アーリントンカップ
ダノンスコーピオン（ロードカナロア×レキルーシー by Sligo Bay）牡・19生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：８ 結：５ 土：４ 弱：１ 影：３ 集：６ 質：３ 再：４ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（41/60）点 クラス：3B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ：S □ M △ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：□ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：普通 成長型：遅め
〇 短評
主導は、その父Nearcticから継続するNorthern Dancer５・６・６×４（父内８代目Northern Dancerは世代ズレと判定）の系列クロスで明確。次いで、主導傘下のAlmahmoudの影響が強い。非常にシンプルな配合であり、６代目以降のTurn-to.Nasrullah.Gold Bridgeを生かしたSpecial-Thong(=Ridan)などスピードに恵まれた配合であると言える。また、血の集合にかなりの良さがあり仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。惜しまれるのは、細かく生かした米系の血の連動性がはかられていない点で、将来的な成長力にはやや疑問が残る点か。本質は、芝向きのマイルタイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。比較的ゆっくりと成長するタイプ。距離延長よりは短縮の方が適性は高いと考えられる。
アンタレスステークス
オメガパフューム（スウェプトオーヴァーボード×オメガフレグランス by ゴールドアリュール）牡・15生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：５ 結：７ 土：２ 弱：３ 影：２ 集：４ 質：３ 再：３ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（36/60）点 クラス：2B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：〇
Ⅲ 距離適性
芝：S △ M □ I × C × L ×
ダ：S □ M 〇 I □ C × L ×
芝適性：□ ダート適性：〇 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅め
〇 短評
前面で、Northern Dancer５×５・５・７の中間断絶が存在するものの、主導は、Nashua６×６の系列クロス。次いで、Almahmoud.Lavendulaの系列クロスが続く。これらは皆、６代目に存在するクロスで、主導たるNashuaと並列した為に、主導としては不明瞭な配合だと言え、この部分が当馬の限界を端的に示している。反面、有効世代数が10代目となった為に、前面でクロスした前述のクロスと、Turn-to.Rough Shod等の連動性は高く、７代目以降であるものの、How(=Cherokee Rose)-Princequillo-Prince Roseのスタミナを、Northern Dancer.Native Dancerのアシストもあり、Sickle(=Pharamond)を通じ間接的にではあるが、主導と連動させた点や、前述のTurn-to.Rough Shodの小気味いいスピードは当馬にとって大きな武器となる可能性を秘めていると言えるだろうか。決して、わかりやすい配合では無いものの、ダート向きのスピードにはかなり良さがあり、反応の良さと長く脚を使える、ある意味で器用なタイプではある。惜しむらくは、明確な主導を作れなかった点と、仏系の結合の弱さ、また外交的な配合である為に、開花率の低さや、晩成型になりやすい点だが、それなりにしっかりとした配合であると言える。本質は、芝もこなせない事は無いが、ダートマイル～中距離タイプ。重はそれなりにこなす。
皐月賞
ジオグリフ（ドレフォン×アロマティコ by キングカメハメハ）牡・19生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：７ 結：５ 土：３ 弱：１ 影：２ 集：４ 質：３ 再：５ SP：５ ST：３ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（38+1/60）点 クラス：3B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S 〇 M 〇 I △ C × L ×
ダ：S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：普通 成長型：早め
〇 短評
主導は、Mr.Prospector５×４の系列クロス（父内７代目Mr.Prospectorは世代ズレと判定）。主導内充足率は高い。次いで、Red God７×６の系列クロスで血統を構成。また、Northern Dancerの中間断絶が結合をアシストする配合形態。Turn-toの中間断絶や、Almahmoud.Lady Angela.Nasrullah.Tom Foolのアシストもあり、非常にスピードに恵まれ配合で、決め手ある血統構成となった点が当馬の最大の長所。反面、比較的きめ細かく血を生かしながら、その結合の弱さや、母内ガーサントにおいて欠陥を抱えた点や、主導の世代ズレを見てもわかるように、不満が残る血統構成だとは言える。また、これといったスタミナの核を持たない点もマイナスで、将来的な成長力にはやや疑問が残ると言えるだろうか。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる。クラスが上がった際はダートも視野に入れられるか。
(taku.O)
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