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重賞勝ち馬評価 スワンステークス【ウイングレイテスト】 アルテミスステークス【チェルヴィニア】 天皇賞(秋)【イクイノックス】

スワンステークス
ウイングレイテスト(スクリーンヒーロー×グレートキャディ by サクラユタカオー)牡・17生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:5 土:3 弱:3 影:2 集:3 質:3 再:5 SP:5 ST:3 特:2(主導牡牝を通じたクロス・産駒複数活躍繁殖牝馬)
合計:(40+2/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:◎ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I × C × L ×
ダ:S □ M △ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

ベストメンバー(1B+(2B))半弟。主導は、現代においてもかなり珍しくあるがRed God6×4の系列クロス。その父Nasrullahを7・7×5・5・6・7と血統の4ブロック全てに配し、系列クロスを形成したSickle(=Pharamond)を取り込み、明確な主導と機能するだけでなく、強烈なスピード源となっている。次いで、同様にNasrullahの仔であるNashua6×6や、Northern Dancerを呼び水としたAlmahmoud6×7・7・8、Lady Angela6×7・7・8の系列クロスや、Native Dancerを伴うRaise a Native6×5の影響が強い。従って、血統全体におけるスピードの再現が非常に良好な配合であり、ここが当馬の配合の最大の長所で能力源である。惜しむらくは、きめ細かく生かした欧米系の血であるTourbillon-Ksar.Blue Larkspur等の血が孤立した点にあり、成長力にはやや疑問が残る血統構成となった点か。とは言うものの、国内向きのスピードを存分に生かした点は当馬の配合において見るべき部分である。本質は、芝向きのスプリント~マイルタイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。開花は比較的早めだが、血の集合が弱く、詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。

 
アルテミスステークス
チェルヴィニア(ハービンジャー×チェッキーノ by キングカメハメハ)牝・21生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:3 結:8 土:2 弱:3 影:3 集:5 質:4 再:5 SP:3 ST:4 特:1(母産駒複数活躍繫殖牝馬)
合計:(40+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M △ I 〇 C 〇 L △
ダ:S × M × I □ C □ L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

ノッキングポイント(2B+)半妹。主導は、その母系であるNatalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer5・5・6・7×6・6・8の系列クロス。一見かなり明確な主導に見えるが、Northern Dancerの仔であるNijinskyが6×7とクロスし、その位置関係がちぐはぐになった点や(この位置がちぐはぐになる関係が、父ハービンジャー。母の父キングカメハメハという組み合わせの限界点を端的に表している)、Turn-toを伴うHail to Reason7×5の影響も強く、見た目程強力な主導足り得なかった点が惜しまれる部分であり、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、Buckpasser6×7の系列クロスや、Alibhaiの系列クロスを内包したGraustark(=His Majesty)5×7の中間断絶クロスが、前述のNijinskyと並んで強靭なスタミナを再現。隠し味的にDonatello.Wild Risk. Aureole. Court Martialをクロス。そのスタミナを主導と連動させており、長く良い脚を使える血統構成となった。この血統全体の連動性の高さが当馬の最大の長所であると言える。また、血の集合を強調された父の父Dansiliへとある程度集めた為、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。本質は、芝向きの中~クラシックタイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は比較的時間のかかるタイプで、牝馬としては重厚で鍛えがいのある血統構成である。無事な開花を望みたい一頭。

 
天皇賞(秋)
イクイノックス(キタサンブラック×シャトーブランシュ by キングヘイロー)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:4 弱:1 影:1 集:6 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(39+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

前面でクロスしたHalo4×4は中間断絶の為、主導は父の傾向を引き継ぎNorthern Dancerを伴うLyphard5・5×4。次いで、Sir Ivor6×5の系列クロスの影響も強く、主導としてはやや不明瞭な配合であると言える。反面、主導内、Hurry On.Ksar.Clarissimusを生かすなど、その充足率は良好。また、Sir Ivor-Sir Gaylord.Halo.Pocahontasのクロスにより、Princequillo.Sir Gallhad-Teddy.Blue Larkspur.Man o’War等の欧米系を主導と連動させた点に妙味がある配合で、ここがこの配合の能力の源泉だと言える。更に、血の集合を母の父キングヘイローに集めた為、仕上がった際は力強い競馬を見せられる可能性を秘める。加えてHyperionの強い父の傾向を良く引き継いでいるうえ、Turn-toのアシストもあり、決め手ある競馬を見せるタイプ。本質は、芝向きの中距離タイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。早期の中距離対応が可能。

 

(taku.O)
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