キーンランドカップ
ヴェントヴォーチェ(タートルボウル×ランウェイスナップ by Distant View)牡・17生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:3 結:4 土:1 弱:1 影:1 集:5 質:3 再:4 SP:4 ST:4 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(30+1/60)点 クラス:1B+(2B)
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通
〇 短評
主導は不明瞭な配合で、前面でクロスしたNorthern Dancerは中間断絶であり、強い影響をもったクロスはPolynesianを伴うNative Dancer6×5・7・8。途中Unbreakableが断絶するものの、Sickle-Phalarisと継続させている為、ほぼ系列クロスとみなしてよい。次いで母方であるSomethingroyalからPrincequillo-Prince Roseと継続させたSir Gaylord6×7の影響が強い。この不明瞭さが当馬の配合の限界点であり、全体の結合力も強固とは言い難い。とは言うものの、全体で10連あるNasrullah(=Rivaz)のスピードや、隠し味的に生きたHurry Onを伴うCourt Martial7・8×7、Aureole7×7の系列クロスなどから来るスピード・スタミナのアシストは魅力的であり、Gold Bridgeをクロスさせる等、見どころもある血統構成。惜しむらくは、これらの血を纏める事が出来なかった点であり、一息もどかしい配合である。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプ。重馬場はこなせる程度。生かされたスピード・スタミナの血から見て開花した場合は、長く脚を使える可能性や、距離適性の幅は広いタイプになる可能性は指摘しておきたい。
新潟2歳ステークス
キタウイング(ダノンバラード×キタノリツメイ by アイルハヴアナザー)牝・20生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:4 結:8 土:3 弱:1 影:1 集:2 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(33+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S 〇 M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通
〇 短評
主導は不明瞭な配合で、その父Northern Dancerを伴い、その母Goofdから系列クロスを形成するLyphard5×5・7。次いで、Mr.Prospector5×6・6の系列クロス、Turn-toを伴うHail to Reason5・5×7・7(母内8・9代目Hail to Reasonは世代ズレと判定)の影響が強い。ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、これらクロスの連動性自体は悪くなく、Pocahontas6×8の結合アシストもあり、全体の結合力はかなり良好である。更に、土台構造を形成するNearco17連から来る血の流れの良さ、これらが能力の源泉である。惜しむらくは、これと言ったスタミナの核の形成に失敗した点や、世代の新しい父に対し、母の世代がやや古く、弱点を派生させた点。血の集合が非常に甘くなった点か。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。米系の連動性の高さから重馬場もこなせる全天候型。スピードに良さがある血統構成であるのは確かだが、前述の世代のバランスの悪さや、弱点の派生。血の集合が散漫な点から鑑みると、安定感に欠ける可能性や、詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。
(taku.O)
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