競馬総合サイトG-ZERO

重賞勝ち馬評価 中日新聞杯【ヤマニンサルバム】 カペラステークス【テイエムトッキュウ】 阪神ジュベナイルフィリーズ【アスコリピチェーノ】

中日新聞杯
ヤマニンサルバム(イスラボニータ×ヤマニンエマイユ by ホワイトマズル)牡・19生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:4 結:7 土:2 弱:1 影:3 集:4 質:3 再:6 SP:4 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

最前面でクロスした、Northern Dancer6×5・5は中間断絶の為、主導は、Northern Dancerを呼び水としたAlmahmoud6・8×7・7の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うSir Gaylord6×6、Grey Sovereign6×7の系列クロスや、Bold Ruler7×6の系列クロスの影響が強い。従って主導としては非常に不明瞭な配合であり、ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、外交的な配合であり、有効世代数が10代目となった点もあり、Almahmoud内Spearmint.Fair Playを核として、米系の連動に成功。また、フジキセキ産駒の弱点となりやすい、Le Fabuleux内もRabelais.Blandfordの系列クロスを主導と連動させ、結合こそ果たしていないもののKsar.Alcantara.La Farinaをクロス。そのスタミナの再現に一役買っているのが見て取れ、孤立しがちなPrincequillo系を、前面でクロスしたSir Gaylordや、10代目Bayardoを介しHyperionと連動させた点や、Count Fleetを、10代目Sundridgeを介しFair Trialと連動させた点は、見るべき部分であり、この連動性の高さと血統全体の再現性の高さが、当馬の能力の源泉であると言える。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。主導の不明瞭さから、詰めの甘さを見せる可能性は否定できないものの、なかなかに鍛えがいのある血統構成である。また、長く脚を使える可能性を秘める点を指摘しておきたい。

 
カペラステークス
テイエムトッキュウ(ロードカナロア×アグネスナチュラル by サクラバクシンオー)牡・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:4 弱:2 影:2 集:2 質:4 再:5 SP:3 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Northern Dancerを伴うNijinsky7×5。一見かなり明瞭に見えるものの、その父Northern Dancerも5代目からクロスしており、その祖父母である、Nearco.Lady Angela.Native Dancer.Almahmoudとクロスしている為、影響が強く、主導の明瞭性に影を落とした点は惜しまれる部分である。とは言うものの、Nijinsky内は、Bull Page.Menowを系列クロスとし、Omahaまでクロスさせており、その充足率は極めて高く、ここが当馬の能力の源泉の一端を担っているのは事実である。また、Tudor Minstrel6・8×7や、Bride Elect7×6。Turn-to7×6の中間断絶から、スピードや切れ味を補給しており、有効世代数が10代目となった点もあるが、5代目Native Dancerクロスが、Fair PlayWhisk Broom.Sweepを通じ、米系を連動。Hail to Reasonを持たない、父ロードカナロア産駒としては米系の連動性に良さがある血統構成となった点も見逃せない部分である。惜しむらくは、血の集合にかなり甘い部分があり、詰めの甘さを見せる可能性を否定できない点か。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花には時間がかかると想定されるが、ゆっくりと着実に力をつけていく血統構成である。

 
阪神ジュベナイルフィリーズ
アスコリピチェーノ(ダイワメジャー×アスコルティ by Danehill Dancer)牝・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:2 弱:3 影:2 集:5 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早め

〇 短評

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer4×4・5の系列クロス。次いで、Hail to Reason4×6の中間断絶を呼び水とした、Royal Charger6・6×8の系列クロスで血統を構成。Northern Dancerは血統の3ブロックに影響を及ぼしているものの、Hail to Reasonの影響もかなり強く、主導の明瞭さに若干影を落とした点が惜しまれる。できる事なら、Royal Chargerクロスは無い方が良かったと言える(ただし、Royal Chargerが後述のGainsboroughの血の流れを汲んでいる点もあり、痛し痒しといった所か)。また、父の父サンデーサイレンス内の6代目Sickle(=Pharamond)が世代ズレをおこし、そのスピードが半減した点も惜しまれる部分である。とは言うものの、ノーザンテーストを含む父の配合馬らしく、Hyperion-Gainsboroughの血の流れにはかなりの良さがあり、ここが当馬の能力の源泉である。また、種牡馬として最晩年を迎えている父ダイワメジャーの産駒としては、父母の世代が比較的あっており、幸運な配合だと言える(蛇足だが、種牡馬の晩年期にダート馬や、安定感に欠ける産駒が増えるのは、年々更新されていく繁殖牝馬の世代に比して、種牡馬の世代は変わらない為、世代ズレ等を多数抱える為であり、活力の低下も要因の一つではあると考えられるが、血統的な見方としてはこのような見解になる事を、ここに記しておきたい)。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。また、強調された父の母スカーレットブーケに血の集合が見られる事から、仕上がった際には決め手のある競馬を見せる可能性を秘める点を指摘しておきたい。

 

(taku.O)
1日1クリック!皆さん、応援よろしくお願いしますm(__)m


Advertisement
モバイルバージョンを終了