6 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:3(母・伴性血縁牝馬 Buckpasser)
合計:(43+3/60)点 クラス:1A+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I × C × L ×
ダ:S △ M 〇 I ◎ C □ L ×
芝適性:△ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は、Mr.Prospector6×4・5の系列クロス。Mr.Prospectorが存在しない母父においても、その父Raise a Nativeが6代目に存在し、血統全体をリードしている。次いで、Buckpasser7・8×5・6・6の系列クロス。血統全体で米系が非常に強く、Mr.Prospectorを主導に据えた場合においてネックとなりがちなHyperion.Princequillo等の欧州系の結合を、Northern Dancer.In Realityがしっかりとサポート。7代目以降も基本的に米系が強く、土台構造こそ弱いものの、その連動性は良好。惜しむらくは、弱点を抱えた点や前述の土台構造の散漫さ、欧州系の生かし方が弱い点や、父ほどのシンプルさが失われている点だが、血統全体の評価としてはかなり優秀。本質的にはダートのマイル~中距離タイプ。芝は不向き。また、母であるMary’s Folliesがその伴性血縁上にBuckpasserを3連配し、優秀な母としての資質も秘める点を指摘しておきたい。是非とも無事な開花を望む。

 
(taku.O)
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