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重賞勝ち馬評価 京都2歳ステークス【グリューネグリーン】 ジャパンカップ【ヴェラアズール】 京阪杯【トウシンマカオ】

京都2歳ステークス
グリューネグリーン(ラブリーデイ×レディーダービー by スペシャルウィーク)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:6 土:3 弱:1 影:2 集:3 質:4 再:5 SP:3 ST:4 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(36+1/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスした、サンデーサイレンス4×3は、途中Hail to Reasonがクロスするものの、ほぼ単一クロスの為、主導はNorthern Dancerを伴うNijinsky5・7×5。一見明確な主導に見えるが、前述のサンデーサイレンスの影響も強い点と、主導たるNijinskyの父であるNorthern Dancerが6・6・6・7・8×5・6とクロスし、Nijinskyと同位置となる5代目から影響を発揮した為、そこまで明瞭な主導とならなかった点や、影響の強いサンデーサイレンス内に弱点を派生させた点等が、この配合の限界点を端的に示している。反面、血が濃い為にそこまで評価できるものでは無いものの、前述のサンデーサイレンスクロスや、Buckpasser7×6の系列クロスにより、米系の連動が比較的強固にはかられている点や、Hyperion17連、Nearco21連で形成した土台構造から来る血の流れは、当馬の長所であると言える。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプ。重馬場もこなせる全天候型。血の集合にやや散漫な所があり、前述の主導の不明瞭さも踏まえると、詰めの甘い競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。

 
ジャパンカップ
ヴェラアズール(エイシンフラッシュ×ヴェラブランカ by クロフネ)牡・17生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:7 結:7 土:2 弱:1 影:3 集:5 質:3 再:2 SP:4 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M △ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、その父Nearcticから継続するNorthern Dancer6・7×5・6の系列クロス。この主導はかなり明確であり、この主導の明瞭さが当馬の大きな武器と言える。次いで、Polynesianを伴うNative Dancer6・8・8・9×7・7・8及び、Bold Ruler8×6、Nashua6×8の系列クロスで血統を構成。非常にシンプルな配合となった。また、有効世代数が10代目となった為、Almahmoud内Spearmint.Fair Playを通じて、辛うじて米系を連動させた点や、Princequillo-Prince Roseが10代目Bayardoを通じて主導と連動。ここは見るべき部分である。惜しむらくは、父が持つ独系統が生かせなかった点で、父の種牡馬としての難しさを端的に示した配合だと言え、将来的な成長力には劣る可能性を指摘しておきたい(蛇足だが、ノヴェリストやマンハッタンカフェにも当てはまる部分である)。加えて、有効世代数が10代目となっていながら、弱点を派生している点も惜しまれる部分である。とは言うものの、前述の通りシンプルな配合であり、影響後バランスを(3-0-3-4)としており、父母の0が目立つものの、7代目に主導たるNorthern Dancerを配し、同様にHyperion.Nasrullahを配した為、そこまで致命的では無く、むしろバランスがとれていると見る事ができる。本質は、芝向きの中距離タイプ。ダートは不得手で、重馬場はこなせる程度。7代目以降のMenow.Donatello等の血の生かし方から、展開への対応力に良さがあるタイプになる可能性は指摘しておきたい。

 
京阪杯
トウシンマカオ(ビッグアーサー×ユキノマーメイド by スペシャルウィーク)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:6 土:3 弱:1 影:3 集:3 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(34/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M □ I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

最前面でクロスした、Mr.Prospector4×4は、途中Native Dancerがクロスし、全体で9連あるNasrullahを内包するものの、主導としての機能は薄く、次いで前面でクロスしたNorthern Dancer5・5・6×5・6は中間断絶クロスの為、これも主導としての機能は弱い。従って、Turn-toを伴うHail to Reason7×5がひとまず主導と考えられる。ただし、前述のNasrullahや、Northern Dancerを呼び水とした、Lady Angela6・7・7・8×7・8、Almahmoud7・7・8×6・7・8の系列クロスの影響も強く、主導としては非常に不明瞭な配合となった点は惜しまれる部分である。また、7代目以降において、Tourbillon. Princequillo. Alpoise- Equipoise等を、きめ細かくクロスさせた配合であるものの、これらクロスは連動がはかられておらず、能力形成への寄与が弱く、結合面においても、やや不満が残る配合となった。更に、母の母内において軽微ではあるものの弱点を派生させた点もマイナス。救いは、影響度バランスを(5-7-5-6)とし、土台構造をPharos(=Fairway)19連で形成し、比較的安定感のある血統構成となったと言える点や、8代目以降となるもののPlucky Liegeを伴うSir Gallahad(=Bull Dog)11連を主導と考えられるHail to Reasonがしっかりと傘下におさめた点から、長く脚を使える可能性を秘める点か。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプ。重馬場もこなせる全天候型。血の集合の散漫さから、詰めの甘い競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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