紫苑ステークス
モリアーナ(エピファネイア×ガルデルスリール by ダイワメジャー)牝・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:8 結:8 土:4 弱:1 影:1 集:4 質:3 再:4 SP:5 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S △ M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早め
〇 短評
主導は、前面でクロスしたサンデーサイレンス3×4を呼び水とした、Hail to Reason5・6・7×5の系列クロス。この主導は、その父Turn-toを血統の4ブロック全てに配し、血統全体をしっかりとリードしている。次いで、Northern Dancer5・7×5・6やHabitat5×5の中間断絶クロスで血統を構成。これらクロスは、自身の土台構造を18連で形成したNearcoや、Turn-toで強固に連動しており、主導・結合といった評価は高い配合となっている。特にHabitatがPrincequillo系を連動させつつ、そのスピードを主導へと直接連動した点は大きく、Northern Dancer傘下のAlmahmoud.Lady Angelaと共にスピードの核を形成しており、ここが当馬の最大の長所であると言え、キレのあるスピードを発揮する可能性を秘める。惜しむらくは、母の父内サンデーサイレンスにおいて軽微ながらも弱点を派生させた点や、父内5代目のPrincequilloや、8代目Hail to Reasonの世代ズレ。これといったスタミナの核の欠如で、ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、7代目以降においてクロスしたOwen Tudor.Darius.Donatello. Wild Risk. Alibhai. Olympiaと言ったクロスが、隠し味的にスピード・スタミナを補給しており、更に、Gold BridgeをクロスさせたSpecial(=Thatch)6×5が強烈なスピードを補給した点は見るべき部分であり、安定感には欠ける側面は否めないが、はまった際は鮮やかな競馬を見せる可能性を秘める点は指摘しておきたい。本質は、芝向きのマイルタイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は比較的得意なタイプ。早期のスピード対応可能な血統構成。
セントウルステークス
テイエムスパーダ(レッドスパーダ×トシザコジーン by アドマイヤコジーン)牝・19生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:5 結:7 土:3 弱:3 影:3 集:3 質:3 再:5 SP:4 ST:4 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(40+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め
〇 短評
主導は、その父Northern Dancerを伴うNijinsky5×5。ただし、Northern Dancerも5・6×5・6と位置に問題を残した点は、単純に惜しまれる部分である。とは言うものの、Turn-to.Almahmoudを系列クロスとし、スピードアシストに厚い配合となった。また、父母共にクロスを継続したSir Gaylordがスタミナの核を形成。更に、Nijinskyを主導とした為に、Blue Larkspurを連動させた点は妙味がある。主導内のクロスに目を移すと、Menow.Bull Pageを系列クロスにし、その充足率は高い。弱点を派生させやすいノーザンテーストの母系についても、Chop Chopを系列クロスにし、主導と連動。マイナーな父レッドスパーダ産駒だが、一皮むけば良くできた血統構成となっている。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場もこなせる全天候型。長く脚を使える可能性を秘める点は指摘しておきたい。
京成杯オータムハンデキャップ
ソウルラッシュ(ルーラーシップ×エターナルブーケ by マンハッタンカフェ)牡・18生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:4 結:6 土:3 弱:2 影:3 集:5 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め
〇 短評
主導は不明瞭な配合で、前面でクロスしたNorthern Dancerを呼び水とした、Almahmoud.Lady Angela-Hyperionで血統を構成。次いでGrey Sovereign-Nasrullah.Tom Fool-Menowの系列クロスの影響も強い。前述の通り確かに主導は不明瞭な配合だが、国内向きの小気味よいスピードの血の生かし方はかなりのレベルにあり、有効世代数が10代目となった為にこれらクロスの連動性がはかられているのは幸運。また、影響度バランスも(3-5-1-4)とエアグルーヴを強調し、バランスよく能力を受け継いでいるのが見て取れる。また、マンハッタンカフェを抱える血統馬の難しい点に独系の扱い方があるが、当馬の場合はDark Ronaldをクロスし最低限のクロスを作成したのは幸いである。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。また、ノーザンテーストとStorm Birdの呼応による加系の生かし方から重馬場はこなせる。
(taku.O)
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