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重賞勝ち馬評価 京王杯2歳ステークス【オオバンブルマイ】 ファンタジーステークス【リバーラ】 アルゼンチン共和国杯【ブレークアップ】 みやこステークス【サンライズホープ】

京王杯2歳ステークス
オオバンブルマイ(ディスクリートキャット×ピンクガーベラ by ディープインパクト)牡・20生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:5 結:5 土:3 弱:3 影:1 集:3 質:4 再:3 SP:3 ST:3 特:0
合計:(33/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスした、Northern Dancer5・6×6・6は中間断絶の為、主導は、非常に珍しくあるがその父母である、Rough’n Tumble/Aspidistraを伴うDr.Fager5×7。この主導は、メジャーな血統である、Hyperion.Nearco.Mahmoudを含まないものの、全体で16連あるSir Gallahad(=Bull Dog)を内包し、決して明確にとは言えないものの、ひとまず主導としての機能を果たしている。更に、In Realty5×7、Pocahontas6×6、Sequence6×8の中間断絶の結合アシストも非常に良い方向に働いている。また、最前面でクロスしたNorthern Dancerの中間断絶がHyperion.Nearco.Almahmoud-Mahmoud等の結合をアシストしているが、その完了が10代目Spearmintを介してのものであり、総合的に見た場合、結合面においても平均点の域を出ないと言える。とは言うものの、これと言った弱点も無く、Buckpasserのスタミナアシストや、Lady Angela.Almahmoud.Nasrullahのスピードアシストは魅力的である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。重馬場は普通にこなせる程度。外交的な配合であり、主導・結合の評価から鑑みるに、ゆっくりと成長するタイプ。また、血の集合の散漫さから、これぞといった個性に欠け、近年の国内競馬においては結果を残しにくい血統構成であると言えるが、非常に珍しいDr.Fager主導として、今後に注目してみたい血統構成であると言える。

 
ファンタジーステークス
リバーラ(キンシャサノキセキ×インドリヤ by Stormy Atlantic)牝・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:6 土:2 弱:1 影:2 集:5 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(33+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、父の傾向から外れるものの、母において系列クロスを形成し、強い影響をもったHail to Reasonの系列クロスの流れを継承した、Halo4×5の系列クロス。次いで、Nothern Dancerを伴うLyphard4×4の影響も強く、主導の明確性は高く無い血統構成であると言える。次いで、Bold Ruler7×6・7の系列クロスで血統を構成。惜しむらくは、主導の不明瞭さも勿論だが、強い影響をもったLyphard内Court Martial-Fair Trialといった欧州系のスピードの欠落や、Ribot.Alibhaiの世代ズレから来る不安定さだが、Halo内はKhaledを生かし、Lyphard内は、Hurry On.Ksaar.Clarissimus.Rabelais.La Farinaを生かす等、その充足率は悪くない。従って、ただの早熟タイプでは無く、それなりの成長力を秘めた配合である。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場もこなせる全天候型。仮に、もしHaloクロスを持たなければ、Lyphardを明確な主導とできた配合であり、Wild Riskのスタミナアシストがしっかりと機能している点などを踏まえると、本質的にこの父母の相性が悪くない点は付け加えておきたい事実である。また、前述の世代ズレや、弱点の派生等から判断するに、安定感には欠けるものの、早期のスピード対応が可能な血統構成である。

 
アルゼンチン共和国杯
ブレークアップ(ノヴェリスト×リトルジュン by クロフネ)牡・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:2 影:3 集:6 質:4 再:4 SP:3 ST:5 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M × I □ C 〇 L □
ダ:S × M × I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:晩成

〇 短評

主導は、その父Nearcticから継続する、Northern Dancer5・6×5・6の系列クロス。この主導は血統の3ブロックに存在し、比較的明瞭に血統全体をリードしている。次いで、影響が強いのはBirkhahn6・6・8・9×7の系列クロス。この両者は9代目Phalarisで連動し、そのスタミナをしっかりと主導へと連動させている。また、Tourbillonを伴うTorando6・8×8の影響が強い。種牡馬として苦戦している父ノヴェリストだが、これは自身に強い独系を国内の繁殖牝馬との配合において、生かせない為であるが、当馬の場合は、母内Allegrettaが抱える独系統が、父と呼応し父の良さをしっかりと引き出している。また、10代目Spearmintにより、隠し味的に生きたTeddy系のスピードを取り込む事に成功し、Nasrullah7連を主導と連動させ、同父産駒としてはスピードに良さがある配合となった。また、7代目以降においてClarissimusを生かしたDonatelloを系列クロスとし、Mieuxce-Massineをクロスさせる等、きめ細かく血を生かした配合であり、底力に期待できる血統構成であると言える。惜しむらくは、それら7代目以降のクロス、Gold Bridge等や、米系のBlue Larkspur、更には加系のWindfields-Bunty Lawless等の結合が果たされておらず、ややもどかしいタイプになりうる可能性は否定できない点や、有効世代数が10代目となっていながら、母方Miesqueが抱えるスタミナ要素であるGraustark-Ribot.Sanctus.Princequillo等がクロスにならず、その血を生かしきれなかった点か。とは言うものの、国内では非常に珍しい、独系をしっかりと生かした配合となっており、父ノヴェリストへの配合の方向性としては正しいと言える。本質は、芝向きの中~クラシックタイプ。ダートは不得手だが、重馬場はこなせる程度。日本向きのスピードには欠け、お世辞にも開花率が高いとは言い難い配合だが、質の高いしっかりとした配合であると言える。是非とも無事な開花を望みたい一頭。また、キレる脚は無く、長く脚を使う競馬に向く。更に、ゆっくりと成長する晩成タイプ。

 
みやこステークス
サンライズホープ(マジェスティックウォーリア×オーパスクイーン by スペシャルウィーク)牡・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:5 土:3 弱:1 影:3 集:5 質:3 再:3 SP:4 ST:4 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I □ C × L ×
ダ:S × M 〇 I 〇 C × L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、Seattle Slew3×4を呼び水にしたBold Ruler5・6・6×6・7の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reason6×5・6・7で血統をリード。また、Northern Dancer.Buckpasserの中間断絶の結合アシストもあり、比較的明瞭な主導と言える。米系の血の生かし方にはかなりの良さがあり、ダート適性を秘めた配合だと言える。反面、父母の抱えた欧州系である、Djbel-Tourbillon.Court Martial等を落失し、この部分には不満が残る配合であると言える。更に、弱点を抱えた点や、父母のキーホースを落失した点も惜しまれる。従って開花には時間がかかるタイプであると言える。とは言うものの、スペシャルウィーク及び、Mr.Prospectorのスピード・スタミナを再現し、影響度バランスを(12-6-6-7)と父父A.P.Indyを強調。そこに、ある程度の血の集合が見られる事から、仕上がった際には強い競馬を見せる事も。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプ。芝は不得手だが、重馬場はこなせる。ややジリ脚の傾向がみられ、自分で競馬を作った方が良いタイプか。

 

(taku.O)
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