フェブラリーステークス2023外国馬
Shirl’s Speight【シャールズスパイト】（Speightstown×Perfect Shiri by Perfect Soul）牡・17生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：７ 結：５ 土：２ 弱：１ 影：１ 集：６ 質：５ 再：５ SP：４ ST：４ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（40+1/60）点 クラス：3B+
Ⅱ 日本適性：△ 成長力：〇
Ⅲ 距離適性
芝：S × M □ I □ C △ L ×
ダ：S × M 〇 I 〇 C □ L ×
芝適性：□ ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅め
〇 短評
主導は、その父系であるBold Ruler-Nasrullahと継続するSecretariat４・５×４の系列クロス。次いで、Native Dancerを伴うRaise a Native４×５の影響が強い。この配合の惜しまれる部分はまさにここで、この両者は血統全体で14連存在するTeddyや、13連存在するPhalarisで結合し、父の父Gone Westで並列しているものの、主導の明確性が乱れたのは確かであり、できる事ならばRaise a Nativeは５×５で良かったと言える。また、生粋の米国馬であるSecretariatであるが、Teddy.Fair Playを内包するものの、現代において主流となる米系である、Bule Larkspur.Man’o War等に代表される血を含んでおらず、むしろ自身の血統構成は欧州馬に近いものがあり、主導勢力となった際には、しっかりとした欧米系の結合アシストが必要となるが、当馬の場合もここがある程度のネックとなっている。目立つところではBlak Toneyを内包するCrimson Satan６×６が完全に離反したのはマイナスで、Northern Dancerが欧州系の連動をはかってはいるものの、全体的な結合力にはやや不満が残るのは確かである。加えて、影響度バランスも（16－10－14－６）と良好とは言えず、母の父内Bold Reason内に、欠陥に近い弱点を派生させる等、ややムラな面を見せる可能性が高い血統構成である。とは言うものの、主導となったSecretariatをスタミナの核とし、Raise a Nativeがスピードの補給をする形態は理にかなっており、更に、Tim Tam５×６やMahmoud８・８×６・７のスピードを前面に押し出し、主導と連動させた点は評価に値し、血の集合も強調された父の父、Gone Westに存在する為、仕上がった際には力強く、器用な競馬を見せる可能性は否定できない。本質は、ダート向きのマイル～中距離タイプ。芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は比較的得意なタイプ。開花率はかなり低く、国内ではスピード不足のレッテルを貼られやすい配合だが、秘めたスピード・スタミナは質が高く、底力ある配合であると言えるだろう。最後に蛇足だが、父の血統構成を変えられない為にあり得ない事ではあるもののRaise a Nativeが５×５となり、父が持つもののクロスしなかったBuckpasserを母が一連でも持っていれば、離反した米系の連動性をはかる事ができる為、一段上の評価もあり得る配合であり、その意味においても惜しまれる部分が目立つ配合である。
(taku.O)
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