京都新聞杯
サトノグランツ(サトノダイヤモンド×チェリーコレクト by Oratorio)牡・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:8 結:7 土:3 弱:3 影:2 集:4 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(43/60)点 クラス:1A
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I ◎ C □ L △
ダ:S × M □ I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通
〇 短評
主導は、Northern Dancer-Natlma-Almahmoudと継続させたDanzig5×4の系列クロス。次いで、同様にNorthern Dancerの仔であるLyphard5×6で血統を構成。この両者は当然ながら、その父であり血統全体で7連存在するNorthern Dancerで強固に連動しており、配置の関係から連合勢力とは言い難いものの、位置の関係から、Danzigが明確な主導として機能しているのが見て取れる。また、主導内はSir Gallahad(=Bull Dog).War Admiral.Petition-Fair Trial-Fairway(=Pharos)とクロスさせ、充足率を高めると共に、War Admiralを介し、Buckpasserと直接結合を果たし、そのスタミナを補給しつつ、直接傘下に収めたPetitionから欧州系のスピードをしっかりと補給し、スピード・スタミナ兼備の主導へと能力変換をおこしていると考えられる。また、Lyphard内においては、Hurry Onの欠落が非常に惜しまれるものの、Ksarをクロスさせ、特殊な仏系であるTourbillon-Ksarを連動させた点は見るべき部分である。また、父の父であるディープインパクトの隠れたキーホースであるPocahontasをクロスさせ、Princeqiullo-Prince Roseのスタミナを、Sir Gallahad(=Bull Dog)を介し、主導と連動させており、Turn-toを伴うHail to Reason5・6・7×7が、Buckpasserと並んで米系の連動を取りまとめ、Alydar6×5の系列クロスが、Nearcoを通じ、そのスピードをしっかりと主導と連動させているなど、結合面においても隙の少ない血統構成となっている。更に、Buckpasserと並んで、その母でありスピードタイプである、Pocahontasがクロスするものの、Ribotを伴い、前述の通りSir Gallahad(=Bull Dog).Princequilloをクロスさせた、Tom Rolfe7×6が、前述のPocahontasの影響により、やや弱くなりながらもスタミナを補給している点も見逃せない部分である。惜しむらくは、きめ細かく生かした7代目以降の血であるSicambre.Stymie.Feola. Son-in-Law. Mieuxce. Gold Bridge等の結合が確認できない点だが、全体で少数派の血である事を踏まえるとそこまで致命的であるとは言えない。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は比較的得意なタイプ。残念ながら、菊花賞、有馬記念を制した父のイメージ程の距離は持たないと考えられるものの(とは言うものの、父であるサトノダイヤモンドも本質は中距離タイプである)、多種のスピード・スタミナを隠し味的に生かしており、器用な競馬を見せる可能性は指摘しておきたい事実である。是非とも無事な開花を望みたい一頭。
新潟大賞典
カラテ(トゥザグローリー×レディーノパンチ by フレンチデピュティ)牡・16生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:4 結:7 土:2 弱:3 影:3 集:4 質:3 再:4 SP:3 ST:3 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め
〇 短評
主導は不明瞭な配合で、Northern Dancerを呼び水にしたAlmahmoud及びNever Bend-Nasrullahの系列クロス。両者の結合自体は悪くは無いものの、連合勢力と言えるレベルには無い。反面、前面でクロスしたHail to Reason.Northern Dancer.Sanctusの結合アシストが良好で、有効世代数10代目ギリギリになるものの、比較的強固な連動性を発揮している点は見るべき部分である。惜しむらくは父母の傾向があわず、前述のように明確な主導を作成できなかった点であり、それぞれの良さを発揮した配合とは言えない点か。本質は芝向きのマイル~中距離タイプ。重馬場はこなせる程度。
NHKマイルカップ
シャンパンカラー(ドゥラメンテ×メモリアルライフ by Reckless Abandon)牡・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:2 影:3 集:6 質:4 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(41+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S 〇 M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通
〇 短評
主導は、その父系であるRaise a Native-Native Dancerと継続させた、Mr.Prospector4×5・6の系列クロス(母内7代目Mr.Prospectorは世代ズレと判定)。その後は断絶するものの、Nashua6×7・8・8の系列クロスを内包しており、これが主導と考えられる。次いで、Northern Dancer6・6・6・8×5・6・7・8・8、Hail to Reason5×7の中間断絶で血統を構成。これらクロスは、血統全体で20連あるNearcoで強固に連動しており、血統前面にある血の連動性は高いと言える。また、本来結合しにくいPrincequillo系だがCharlottesville7×7を系列クロスにし、その母系に存在するNearcoで結合させた点は見るべき部分である。同様に、Promised Land6×8によりSun Againを、Val de Loir8×6により、Tetratemaを、Preciptic-PrecipitationはGainsboroughを介し、それぞれ間接的にでも主導と連動させており、ここが当馬の能力の源泉であると言える。反面、世代が新しい配合であるが為に、Buckpasser7×7・8の結合が確認できない点や、6代目でクロスしているNorthern Dancerの仔であるNijinskyが7×7・7と位置関係がちぐはぐになっており、安定感にはやや欠ける血統構成であると言えるか。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、米系の連動性の高さから、重馬場もこなせる全天候型。早期のスピード対応可能な血統構成だが、本当の意味においての能力発揮にはやや時間がかかる可能性や、7代目以降の血の生かし方から、長く脚を使える可能性を秘める。加えて、前述の通り安定感に欠ける可能性はあるが、血の集合が強調された父の父であるキングカメハメハに存在する為、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。
(taku.O)
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